東洋
史実の人物な為、あり得ないとよく言われる。しかし、鉄のように硬い体を持っている伝承が存在する為、こちらに載せる。(全身に鉄の鎧を纏っていた説もある。)
母が大蛇で全身を舐めて加護を与えたが、脳天のみ舐め忘れてしまった。
弱点も右目だったり眉間だったりと資料によって違うが、一番有名なのはこめかみ。そこを俵藤太に矢で射られ、死亡した。
その後、怨霊になったと言われているが、それは別の話。
マハーバーラタに登場する人物。スーリヤとの子を授かった母が黄金に輝く鎧を所望し、それを身に付けた状態で産まれた。
これにより、あらゆる戦いに勝利。敗北したとしても殺すことが出来なかったが、インドラ神の策略により、必殺の槍と引き換えに失ってしまう。鎧を脱ぐためにナイフで繋がってる部分を引き裂いた為(想像するだけで痛そう……)、物凄い苦痛を感じたと言う。
最期はアルジュナの不意討ちによって死亡。
西洋
ニーベルンゲンの歌に登場する人物。悪竜ファフニール(普通の竜と言う一説もある)を倒し、その血を浴びる事で不死身の体を手にいれた。
しかし、背中に菩提樹の葉が付いていた為、そこだけ不死身ではなかった。
最期はその弱点を槍で貫かれ、死亡した。
イーリアスの主人公。母テティスによって不死になったが、様々な説がある。
一つは冥府の川に浸した。しかし踵を掴んでいたのでそこだけ弱点にならなかった。
もう一つは特殊な火で人間である部分を焼き、不死身の体を得たが父親の計らいで踵だけ人間のままにした。
ケイローンによって育てられ、トロイア戦争に参戦。トロイア側の英雄を多く討ち取ってきたが、最期はパリスによって矢が踵に命中し、不死の体を失う。
次に心臓を射抜かれた後、大暴れして自害して果てた。
シャルルマーニュ伝説に登場する人物。不死身の肉体を手にいれた経緯は不明。
ちなみに史実にもいるらしいが、明確な資料がほとんど残されていない為、不明な点が多い。
武器でいくら攻撃されても傷付かず、傷付いたのは笛を吹いて血管が破れた時のみ。
前日談であるオルランド系列の場合は足の裏と魔術が弱点とされている。それで敗北し、屈した事がある。
最期はイスラム軍40万人と戦った果てに力尽きた。
最後に
不死身の英雄は皆悲惨な最期を迎えている。だからこそ必死に戦い、その宿命に抗っている。
だからこそ肉体のみならず、精神も不死身となる。だからこそ彼らは強いのだ。