CV:上田麗奈
概要
人形店の店主とは、ライトノベル『魔女の旅々』「切り裂き魔」に登場、アニメ8話にも登場するゲストキャラクターである。一人称は「ぼく」(なお、終盤では「わたし」とも言っている)。
住人全員が人形を大事にする街で、人形を制作し販売する女性職人。
寝食忘れて人形制作にいそしむため顔色が悪く、目にクマを作っているうえ、気に入った客には無償で人形を譲ることもいとわない。そのため、まともに食事を摂っておらず栄養状態も悪い。
それでも気に入った女性(の髪)を見ると、眠そうにしていた表情が生き生きとしたものに変わる。
この街では灰の魔女・イレイナが訪れる以前から数百人もの女性が「女性の命」を奪う「切り裂き魔」の被害にあっており、魔法統括協会から派遣された「夜闇の魔女・シーラ」も目撃者がいないことで捜査は難航することとなった。
イレイナも彼女の店に偶然立ち寄り、気に入った彼女から「人の喜ぶ顔が見たい」「タダでいいから人形をもっていって」と言われるが、「旅の荷物になるから」と丁重にお断りした。
その夜、疲れて旅館のベッドに眠り込んでいたイレイナは、翌朝、自慢の髪の毛が短く切られていることに気づく。
話を聞いた「夜闇の魔女・シーラ」は、「女性の命」が「髪の毛」であること、被害者もまた眠り込んでいたため目撃者がいないことに気づき、「切り裂き魔」が「人形制作に人の髪を使う人形職人」ではないかとにらみイレイナとともに「闇人形オークション」にもぐりこむ。
熱気をはらむオークションに2人は辟易するが、人形のなかにイレイナの髪を使ったものを発見、怒ったイレイナは前日会った人形店の店主が「切り裂き魔」であることを知り、彼女と対峙する。
正体を表した「切り裂き魔」は「お金が欲しいわけではない」「人の喜ぶ顔が見たい」というイレイナとの初対面時の発言も本心ではあったが、一方で「髪を切られて嘆き悲しむ人も見たい」という”ドS”の異常性格者でもあった。
さらに「魔法使いである」とも自称し余裕の態度を見せたが、もとより魔法統括協会に任命された魔女・シーラとイレイナの敵ではなく、彼女はあっという間に逮捕されてしまった。
魔法統括協会に連行された彼女は、その後、イレイナを慕う炭の魔女・サヤにも報復されることになる。その直前、「どのような目にあうのかしら」とわくわくしたような顔をしていることから”ドM”の性格も持っているもよう。
余談
アニメ版で彼女を演じた上田麗奈女史はオープニング曲「リテラチュア」も担当している。
そして奇しくも8話で人形店の店主が逮捕された次の回である9話でオープニングがカットされた事から、一部視聴者からは「オープニングを歌っていた人形屋の店主が逮捕された」とネタにされることとなった。
翌10話では元通りオープニングが流れるも、11話で再びオープニングがカットされた事から「再逮捕された」「仮釈放が取り消された」等とも。