京一(鵺の一族)
ぬえいちぞくのきょういち
私は鵺。銀田家を守るためなら心を凍らせ、死をも厭わない化生。私の親もそうやって死んでいったのです…
CV:ヤシロこーいち
性格
鵺一族は「血の凍った化生」であるべきと考えるなど鵺一族の中でも特に保守的な考えを持つ。しかし、これは父親が「鵺」として銀田家の人間を守り爆殺されたことから、鵺兄の改革は父親の死を否定すると思ったが故の考えであり、ある意味人間らしさが残っていると言える。しかし、それゆえに暴走してしまうこととなった……。
鵺爺と同じく目的のためならばどんな手段も雇わないが、こちらは例え外道組織であろうとも手を組むことを厭わない。
初登場。
鵺兄の改革に対して父親の一件から鵺一族の在り方や父親の死を否定するものだとして反発するが、鵺兄との話し合いはまとまらず、元は保守派だった先代統領も鵺爺の死を契機に中立となったため、タイに拠点を置く人身売買組織のナックル・アイと結んでクーデターを起こすことを狙う。そして、鵺一族の里にナックル・アイの幹部ミンとクーデターのための下見に入った。
「我々は鵺一族の理念を守る。それが銀田家と先人への忠誠だ」
一族を思った悲しき男の大誤算
京一の本心は、一族と瓜生が関わってから、鵺兄や智也が鵺としての冷酷な姿勢を一変させた為、瓜生を嫌っていたという事が明かされた。
そして、意趣返し的に自分達の派閥がナックル・アイと組む事で、瓜生と手を切るよう、取引を切り札に利用する事だった。
しかし、京一の見通しは甘く、ミンを鵺一族の里に入れた時点で、用済みとばかりにミンの発勁の直撃を喰らい、瀕死の重傷を負う。
何と、ミンの真の目的は、鵺一族の赤子を人質に取り、鵺兄と瓜生を殺し合わせるというものだった…。
かつては裏社会最強の暗殺者『死龍』とあだ名された瓜生と鵺一族歴代最強と評される鵺兄の死闘が切って落とされた。しかし……。
鵺兄「私の気配は誰にも掴めぬ 視界から消えた時点で危ないと思わんのか」
何と鵺兄は戦いに乗じてミンの部下を瞬殺し、鵺一族の赤子達を助け出したのだった。
鵺兄が瓜生とガチの戦いをしていたのは、ミン達の注意を確実に引かせるためのド派手な一芝居だった。最終的には鵺兄がミンを無傷で屠るのだった。
同時に自分と鵺兄の実力差や自分の愚かさを感じる事になってしまった。それでも、鵺兄からは自分なりに一族の事を想ってくれている事の嬉しさと過ちを犯しても尚、自身を同士と受け入れてくれる器の広さを垣間見て号泣した。