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主人公(HollowKnight)

ほろうないとのしゅじんこう

主人公(HollowKnight)とはTeam Cherry制作のインディーゲーム『Hollow Knight』の主人公である。 名前はないが、公式グッズによる主人公の呼称は「放浪者」。海外では「THE KNIGHT」。
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プロフィール編集

名前なし
性別なし
種族???
テーマ曲なし※
なし

※これといったテーマ曲は存在しないものの、一部のキャラクターと一緒に作品のメインテーマをライトモティーフに持っているという説はある。

例のライトモティーフが主人公関連で演奏される場合、主人公の持ち楽器となるピアノヴィオラで弾かれる。


概要編集

作品の主人公。ボロくなった釘を手にハロウネストに現れた空ろの騎士。

名前も性別もなく口も利けない

容姿は半円を描く曲がった角を持った、兜みたいに頭部全体を包む仮面を被った、灰色のボロボロなマントを着た真っ黒のちまちまボディのムシ。

デフォルメな見た目もあってその仕草ひとつひとつが愛くるしい。

知恵を持つ(話が通じる)生き物の中で一番小さく、他の登場人物から「ちっこい」と言われることが多い上に一部の者から「振る舞いは完全に手馴れの戦士なのに甲殻はどう見ても発育不全」と心配の目まで向けられる。


なんのためにハロウネストに来たのは最初説明されることはないが、

ホーネットからは宿命を全うするために来たと思われており、

また夢見の守護者からはとある人物の「呼び声」に反応して来たと推測される。


能力編集

初期装備は古びた釘、マスク五つ、そしてフォーカスという自己回復の魔術のみでプレイヤーの対応しきれない状況に陥るとあっさり死んでしまう。

無題

しかしライフが尽きると死んだ場所に未練の具現化と言われるカゲ(Shade)を落とし、最後に休んだ場所もしくはチェックポイントに再生する。

ソウルのゲージが割れて所持金はカゲが持っているままでカゲを倒して再び体内に取り込むまでフル魔力と所持金を取り戻せないが、それ以外のペナルティはない。つまりどんな障害物に当たっても乗り越えられるまで何度でもチャレンジできる。

(但しカゲを取り戻せる前にまた力尽きると前のカゲが持っていたお金は失われてしまうため道のりに死んでしまうプレイヤーは泣き目を見るだろう。しっかりオートセーブもされる。)


小柄な分とても身軽でボタン押しの長さに応じてジャンプの高さが変わる。最大で身長倍以上の高さまで跳べられる。

初期装備の状態でもジャストタイミングのジャンプだけで戦闘や探索のピンチがなんとかなる場合も多い。

そして探索の道のりやボス戦の勝利品に手に入るアイテム「蛾の羽根の衣」でダッシュ、「カマキリの爪」で壁ジャンプ、「水晶の心臓」でスーパーダッシュ、「統治者の翼」でダブルジャンプ、「影の衣」でカゲダッシュという様々な能力を得られる。

それらの能力と身の小ささを上手く利かせると、敵の攻撃を交わすことで受けるダメージを減らし、同時に攻撃のチャンスを増やせる。


それに加えて仮面やソウル器の欠片を集めてライフと魔力ゲージを伸ばしたりすることで防御力を上げられたり、回復の機会を増やすことも出来る。


さらに攻撃手段に関して、物理の面では釘を釘鍛冶に強化してもらって釘師に奥義を教えてもらったり、

カタツムリの塚などの場所にて左右いずれかの直線上に「復讐の魂」や上方向に攻撃できる「亡霊の叫び」などの攻撃用の魔法を覚えたり・知っている魔法を強化させたりすると攻撃力も大いに高められる。


初期の貧弱で決意だけでどうにか前に進めた生き物から徐々にタフな騎士に成長できる。

まぁ、とは言っても結局はプレイヤーの技量がものを言うのだが…。


人物像編集

無口の上に無表情なので、

プレイヤーが顔色を窺って考えていることや感じていることを当てることが極めて難しい。

なので感情も思考も持たない、文字通り空ろな存在だと思うプレイヤーは少なくはない。


しかし相手の話を聞く以外に、他者と触れ合う際にとなりに座ったり、本人が可哀想だと思った相手に花をあげたりする選択も出てくるので、実は誰かを思いやって行動することが多い。

狩猟者の書では倒した敵の簡単な紹介(狩猟者のノートではない部分)は主人公が書いたものではないかという説も存在する。


またプレイヤーのプレイスタイル次第に物を壊しまくったり人を困らせたり弱い敵をあらゆる手段で虐めたりする、あの厄災リンクを思わせるやんちゃっぷりを演じることができる。

それだけではなく、とある条件を満たして友好的になった敵キャラクター(カマキリ、ハチなど)を攻撃したり、完全に無害な生き物(子供のキノキンなど)を殺しまくったり、さらに助けられるNPCを見殺しにすることも自ら手をかけることも、残酷なプレイも可能である。


二次作品における描写はプレイヤーそれぞれの印象によるもので、

プレイヤーの思ったことを語るためのプレイヤーの分身として描かれることもあれば、ゲーム以内の行動によって考察に基づいた描写もある。

ただただ世界に憂さ晴らしをしたい問題児、好奇心で動く無邪気な子供、味方から敵まで洞窟の住人を全部助けたいのにコミュニケーションの手段が少なさ過ぎて暴力でしか解決できず内心苦しい思いをしている心優しきキャラクターなど、様々な主人公が見られる。


『Hungry Knight』編集

実はTeamCherryの処女作ブラウザーゲーム『Hungry Knight』(簡単に和訳すると「はらぺこ騎士」)の主人公役をも務めている。

そこで主人公はゲームの操作説明でプレイヤーに話しかける台詞がある。

自分は騎士で、任務は果たさなければいけず失敗は許されないと語る。

そのゲームで主人公の目的とは三人の敵を倒すことで命を落とした同胞を助けること


Hollow KnightとHungry Knightの直接的な関係は全然ないが、ネタバレ防止のためにナニかとは言わずとも、再利用された要素がある。知ってる人なら多分既に気づいていることであろう。

そのために「騎士の自覚」「強い覚悟」「大切な人を大事に思う気持ち」の性格設定も同じなのではないかと考察するプレイヤーもいる。


ちなみにとある隠しクエストにて、Hungry Knightの話を掘り出してくるメタ発言するキャラクターが存在する。


余談編集

Kickstarterでクラウドファンディングが行われていた時、つまり制作の初期段階ではもともと男性という設定だったのだが、

TeamCherryの方々が作品の世界観や主人公の正体など細かい設定を練っているうちに無性別に変更したのだ。

そのため制作の初期段階あたりの文章を掘り出せば主人公を「he」など男性的な三人称で呼ばれることが目立つが、作品以内の文章や発売後の作者たちのブログなどでは主人公は「they」や「it」など中性的な三人称でしか呼ばれない。

(ちなみに作品のタイトル同名のホロウナイトも無性別である。)


関連イラスト編集

Hollow Knight Log 1Greenpath (hollow knight)

HK_log2ほろないまとめ3

ホロウナイトのログPantheon of HALLOWNEST


関連タグ編集

HollowKnight













以下白いレディとの対面シーン・白い宮殿エリアの探索・虚無の魂入手のネタバレがあります










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正体編集

Hollow KnightHOLLOW KNIGHT

アビスの入り口の石碑によるところの「後悔」※。失敗作とされた候補の一体。

ホロウナイト、古代の穴で戦う壊れた器、緑の道やノスクの巣で遺体となった器たち、アビス最下層にいる大量の同胞たちとはきょうだいにあたる。


数多な器たちの中からを体内に封印する役目に選ばれた個体は「純粋なる器」としてアビスから連れ出されたが、残りは全員欠陥品としてアビスに閉じ込められて見捨てられた。今もアビスの底は遺体に埋め尽くされ、カゲたちもさまよい続けている。

Home

ただ、主人公やハロウネスト各地に果てた器たちなど、どうにかアビスから脱走したらしきものもいる。いったいどうやって脱走できたのかはまったくの謎。制作陣もこのことについて問われると誤魔化している。


ちなみに他の器たちは全員僅かながら主人公より成長している。

ホロウナイトと壊れた器の場合は一番わかりやすいが、緑の道の器やノスクの巣にいる12人の器たちもよくよく見れば主人公より僅かに体が大きく背も高い。

なぜ主人公だけ生まれたままのサイズなのかはまったくの謎。ホーネットからは「小さき亡霊」と呼ばれていたり、そもそも生物であるかどうかすら怪しい描写が多い。



※アビス入り口の石碑について。

石碑には以下のような文章が刻まれている。


●英語版(原語)

 Our pure Vessel has ascended.

 Beyond lies only the refuse and regret of its creation.

 We shall enter that place no longer.


●日本語版

 我々の純粋なる器は用意された。

 その先にあるのはその創造の否定と後悔のみ。

 我々はもはやあの場所に入ることはない。


ちょっと英語の話になるのだが、ここの「refuse(réfjuːs)」は名詞っぽいので直訳するなら「ゴミ」になる。だが、実際には動詞「refuse(rɪfjúːz)」っぽい「否定」としてテキスト化されている。


洋ゲーあるあるだが、これをニュアンスが異なっていると考えるかプロの仕事と解釈するかはプレイヤーの自由。気になる方はゲームのシステム設定で言語を切り替えれば両言語の文章を確かめることができるので、辞書を片手に挑戦してみよう。

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