ヴァリアント・シャーク・ランサー
ゔぁりあんとしゃーくらんさー
10期の最終パック『ETERNITY CODE』(ETCO)で登場したエクシーズモンスター。
エクシーズ・効果モンスター
レベル5モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。自分フィールドのX素材を1つ取り除き、対象のモンスターを破壊する。自分フィールドに他の水属性Xモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドの他の水属性Xモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから魔法カード1枚を選んでデッキの一番上に置く。
自身以外のX素材を取り除ける珍しいカードの一枚。
他の水属性Xモンスターを展開して並べれば、制圧要員にも使える点が強い。
さらに、10期の最終パックに収録されたカードであるため、初登場から三か月足らずでマスタールールが次の世代へ移行、EXモンスターゾーンとリンクマーカーに左右されなくなった新ルールでバハムート・シャークが餅カエルを始めとした水属性のXモンスターを出しやすくなったことも追い風となった。
構築や運用にもよるがNo.4猛毒刺胞ステルス・クラーゲンの登場で採用価値がやや落ちた。
クラーゲンはX召喚が水属性限定なことと、メインフェイズ以外での発動こそできないものの、レベル4のモンスター2体でX召喚、効果の発動にX素材が不要、対象に取らない破壊効果、破壊したモンスターの攻撃力の半分をバーンダメージにする点で優れているためである。
クラーゲンと差別化するとしたら、他のX素材を取り除ける点、攻撃力が2500でそれなりに戦闘が可能な点での差別化だろうか。また、このカード独自の効果として特定条件でデッキトップを操作できる点によって、RUM-七皇の剣などの魔法カードをデッキトップに置く運用もある。もっとも、RUMであれば他にもそれなりのデッキトップ操作が出来るモンスターも居るので、そちらとの競合が起きることもある。
- モチーフに関して
デザインはアニメ『遊戯王ZEXAL』の神代凌牙を意識している。
カード名のモチーフは、バリアンとのダブルミーニングの「ヴァリアント(勇気)」、神代凌牙の二つ名「シャーク」、「ブラック・レイ・ランサー」の三つで構成される。
「ヴァリアント」は「バリアン」との掛詞として有名で、バリアン七皇の本領が発揮されたパックのタイトルも「レガシー・オブ・ヴァリアント」である。
また、シャークモンスター扱いになったブラック・レイ・ランサー改め「ブラック・シャーク・ランサー」が元ネタの1つとされる。
攻撃力のモチーフは、アニメ『遊戯王ZEXAL』の「遊馬(アストラル)&凌牙vs陸王&海王」戦に登場した「通常魔法《アーマード・エクシーズ》の効果でNo.39希望皇ホープを装備したブラック・レイ・ランサーの姿」であると思われる。アニメのOP・EDでも鍔迫り合いをしている事もあるため、それらを踏まえているのかもしれない。
外見もホープを装備した姿と酷似する部分も多い。