概要
ロケット戦闘機とは、戦闘機のうちロケットエンジンで飛翔する機体を指す。
ロケットエンジンは短時間で莫大な推力と加速力を得られるため、レシプロ戦闘機やジェット戦闘機と比べてもより早く敵機を迎撃できる強い魅力があった。
しかし、推進剤を大量に使うことから航続距離が極端に短く、数分しか戦闘できないという致命的な弱点を抱えていたため、実用化された事例はほぼない。
第二次世界大戦頃には初のロケット戦闘機となるMe163がナチスドイツにより実戦投入されたが、実戦投入されたロケット戦闘機はこれが最初で最後だった。
このほか、同じくナチスドイツのBa349ナッターや、大日本帝国の秋水などのロケット戦闘機も開発を進められていたが、いずれも完成せずに終戦を迎えている(※)。
※ロケット推進の特攻機「桜花」に20mm機銃を載せてB-29迎撃に飛ばした、という真実か噂話か怪しい話(あるいは紺碧の艦隊からのミスリード?)があるが、これが真実ならMe163以外にも実戦投入されたロケット戦闘機がいたことになる。