深海から訪れし玉石の輪。今でも遠い過去と変わらぬ、月のように純粋な輝きを見せる。
概要
Ver.2.1時に珊瑚宮心海の追加と同時にモチーフ武器として実装された武器。
ドーナツではない。
性能・解説
メインステータス | 攻撃力608(最大強化Lv.90時) |
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サブステータス | HP49.6%(最大強化Lv.90時) |
固有能力「白夜皓月」 | 与える治療効果+10%。この武器を装備したキャラクターのHP上限の1%分、通常攻撃ダメージがアップする。元素爆発を発動した後の12秒間、通常攻撃が敵に命中すると元素エネルギーが0.6ポイント回復する。この方式での元素エネルギー回復は、0.1秒毎に1回のみ可能。 |
※武器効果は精錬ランク1の時。
★5法器では唯一のサブステータスがHPの武器。更に与える治療効果上昇し、元素爆発使用後の通常攻撃に追加効果が付与される。
武器効果をフルに活かすには「HP参照&ヒーラー&元素爆発後に通常攻撃を多用」と非常に条件が厳しく、実質心海専用装備である。
この武器の最大の問題点は唯一この武器をまともに使える心海は元素スキルを置くだけの純ヒーラー運用が主流であること。
心海は実装当時に物議を醸しだしたものの、その後優秀な旅人達が運用を開拓していき、今や環境の中心に座するほど評価が上げていった経緯があるが、評価を上げた要因は水元素起点を兼ねる元素スキルと最上級の回復力であり、元素爆発による火力の評価はほとんど変わっていない。
そして純ヒーラー運用を行う場合は★4「祭礼の断片」や鍛造★4「金珀・試作」、★3「龍殺しの英傑譚」などの方が優秀である。特に「金珀・試作」と「龍殺しの英傑譚」は無課金でも簡単に入手できるため、限定★5である「不滅の月華」の肩身は非常に狭い。
ver3.0以降は開花反応を利用した編成にも採用されるようになり、ここでは心海が表に出て戦うことが多くなった……のだが、この編成は開花反応で生成される「草原核」がメイン火力であり、心海の火力は重視されていないため、「不滅の月華」の評価は上がらなかった。むしろ、昨今の豊穣開花編成では、白朮やヨォーヨを採用し、心海の回復力を多少削ってでも元素熟知を高めて開花火力を上げていきたいため、ついでにクラゲの置き直しも兼ねれる「祭礼の断片」の方が優先度が高い。
しかし、単純な心海の回復力や、心海を前に出して殴ることを求める分には最適な武器であることには変わりない。実際、「金珀・試作」より「不滅の月華」の方が元素エネルギーリチャージ面、火力面、回復量共に上。
水統一(モノハイドロ/水3風1)編成、感電編成ではメインアタッカーを兼任するため、これらの編成における心海の回復力、火力、回転率、どれもこの武器が最大値。特に爆発メインアタッカー兼全体ヒーラーとしてフリーナと組んだ際は、互いが互いの欠点を補いあい最大火力を叩き出すという理想的なコンビとなる。
豊穣開花編成でも、先に述べた白朮やヨォーヨを採用しない場合は回復力が最も高いこの武器が最適。
夜蘭、雲菫の登場や、水元素共鳴の修正はどちらも心海の元素爆発を強化した為、不滅の月華登場時と比較するとこの武器を使う価値は十分にある。
ただし、明確に欲しいという欲がない限りは無理に狙いに行く必要は無い。心海を持っているなら、無用の長物になることはない、という程度である。
関連武器
神楽の真意…八重神子のモチーフ武器の法器。同じ稲妻の武器であり、紫色であることも共通している。
碧落の瓏…白朮のモチーフ武器で法器。メインステータスがHPなのも共通。誰が言ったか「抹茶ドーナツ」
ストーリー
珊瑚宮の紋章「真珠海波」、伝説では海祇の波を抱擁する景色と、
明るい真珠が描かれている。しかし、大御神の玉輪は、月のように永遠に珊瑚の国を照らしているという説もある。
海綿や珊瑚が棲む深海の夢の中、そして流れゆく雲と海の砂が共に踊る深海の底で、海祇と同じ夢を見る神の子たちの血脈には、不滅の希望が永遠に受け継がれていく。
天の色彩は常に変化し、海淵の下で定まらぬ影を形成している…
深き海淵が隠しきれない慈悲は、このように静寂な極楽の中で消散した。
その時代、最初の現人神の巫女は珠玉如き知恵で同胞を導いた。
そして彼女は、新たに太陽を知った人々の中から聖職者を選び、神と共に日の光を恐れる人々を助けた。
後世、鳴神軍を震わせた「海御前」は、彼女らと共に鯨の歌を歌い、空游の海月と共に踊り、「鍵紋」の形を描いた。
時が経つにつれ、一筋の雷霆が海祇の民の夢を砕いた。
雷暴に立ち向かうことは、必然と無情の権現に直面することになる。
しかし、真珠の心を持った神子巫女たちは忘れなかった。
数え切れないほどの物語と感謝の気持ち、そして海玉の輪は永遠に語り継がれることだろう。
そして、それによって彼らはより明るく、より美しく輝いていくのだ。
折れた玉枝や真珠を育む史話、或いは深海の邪物を征服したり、日差しを蒼白の淵下の国にもたらすことも。
影向山に立つことを夢見た少年が、「惡王」の名を持つようになり、天狗と壮絶な決闘を果たした…
これらはすべて、天からの真珠、月光の下の波のように、海祇の民の心を照らすだろう。
喪失の痛みを塩の混じった海の中に運び、輝く真珠の中に蓄える。
神々の時代の物語と犠牲が、この「真珠海波」の紋章とともに永遠に受け継がれることを願おう。
たとえ嵐の雲が集まってきても、紫電の獰猛さが予測不可であっても、海祇の月華は、雲を突き抜け、光を照らしてくれるだろう。