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不死隊(アタナトイ)

ふしたい

アケメネス朝ペルシアの精鋭部隊。
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概要

アケメネス朝ペルシアの精鋭部隊とされ、ヘロドトスによれば一万名で構成され、欠員が出るたびに補充され常に一万名の数を維持していた事から不死隊と呼ばれたという。
また戦いで戦列を組んでも戦死、負傷で抜けた穴を整然と後の者が埋め、あたかも誰も死んでいないかの様からそう呼ばれたという説もあるようである。
ともあれ当時のギリシャのポリスのような小規模な都市国家から見れば現代の常備兵ともいえる存在が一万名も居る事は想像を絶するペルシア帝国の国力の巨大さであったと思われる。
構成は世界帝国であるペルシア帝国らしく多民族から編成され、装備も民族ごとに様々であったと言われる。共通してペルシア帝国の兵隊の常で軽装備であり、重装歩兵のギリシャ軍との近接戦闘では不利だったようである。
ヘロドトスによれば彼等は金などで着飾り、食事も特別豪勢で、女性や召使を連れた幌馬車を連れていたという。

戦歴

キュロス2世のバビロン攻略、カンビュセス2世のエジプト遠征、ダレイオス1世のインド・スキタイ遠征、ペルシア戦争ダレイオス3世アレクサンダー大王迎撃に参加したといわれる。だが、アレクサンダー大王遠征時には既に存在していなかったという説もある。
有名なのはペルシア戦争で、紀元前480年の第二次ペルシア戦争では170万とも言われるクセルクセス1世のギリシャ遠征軍にヒュダルネスに率いられ参加。
ティルモピュライの戦いの第一日目では狭隘な地に布陣するスパルタ王レオニダス1世率いる七千あまりのギリシャ連合軍をペルシア軍が猛攻した後に、頃合を見て夕方に戦線に投入されたが、ギリシャ軍の奮戦で突破する事は出来ず撃退されている。
サラミス海戦で海軍が壊滅し制海権をギリシャ側に奪われ、長大となった根拠地からの補給路を海上から好きな場所で寸断される危険が生じたクセルクセスはペルシアへの撤退を決断するも、従兄弟の将軍マルドニオスは現地補給可能な数だけの軍隊を残しギリシャ制圧を続行する事を主張し、これを認めたクセルクセスはマルドニオスの要望どおり不死隊を含む30万といわれる兵を残し撤退した。この折に隊長のヒュダルネスだけはあくまで大王に従うとして残る事を拒否し、ペルシアに撤退した。
紀元前479年、マルドニオスはギリシャ攻略を再開。(第三次ペルシア戦争)
アテナイを攻略し、次に決戦地として自軍の騎馬兵力が有利なボイオティアに後退し、進軍してきたスパルタのパウサニアス率いる11万名とも言われるギリシャ連合軍と激突したプラタイアの戦いで敗北してマルドニオスは戦死し、不死隊を含むペルシアのギリシャ遠征軍は壊滅した。
ヘロドトスによればこの戦いで最も勇戦してギリシャ勢を押していたのはマルドニオスの軍であったとあり、仮定として不死隊がこれに貢献しているかも知れない。

その後

その名称はササン朝ペルシアビザンツ帝国の部隊、パフラヴィー朝イラン帝国の親衛隊に引き継がれ、ナポレオンの親衛隊もそう呼ばれたという。

映像作品

映画スパルタ総攻撃……クセルクセスの親衛隊という名称で見られる。映画序盤のレオニダスのクセルクセス本営襲撃で早々にやられ役なので、次に出て来るティルモピュライの戦いでスパルタ側から「ペルシア最強の軍」と言われてもあまりそう感じさせない。

映画300(スリーハンドレッド)……スパルタに初めて戦死者を出させるなど他の部隊より強い扱いだが、外見は銀の仮面を被った忍者。そして素顔は化け物的な顔で不死隊をその名前のままのゾンビ集団のように扱っている面あり。

関連タグ

アケメネス朝ペルシア ペルシャ帝国 ペルシア戦争 レオニダス

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