「さぁ、いってみようか!」(OP1より)
概要
大山家、小川家に居候するお手伝いのG級ロボット。
思いやりがあり、持ち前のロボ根性であらゆる逆境に負けないほど頑張る。
そそっかしいドジな性格でいつもトラブルを起こすことが多い。ゴキブリが苦手で見るたび直ぐさま暴れ出し、周囲の対物、壁などを壊す。
しかし、大山/小川夫妻、または親子の仲を取り戻すため、さらには級友たちを助けるために敢えて、追い出される、悪ければ追放処分覚悟で意図的に実行することもある。但しこれからの行為はガンツ先生から認められており、前者は良い点数、後者は0点であるが処分はしなかった。
苦手な相手でも見捨てることが出来ず、最終的には助ける。そのお陰か何度か恩返しとして助けられることも多くなった。
また頑張り過ぎてオーバーヒートを起こしたり、爆発に巻き込まれてバラバラになったことがある。
何かに失敗すると「ウララ~」というセリフを発する。下半身から三輪に走行形態となり、中にプロペラが収納されており、それを展開して飛行することが出来る。但しガス欠で墜落するのがお約束になっている。第73話ではガンツ先生のオーバーホールを受けて四輪のロボコンサイクルに変わった。一方、水中での活動は苦手。この他にもOPで見せた腕を回して発電する能力や録画機能がある。
上述の通りから「出来損ないのロボット」と呼ばれるも、決めた事は必ず成し遂げるため最終的には信頼性を勝ち取ることが多い。
エネルギー源はガソリンエンジン。事あるごとにガソリンスタンドで給油している。
余談
石ノ森章太郎先生が描いたブラックユーモアが強い漫画版(週刊少年サンデーで連載)では諸設定が異なり、主な差異は次の通り。
- 一人称は「ボコ」。
- 大山家に来たのは正規の派遣ではなく、ガンツ先生に止められたにもかかわらず、人間界に飛び出しては自動車のガソリンを盗み食いしてしまい、その車の持ち主が大山家だったから(尤も、特撮版も特撮版で999軒の家から追い出しを食らったという過程があるが…)。
- 次男のまことから慕われていた特撮版とは異なり、大山家との仲は険悪。なので、大山家の人々もロボコンを(殺意込みで)いじめ抜いて追い出すことを考えている(こうなったのも後述するロボコンの破壊活動のせいなのだが、それを抜きにしてもとんでもないエゴイストとして描かれている)。
- ロボット・ランドのサービスは高価なものである為、ロボコンの実態を知らない人々から大山家は嫉妬の目を向けられている。
- ロボコンサイクルにあたる姿は一輪車式であり、頭のアンテナもかなり簡略化されている。
この作品のロボコンは漫画という媒体を活用し、特撮版以上の大破壊を巻き起こす(例:掃除機で家具や服といった必需品を吸い込む、海からノコギリザメを捕獲してきてちゃぶ台に穴を開けるなど)。
というのも、人間へ奉仕したいという思いが過剰なあまり、目的さえ達成すれば良いという単純な思考回路をしている為。しかし、自分達ロボットは人間に奉仕する事を至上の喜びとしているが、殺人(それが親子でさえも)や泥棒などを平気でする人間たちの姿を見て、本当に彼らは素晴らしい生き物なのだろうか?と思索に耽る意外な一面を見せている。
関連タグ
初代ロボコン
ロボコン→ロボコン