三橋廉
みはしれん
本作の主人公。
中学時代、経営者の孫であるということから「監督に贔屓されている」と言われ、幼馴染である叶修悟を除く殆どの野球部メンバーからシカトされた経験により自分に自信が持てない(当時のことに関しては不明な点も多く、実際に贔屓があったかどうかは不明)。
また、その頃別居していた母親には試合観戦に絶対に来ないようにさせていたため、彼女はそういったことを知らない。
だが、「投げること」への執着は人一倍強く、大変な努力家であり、マウンドを決して譲りたがらない強情な一面もある(これに関してはむしろ「投手らしい」と肯定する者もいる)。
新たなチームメイトの協力もあり少しずつ改善しつつはあるが、いかなる時も非常にマイナス思考でネガティブそして泣き虫。喋り方も例におよばず片言で、台詞には一字一句ごとに『読点』がふられている。(例として『こんにちは』を三橋風にすると『こ、ん、に、ちっ、は』となる)
クラスメイトの浜田とは小学校低学年の頃に同じアパートの住人として知り合っており、自身が2年生の秋に引っ越して以降再会することはなかったが、高校で偶然同じクラスになり、それを思い出してからは以前のように友好関係を築いている。
引っ越すまでは泉も同じ小学校に通っていたが、クラスが違ったため面識はなく、指摘されるまで同じ学校の児童であったこともお互いに知らなかった。
投手としては球速が遅い(入学時がMAX101km、その後合宿時にコントロール無視で110km程度)が、自身の投げ込みと中学時代まともな投球指導を受けてこなかった事が逆に幸いし、日本での一般的なストレート(フォーシームファスト)とはやや球道の異なる彼だけの「まっすぐ」を投げる事ができる(ただし球威自体もそれほどではなく、その「まっすぐ」も「目が慣れると割りと簡単に打たれる」らしい)。
球速がないだけで9回を投げきるスタミナは備わっており、部内の持久走でも田島に継ぐ2番目である。
特筆すべきはコントロールで、全力投球でなければストライクゾーンを9分割して投げる事ができるという驚異的な制球力を誇る。全力投球時はそれほどではないが、阿部をして「高校ならこれでも十分」と言わしめるほど。
更に独学で変化球を4種類取得しており、その中では主に山なりに曲がり落ちるカーブを多投している様子。尚、他の3つのうちスライダー、シュートが判明しており、残りの1つは作中では未だ登場していなかったが、秋の大会の武蔵野第一戦でナックルカーブと言う事が判明した。
打力はチーム内でもかなり低く、毎回8番か9番の下位打線が定位置で打線のブレーキの1つとなっている。
投手故か選球眼は悪くない様で四球での出塁はそこそこある。
また、足は遅くなく、西浦の公式戦初得点はある意味彼の走塁が基点であった。
ちなみに身体が柔らかいため怪我をしにくいらしい。
両親が留守がちのためかは不明だが、一応料理などはできる。
三橋瑠里はいとこ。
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