ご注意
この記事は『Hollow Knight』のネタバレを多く含みます。
白い宮殿未クリアの方には読むことをお勧めできません。
↓↓
↓↓
↓↓
↓↓
何たる代償も厭わない
「 NO COST TOO GREAT 」
プロフィール
名前 | 蒼白なる王 (The Pale King) |
---|---|
性別 | 男性 |
種族 | ウィルム(高貴な者) |
テーマ曲 | 「白い宮廷」 |
声 | 不詳 |
概要
かつてハロウネストという王国を設立しそれを支配した王。
そして白いレディの夫で、主人公・ホーネット・ホロウナイト・器たち・同胞たちの父親である。
作品の中の様々な悲劇は元はといえばだいたいこいつのせい。
遠い昔に彼は、ウィルム(巨大なドラゴン)という元の姿として土の中を旅をしていた頃に本編の舞台となる洞窟を偶然発見した。
一瞬で滅ぼすことができたはずの小さな世界には何かを見出したのか、それを見逃すどころかウィルムからムシに似た姿に転生して、妻を連れて洞窟に住み着いた。王国のはずれにはそのウィルムの脱皮殻があり、降り続ける雪のような物はその脱皮片である
蒼白なる王は身体から放つ不思議な光でムシたちの心を魅了させ彼らに知恵を与えたのは自分であると信じ込ませて、王国を設立し魅了されたムシたちを己の民にした。
王が開発した様々の技術で民の生活を豊かにしたが、その反面己に抵抗する先住民に対しありとあらゆるジェノサイド(虐殺や暴力、土地の略奪、文化浄化など)を繰り返し洞窟のバランスをかき回してしまった。
特にクモ、カマキリ、コケキン、蛾の一族に対する非道行為は目立つ。
洞窟では光を司る高貴な者は自分だけで充分と考えた蒼白なる王は太陽と夢を司るラディアンスを排除しようと企み、彼女の民である蛾の一族と彼女らの住まう土地を横取りした。
そして案の定、蛾の一族は新しい光であるウィルムの光に夢中となって、生みの親たるラディアンスを忘れ、一族はハロウネストに取り込まれた。
しかし一部の蛾の一族が秘密裏に元の文化を保存しようとした努力によりラディアンスの記憶は完全に忘れられることはなかったため、彼女は残り続けた。
やがてハロウネストの民は夢の中で彼女の呼び声を聞くようになった。
蒼白なる王は民に耳を貸さないように指示したが、諦めずにもっと強く呼び続けたラディアンスの声はやがて汚染となり、ムシ達を本能のみで動く屍に変えてしまった。
今度こそラディアンスを完全に封印して王国を永続させようと蒼白なる王は新たな計画を企てた。
長らくアビスに巣くう闇・虚無に関心を抱いた彼は、その光と対になる力を利用し、「思考できる精神」も「破られる意思」も「苦痛の悲鳴を上げられる声」も持たず、「大きな代償もない」空っぽな生き物を作り上げてはラディアンスをその中に閉じ込めようと考えた。
その空っぽな生き物を作り上げるために妻と数多の子供を作り、それらを実験の素材にした。
出来上がった「器」から「純粋なる」固体を一人選んだ王は残りの失敗作をアビスの中へ閉じ込め、その純粋なる器を汚染に終止符を打ち王国を永続させるための人柱・ホロウナイトに育てた。
それを守る第二の封印をかけるために王はさらに「夢見の守護者」として部下のモノモンやルリエンと敵国の女王ヘラーを犠牲にした(厳密に言えば死ぬ事なく永遠の昏睡状態にした)。
しかしこれらの犠牲も汚染を止めることはできなかった。
そして白いレディは更なる器の誕生を拒み王のもとを離れてしまったため、代わりのホロウナイトを作ることはできなかった。
状況は自分の力で対応できないと判断した王は、ハロウネストを見捨ててオウノカラの精神の中に逃げてしまったのだ。
夢見の釘を覚醒させてオウノカラの夢へ踏み入れた主人公が、王の丸ごと持っていった白い宮殿の一番奥へ進んだ先に見つけるのは蒼白なる王の骸である。
かつて洞窟のほとんどを支配した彼は、誰にも知られず一人きりで息を引き取っていたのだ。
息を引き取った理由は諸説あるが玉座の間がアビスと同じ闇で満ちている事から虚無に殺された説がある。
同じく古代の穴が闇で満ちているのも宮殿の入り口になっているオウノカラの身体が虚無の血管に繋げられているのも証拠に挙げられる。
ちなみにほとんどのエンディングを迎えるのに必要な「王の魂」を入手するには、
蒼白なる王の骸を釘でボコボコにする必要がある。
そのため主人公は父親を嫌っているようにファンから思われることが多い。
人物像
蒼白なる王の行動から「発明・実験が好き」「目的のために手段を選ばない」「身勝手で傲慢なところがある」「どんな犠牲も代償も厭わないと言いながら自分の命だけは惜しい」などの特徴は見受けられるが、
作品の中で彼の心や、彼が本当に思ったことや感じたことに関しては始終謎のままである。
ただ白いレディやオグリムを始め王を慕う者も多かった事からただ非道なだけの王であったという訳ではないようである。
王がハロウネストのために取った非道行為を後悔したか否かが今もファンに激しく論じ合われている話題である。
作品の中ではどちらとも取れるような雰囲気で、一部の登場人物からも王が民をどのように思っていたのかは疑問にされている。
なので二次作品だと作者の個人解釈により国を守りたくて手を染めてしまった悲劇な男の蒼白なる王から吐き気を催す邪悪な蒼白なる王まで、様々な描写がある。
彼が登場するコミカルな作風のファンワークでは弄られ役を担うことが多い。
確かなのはただひとつ。
蒼白なる王は巨大なウィルムから小さなムシに転生した。その身長は娘のホーネットよりも小さく、主人公とあまり差はない。
余談
妻の白いレディももちろん、一緒に子供を作ったヘラーも彼より何倍も大きい。
そしてファンワークでよくカップリングを組まされるグリムやルリエンも案の定彼より背が高いのだ。
つまり自分より身長が遥かに高い相手がお好きだった……のかもしれない。
関連イラスト
妻や夢見の守護者、五体の偉大な騎士、グリムとよく一緒に描かれているが、
一番ツーショットが多いのはやはりホロウナイトである。
関連タグ
HollowKnight WhiteLady PureVessel 主人公(HollowKnight) BrokenVessel Hornet Herrah Monomon Lurien TheFiveGreatKnights
表記ゆれ
PaleKing 蒼白なる王