一年生になっちゃったら
いちねんせいになっちゃったら
泉神井高等学校に通う高校2年生、高遠伊織。
彼は同級生の女の子草薙みくるへの告白を決意した当日の朝、高校への通学途中トラックにひかれそうになった少女をかばい、少女の身代わりに自らがトラックにひかれて意識を失ってしまった。
「よくやった。醜い男子高校生の分際ながら、よくぞ可愛い少女のために命を投げ出したな。褒美にお前に新しい命をやろう……。」
トラックにひかれて瀕死の伊織は、その行動に感銘を受けたらしき、近づいてくるヘンタイに気付かなかった。(気付いたからって、どうなるものでもなかったが)
そして再び伊織が意識を取り戻した時……体が小学1年生の少女になってしまっていた!
伊織は、偶然近くに居た超・天才&天災科学者草薙結女によって生き返ったのである。小学1年の女児として!
男子高校生の伊織が小学生女児になってしまったなどと周囲に知られたら赤っ恥この上ない。何よりも、こんなヘンタイな展開に巻き込まれたなど愛するみくるさんに知られたら、もはや死ぬしかない!
絶望にうちひしがれた伊織は結女の助言で、元の身体に戻るまでの間、聖新星学園付属小等学校一年生の高遠いおりを名乗って生活していくことになり、結女の居宅である草薙家に転がりこんだ。
しかし、なんという事か。転がりこんだ草薙家には、伊織の想い人、草薙みくるの姿があった。結女はみくるの姉だったのである。
女児の「高遠いおり」になっても、中身は男子高校生「高遠伊織」! いつかは元の体に戻り、愛するみくるさんに告白できる、その日まで!
女児の体と優等男子高校生の頭脳を駆使して、いおりは今日もカワイク生きるのだ!
物語の主人公。元は成績優秀な男子高校生だったが、女子小学生の姿にされ、草薙家(片想いの相手の家)に正体を隠して世話になるという、どっかの高校生探偵をも上回る悲劇に見舞われた哀しき青少年。最初は戸惑いつつも徐々に小学一年生女児の生活に慣れていってしまう。
物語の後半、結女をなだめすかして、ついに元の体型(男子高校生フレームタイプの)パワードスーツをゲットするというどっかの探偵が聞いたら絶対に羨ましがるであろう快挙を成し遂げた。
伊織の妹で小学六年生。歳の割にはかなりの巨乳の持ち主。ややブラコンで、同姓同名のいおりのことを気に入っている。
伊織を小学一年生の姿にした張本人。自称天才の女性科学者で、腕こそ確かだが真性のロリコンにしてレズである。
結女の妹であり、伊織の意中の相手。伊織が事故にあった日、彼女にラブレターを渡そうとしていた。しつけには厳しく、とくに姉の結女には容赦がない。
トラックにひかれそうになったところを伊織に助けられた少女。自分を助けてくれた伊織に対してあこがれを抱いている。小学一年生で、転入してきたいおりとクラスメイトになる。
いおりのクラスメイト。何時も元気で人懐っこい。
いおりのクラスメイトであるお嬢様。いおりの虜になってしまった意中の相手の桃代斗太をとられると思い込み、いおりを勝手にライバル視している。