概要
森の中に研究所を構え、世捨て人のような暮らしをしている科学者。24歳。
魔女やクオリア、感情エネルギー研究などの第一人者である。
人物
天才科学者。そして、どうすることもできない変人。
相手の質問に対しては「イエス。」あるいは「ノー。」と、実直に応えてくれるが、
頭を使わない者を嫌い、質問ばかりを重ねると突如としてキレる。
研究テーマから、人間を実験体とすることに飢えているマッドサイエンティストだが、
一応の限度は心得ているようなので安全(?)である。
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ストーリー後半のネタバレ
「…なんだろーね」
「…お宅らと一緒にいたら、バカがしたくなったんすよ」
プロフィール
その正体はこの世界の黒幕であるマザー・クオリアが誕生した時代、本編時間軸よりも五千年も前の前史時代の人類『テクノロミー』の現存する最後の生き残り。本名はヴェロニカ・マグダヌス。
更には千年前に『指揮者』のエルクレスト、ヒルダをはじめとした当時の魔女たちと共に打倒マザー・クオリアを目的とした月への進攻も行っていた。
故に実年齢は5000歳以上にもなるのだが、有機生命である天使を食物として捕食することで20代の肉体を保ちながら生き長らえてきた。
ヒルダのように肉体の時間を止めているわけではないため、天使の捕食を止めると死んでしまう肉体になってしまっている。
天使を鶏肉のように食べ続けた影響か、絶壁であった胸部は五千年の間に発達した。
なお、食物としている天使は飼いならしているため、天使の襲来がなくとも食糧不足の心配は少ないらしい。
クオリアと魔法のシステムの開発を深く知る科学者であり、魔女たちの持つクオリアの役目やマザー・クオリアの活動についても既知であった。
『指揮者』という素質が魔女たちのクオリアとは対極の存在である星のクオリアに由来することも理解していた。
しかし千年前に月での戦いに敗北し、星のクオリアは『指揮者』の肉体と共に湖底に封印される事態となる。
マザー・クオリアによる『エクリプス』を何度も目の当たりにしてきたであろう彼女は疲弊、人類に勝ち目はないと判断し、マザーに対抗しようとする考えを放棄してしまう。
ヒルダがレグナント全土を敵に回してでも福音使徒として行ってきた『堕歌』やクオリアの破壊がエクリプスの時間稼ぎ、単なる姑息な手段に過ぎないことも分かっていながら別段止めようともしなかった。
科学者としての探究心や責任感自体は捨てていないため、リゼットのクオリアの異常やマリーという歌を歌える謎の少女の調査は承諾した。
アルトが目覚め、本編時間軸でもエクリプスが始動。
アルトたちが福音使徒と共に彼女の許に訪れてきた際、この世界の歴史についての多くを語るものの、自身は傍観者の立ち位置を望んでアルトへの協力を拒否する。
一方で、月への対抗手段である星のクオリアが戦力として数えられるようになったことで、千年前と同じく自身も戦いの場に身を投じるべきか迷いを抱く。
エクリプスによって大打撃を受けながらも抗い続けるアルトたち調律騎士団に対し、星のクオリアの事実の開示と実力の判断のためにロンドン跡地に一行を呼び出す。
そこで魔女たちの実力を見、奇襲してきた天使軍勢への戦闘に成り行きで参加した彼女は見出しの言葉を口にすると、調律騎士団に加わり、打倒マザー・クオリアの当事者となるのだった。
そしてマザーへの明確な対抗手段である『星歌』の情報を調律騎士団に明かすと、一行は『星歌』完成のための捜索に身を投じることとなる。
杖に乗っているような、独特のスタイルで戦う。
科学者という肩書きに反して好戦的であり、その実力は目の当たりにした福音使徒一行がドン引きするほど。
ただし、日頃のマッドサイエンティストな言動はそのままのため、特にアルトが実験と称してひどい目に合うこともしばしば。
例えば、あるイベントではヴェロニカが皆の茶菓子に惚れ薬を混ぜたために、調律騎士団一同が男女問わずアルトに性的な意味で迫ってきたため、彼の心にトラウマを植え付けた(なお、ヒルダとリゼットは不審に思って茶菓子を食べなかったため正気のままであり、薬の効果が切れるまで二人に匿われたためアルトは助かった)。
ユニットとして
魔女を除くと唯一の魔法攻撃ユニット。
4属性を使い分けることができるので、相手に合わせて弱点を突くのは得意。
特に天使に対して優位に立つ特性を持ち、イベント戦闘で活躍が見込めるが、逆に言えばそれ以外の戦闘では機能しないのが欠点。
余談
ヴェロニカとアルトはリゼットのクオリアの一件で初めて出会うこととなるのだが、「アルト」という名前には何らかの運命を感じていたと思われる。
前史時代こと我々の現実での音楽用語として「アルト」は比較的馴染み深いためだろう。
魔法を行使するための歌である歌詞も素早く発動するために2~3秒で終わる内容になっている。
例えば水属性の魔法攻撃『コード:アイス』は「3.1415926ザッバーン」というもので、歌詞というよりは魔法詠唱の雰囲気である。