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「大丈夫。どんな時も、見守っています」

「ありのまま、そのままのお前で、行け」


(『希望の橋』より)


概要編集

アンジェリーク』シリーズの、精神の教官であり、後に聖獣の地の守護聖となるヴィクトールと神鳥の地の守護聖であるルヴァのBLカップリング。


『アンジェリーク』本編において、ヴィクトールの登場はシリーズ2作目である『アンジェリークSpecial2』からとなっている。

本項では『アンジェリークSpecial2』での女王試験の協力者と神鳥の地の守護聖という関係から、アンジェリークエトワール』にてそれぞれの宇宙の地の守護聖という対等な関係となり、最新作である『アンジェリークルミナライズ』に至るまでを主に解説する。


関係性『アンジェリークSpecial2』編集

シリーズ1作目にてリモージュが女王となった世界。先代女王が閉ざし虚無の空間となっていた旧宇宙に謎の球体が現れたことで、新たに女王試験が行われることとなった。選ばれたのは栗色の髪のアンジェリークレイチェルの2人の少女。女王候補達は球体の意思である聖獣と心を通わせ試験に挑む。


本作にて、ルヴァは前作に引き続き神鳥の地の守護聖として、ヴィクトールは女王候補の資質を高める精神の教官として邂逅する。


  • 〈ゲーム〉

Special2では親密度に応じて3段階の変化がある「他の人のこと」について話を聞くことができる。

救助活動で部下を全て失った過去に捕らわれている傾向にあるが、基本的に前向きで向上心に富み、穀然とした行動をするヴィクトールややペシミストの気があり、周囲から見ても少し頼りなげでとぼけた雰囲気を持つルヴァの相性は初めから良いとは言えず、第1段階では両者とも相手の性質について非難している。しかし第2段階ではそれまで関わり合いのなかったタイプであった相手への理解が深まり、互いに尊敬のような感情を滲ませるようになる。そして、第3段階になると、2人で釣りへ行くまで仲が発展する。

また、Special2では神鳥の聖地に教官たち協力者のいる学芸館がある。そしてそこから最も近い建物がルヴァの私邸であることがヴィクトールの口から語られる。


関係性『アンジェリーク天空の鎮魂歌』編集

コレットの新宇宙女王即位後、神鳥の宇宙が皇帝を名乗る男に襲撃を受ける。コレットは故郷の宇宙を救うために元教官・協力者と共に旅立ち、途中で知り合った謎の美剣士アリオスや各地に幽閉された守護聖達を仲間にしながら、神鳥の女王都補佐官の救出と皇帝の打倒を目指す。


前作の女王試験にて過去のトラウマと向き合い、王立派遣軍に復帰していたヴィクトール神鳥の守護聖としての職務に戻ったルヴァは、本作での皇帝襲撃に立ち向かう仲間として再び合間見える。


  • 〈ゲーム〉

天空の鎮魂歌は前作の後日談となるRPGであり、親密度に応じて3段階の変化があるのは会話ではなく、戦闘でのかばうのコマンド。また高親密度になると自動かばうが発動する。この特殊台詞のほとんどから非力なルヴァを心配するヴィクトール非力を自覚しながらもヴィクトールの前に立つルヴァの関係性を見ることができるため、プレイの際には是非確認してほしい。

余談だがルヴァは本作の補助・回復魔法を全て習得できる上、魔法攻撃の使用可能到達lvはヴィクトールより低いものも多く、ゲーム性能面では決して弱くはない。


  • 〈ドラマCD〉

『CDドラマコレクションズ アンジェリーク外伝3 〜禁域の鏡〜』

天空の鎮魂歌のゲーム中盤にあたる物語。旅の途中、コレットが倒れてしまう。コレットの回復とロッドの修復の間、一行は偽守護聖達を追い「鏡の間」という迷宮に閉じ込められる。

物語中ではヴィクトールとルヴァが共に食後の片付けをしていたり、ルヴァがヴィクトールにメルの補助を指示をしていたりと、微笑ましい様子が確認できる。

また、4枚組CDである本作のサウンドトラック集『アンジェリーク外伝3〜禁域の鏡〜音楽集 楽園舞踏』のブックレットでは、ヴィクトールが作中の救出作業と自身の記憶を重ね、その過酷な出来事と共にかつての傷を乗り越えたことが描写され、その軽やかな足取りのままルヴァの元へエルンストからの報告を伝えにいっている。


関係性『アンジェリークトロワ』編集

天空の鎮魂歌から数年後、新宇宙の女王として平和な日々を過ごしていた女王コレットは、ある異変の発生を契機に自分だけに聴こえる声から浮遊大陸アルカディアの育成を依頼される。白い霧と共に召喚された神鳥の女王たち、守護聖や教官・協力者の支援のもと未来の女王を救うために試練に立ち向かう。


前作である天空の鎮魂歌から数年後とされている本作であるが、聖地とその外界とでは時間の流れが異なるため、ルヴァは(推定年齢ではあるが)25歳から26歳に、ヴィクトールは30歳から34歳にという年齢変化に3年のラグがある。


  • 〈ゲーム〉

トロワでは親密度により変化がある台詞はないが、これまでの出来事を経てより親しくなった話を聞くことができる。具体的には複数回ヴィクトールとルヴァが2人でお茶会をしていること、またこれまでルヴァに対して敬意と礼節の姿勢を崩さなかったヴィクトールが、その際についうたたねしてしまうこと、ルヴァの本棚が古くなっていて危険だというヴィクトールがルヴァの私室に出入りしていることなどの話が聞ける。


  • OVA

『アンジェリーク白い翼のメモワール』(又は『愛蔵版アンジェリークトロワ』プレストーリー)

天空の鎮魂歌の後からトロワ以前にあった物語。神鳥の宇宙の王立芸術院創立記念式典に際し招待されたコレット達の前である人物と黒い影を中心に事件が起きる。

残された女王達は行方不明になったコレット達の捜索にかつての教官・協力者の協力を仰ぐ。その際にリモージュからヴィクトール達へ「お久しぶり」と言葉があることから、少なくとも天空の鎮魂歌から白い翼のメモワールにかけて公的な聖地と元教官・協力者の交友はないと考えられる。


  • 〈コミカライズ〉

『コミック アンジェリーク Blanche 』「追憶のパンデュール」

トロワでのアルカディア育成途中で起こった出来事を描く。

アルカディアを消滅させる勢いで現れた謎の小島へヴィクトールとルヴァが調査に赴いていると、地震により生き埋めになってしまう。ルヴァは洞窟内に落ちていた文字盤が過去のヴィクトールを映し出したことから、小島が先の女王の時代に次元の狭間へ消えたとされる思い出の大時計を中心としたものであることを推測する。その後コレット達も合流することとなるが、公式で顔に傷ができる以前のヴィクトールの姿を見たのはルヴァのみとなる。


  • 〈ドラマCD〉

『CDドラマコレクションズ アンジェリーク外伝4〜虹の記憶〜』

トロワ後にメディアミックス展開した、サクリアを秘めた宝石・ジェムをめぐる物語、ジェムストーリィズの第3話にあたるドラマCD。本作は最後の4枚組外伝CDであり、もっともとんでもない話ティムカの治める白亜宮の惑星に端を発した奇妙な事件が、地のジェムの発動と絡み合い一行を双迷宮の惑星に招き入れる。

物語は深層心理をテーマにして進んでいき、かつてのトラウマが実体を持ちルヴァとヴィクトールを襲う。そこでルヴァが自罰から追い詰められ屈するのに対し、ヴィクトールは頑強な精神で幻を打ち払うという対比がなされている。


『アンジェリーク〜Love Coll〜』

虹の記憶後、惑星ユータイドでの星祭りをめぐる物語。

イステルまでお忍びでやってきた女王達の護衛をしていたヴィクトールは、オリヴィエたちの企みにその場を離れてしまい、脱走を許してしまう。しかしその後追及されるヴィクトールに「ヴィクトールに限って持ち場を離れるなど、そんなことはしない」というルヴァから全幅の信頼によるフォローが入る。


関係性『アンジェリークエトワール』編集

不思議な石板によって伝説のエトワールに選ばれたエンジュは神鳥の宇宙の協力を受けつつ、聖獣の宇宙の発展を手助けをするという使命を任される。宇宙の維持のため、発展のサクリアコントロールが困難になっている女王に代わり聖獣の宇宙へサクリアの流現をすること、女王の過負荷を根本的解決する聖獣の守護聖を召集することの2つがメインとなる。


本作にてこれまで女王候補の元教官、王立派遣軍将軍という聖地と密接でありながらも、一般人であったヴィクトールが、宇宙を異にするが守護聖というルヴァと対等な存在となる。


  • 〈ゲーム〉

「あ...お帰りになられるのですか?よろしければ、お茶でも...」

「今は遠慮しておきますよ。あなたには、1人で考える時間が必要でしょう?そのうち、ゆっくり...ね?」

「は...ありがとうございます!では、いずれ、必ず...」

「ええ...待っていますよ。ヴィクトール。それでは、また」


エトワールでは聖獣の宇宙への守護聖召集に際し、同サクリアを持つ神鳥の守護聖が説得しにいくというイベントが起こる。

守護聖就任という命に戸惑いながらも反意はないと言うヴィクトールに、ルヴァはむしろ抵抗してほしいと語る。「上から命じられたまま受け入れるほかないと思うのではなく、自らの意思で決断しなくてはならない」という言葉にヴィクトールは再び己を見つめ直し、聖獣の宇宙の礎を守り抜く地の守護聖として就任する。上記の会話は説得を終えた後のものである。互いへ向ける親愛がよくあらわれている。

また、サクリアの精霊達との最終決戦では神鳥と聖獣同サクリアを司る守護聖2人組による技を放つ。ヴィクトールとルヴァのコンビはその1番手であり、その技名は地のトッカータ。説得イベントと合わせてエトワールプレイの際には必見である。


  • 〈ドラマCD〉

『アンジェリーク 翠のオアシス』「そして、新たな日々」

聖獣の宇宙に9人の守護聖が揃った後の話。

レオナードの執務態度について悩むヴィクトールはルヴァとリュミエールに相談をする。本作では、ルヴァからヴィクトールが守護聖に適応している様子への絶賛を聞くことができる。


  • 〈キャラクターソング〉

『希望の橋』編集

ルヴァとヴィクトールのデュエットソング。

穏やかで力強いサウンドと背中を押してくれるような歌詞はまさにルヴァとヴィクトールの美点を合わせた名曲である。


関係性『アンジェリークルミナライズ』編集

アンジェリークルミナライズ』の舞台は神鳥の宇宙とも聖獣の宇宙とも違う令梟の宇宙。相次ぐ女王の交代により不安定な令梟の宇宙は、神鳥の宇宙へと助けを求めた。宇宙の意思に選ばれたのは令梟の宇宙にある辺境惑星バースで暮らしていたアンジュレイナという2人の女性。かつての神鳥の宇宙と同じく浮遊大陸を用いた女王試験を行い、新たな令梟の女王を選定する。


上記の通りアンミナは神鳥とも令梟とも異なる宇宙を舞台にしており、旧作品の守護聖はゲーム本編に登場しない。しかし、公式Twitter、イベント、ドラマCDからアンジェリークエトワールにて揃っていた神鳥・聖獣両宇宙の守護聖達はみな在位中であるということが示されている。また、イベントでのif物語であるとされているが、神鳥の宇宙にヴィクトールが来ている描写があり、アンミナの時代になっていても神鳥・聖獣両宇宙は変わらぬ親交を築いているということが窺い知れる。


その他編集

『アンジェリーク』シリーズには様々なパラレル時空が存在する。


  • 『コミック アンジェリーク とってもスウィートナイツ♡』

『スウィートアンジェ』の世界観と思わしきスモルニィ学園を舞台にした9人のスウィートナイツ達の学園生活を描いた物語。

ルヴァはスウィートナイツの1人であり、高等部2年の図書委員長として、ヴィクトールはスモルニィ学園の体育教師として登場する。


戦国乱世に平和をもたらすために駆け巡る織田・アンジェリーク・信長の活躍を中心とした物語。

ルヴァは堺の茶人、千・ルヴァ・利休として、ヴィクトールは伊達・オスカー・政宗の部下、片倉・ヴィクトール・小十郎として登場する。


  • 『ラブラブ♡天使様〜アンジェリーク〜』

シチュエーション、キャラクターの設定を現代に寄せたソーシャルゲーム。チャリティを通じてセレブとの交流を深めていく。

ルヴァは年齢が29歳に変更され、おっとりした大学教授ルヴァ・ウルカイシとして、ヴィクトールはたたき上げの無骨な将軍ヴィクトール・ヴァントとして登場する。


当タグの使用について編集

非公式CPなので、棲み分けのため、作品名・キャラクター名タグとの併用は避けるのが望ましい。


関連イラスト編集


関連タグ編集

アンジェリーク ヴィクトール(アンジェリーク) ルヴァ

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