ローディー先生
ろーでぃーせんせい
リンクス戦争時代の初見殺しと、戦争を生き延びてからの躍進が特に有名な人物でもある。
AC4時代
国家解体戦争という、国家から企業への支配の移行を短期間で成し遂げるほどの戦闘能力を持つネクストACの開発において、他企業に遅れをとっていたGAが見出したリンクスの一人で、リンクスナンバーは36。
乗機はバズーカ型武器腕を主兵装とするGA社製中量二脚ネクスト「GAN01-SUNSHINE-E(サンシャインE型)」をベースとした「フィードバック」。
AMSという特殊な操縦系統で操られるネクストに搭乗するリンクスには、AMS適性という特殊な資質が必要だが、彼はこのAMS適性が、ありはするものの極めて低い水準であり、「粗製」という不名誉な名で呼ばれる存在であった。
作中でも、AMS適性があるだけでも希少な存在とはいえ、そんな人物がリンクスとして抜擢されることに、GA社の焦りが現れていると言及されていた。(GAの焦りに関する解説文は同じ所属で一つ上のNo.35「ユナイト・モス(AC:タイラント)」にもある。このリンクスもSS-Eをベースにした機体を使っており、武器腕を前提にしてもAMS適性は低い水準にあった)
ゲーム中においてはストーリー上で登場することはなく、シミュレータにおいてのみ戦闘可能な、実に目立たないキャラクター……のはずだったのだが。
ローディー先生
古い技術を用いた部分が多い『サンシャインE型』をベースとした無骨な機体。
説明文で散々バカにされている粗製リンクス。
この組み合わせで、彼との戦闘に危機感を抱くプレイヤーなどいなかった。
しかし数分後、多くのプレイヤーは、擱座した自機の背中を見て唖然とすることとなる。
当たれば大ダメージ間違い無しの上に衝撃で動きを止められてしまう武器腕バズーカと、回避が非常に困難な高機動ミサイル。
武器腕機ならではの、これらの同時射撃による圧倒的な火力は、初心者プレイヤーに到底耐え切れるものではなく、慣れてきた人間でもナメた操縦をすればあっという間に撃破されてしまうという恐るべき機体、それが「フィードバック」の正体だったのである。
ゆえに彼を安定して撃破することが初心者卒業の壁とされ、「ローディー先生」の異名をとることになるのであった。
ACfA時代
かつて「粗製」と呼ばれた男は不遇から這い上がり、GA最高戦力として上り詰めていた。
カラードランク4。
乗機はリンクス戦争時代と変わらない「フィードバック」。
自らを「老兵」と称するも、全く衰えを感じさせない歴戦の勇士である。
ストーリー上でも協働する機会があり、彼の機体にとって不利なステージ条件であるにもかかわらず、新技術の塊である最新鋭ネクストをプレイヤーの助けなしに撃破してのけることもあるなど、相変わらずの戦闘能力を見せてくれる。
また、エーレンベルクの砲台や月輪と交戦し、EN兵器だらけで消耗していようともプロトタイプネクストを撃破することも稀にある。
また、虐殺ルートの最終ミッションにも参加しており、4(ハードモードでは5)対2の乱戦の中で持ち前の攻撃力を叩きつけてくる。
ローディー先生健在なり
AC4のシミュレータにあたるオーダーマッチにおいて、彼と対戦することができるのだが、AC4で見せた鬼神の如き強さは、ACfAでも健在である。
それどころか上下へのブーストを絡めた三次元機動で撹乱までしてくるようになり、鬼軍曹っぷりに磨きがかかっている。
初心者の機体をマッハでスクラップに変えるその姿に、ACfAにおいても変わらず「ローディー先生」と呼ばれ続けることになるのであった。
アーマードコアシリーズに登場するほとんどの人物がそうであるように、公式のビジュアルイメージは存在しない。
そのため描き手によって見た目が全く異なるイラストが描かれているが、やはり古強者的なイメージが強いのか、40~50代ほどを思わせる渋い雰囲気の男性の姿で描かれることが多いようだ。