乙姫(キテレツ大百科)
おとひめ
藤子・F・不二雄原作の漫画「キテレツ大百科」のキャラクター。
第31話に登場。室町時代のお姫様でブタゴリラにそっくりな女の子。その後も第47話、第66話、第206話と不定期で登場しているゲストヒロイン。ちなみに彼女の家族はトンガリ一家にそっくりである。
第31話で室町時代にやって来たキテレツに一目惚れして、乙姫との結婚を嫌がるキテレツをコロ助共々牢に軟禁状態にする。このときはキテレツとコロ助は「動物変身小槌」でネズミになって脱走した。
第47話でまた登場し、室町時代に「動物変身小槌」を忘れて置いてきてしまったことに気づいてやって来たキテレツをまたしても捕まえたり、自身も鶴に変えられたりと騒動を巻き起こす。
第66話では、第31話で乙姫一家に捕まってキテレツとコロ助が牢に入れられ泣き叫んでいる間、乙姫が体験していたエピソードになっている。外で散歩していた乙姫が海岸でキテレツたちが乗ってきた航時機を発見して、乙姫が乗り込んだときに航時機が動き出して、現代にやって来て騒動を巻き起こす話になっている。ちなみに、そのときに乙姫はブタゴリラと出会い、ブタゴリラから一目惚れされて、それ以来想いを寄せられている。
このときにディスコに行った乙姫はディスコダンスを気に入ったようで、第206話でも踊っていた。
第66話から数年後に放映された第206話では、乙姫の縁談騒動にキテレツたちが巻き込まれる。
乙姫の屋敷で働く下働きの少女おみよはみよちゃんそっくりで、第66話で現代に来た乙姫はみよちゃんをおみよと勘違いした場面もあった。キテレツと仲がいいみよちゃんに対して、乙姫は嫉妬してライバル心を燃やしていた。みよちゃんもキテレツにもたれかかる乙姫に対して激しい嫉妬の目を向けていた。
一応お姫様なのだが、とても活動的な性格で、自分の美貌に絶対の自信を持つ。
現代に来た第66話では、暴走族が車で走ってるのを見て「怪物」と勘違いして、交通安全ののぼりを引っこ抜いて車をボコボコにしたり、第206話では若様(足利義満)を背負い投げで草むらに叩きつけたり、落ちていた弓矢を使って遠くの木の果物に矢を命中させるなど、武芸にも秀でている。
いわゆる「迷惑キャラ」だが、猪狩りをしていた若様の矢がおみよの足下に刺さってあやうくおみよが怪我しそうだったのを見た乙姫は、若様を呼び止めておみよに矢が当たりそうになったことを謝れと怒るなど、身分差をものともしない気丈で部下思いの面も持っている(おみよも乙姫のそんなところを慕っていたと思われる)。
「第31話 君こそスターだ!浦島亀太郎」
「第47話 まかフシギ?乙姫様が鶴の恩返し」
「第66話 大爆笑!あの乙姫がやってきた」
「第206話 ついに復活!?室町時代の超豪華結婚式」
は続き物(乙姫シリーズ)になっていて、見なくても楽しめるが、見ていて前後関係を把握していたらより楽しめると思われる。