保健室の死神とは、藍本松による『週刊少年ジャンプ』で2009年41号~2011年29号まで連載された日本の漫画である。全10巻。
あらすじ
養護教員として常伏中学校に赴任してきた本編の主人公「派出須 逸人」。恐ろしい顔立ちをしている彼は、身体に「悩み」や「迷い」に精神的に耐えられなくなった人間の心につけ込むモノ「病魔」を喰らう力を宿している者であった。
登場人物
常伏中学校
保健室(メインキャラクター)
派出須 逸人(はです いつひと)
通称「ハデス先生」。本作の主人公であり、自らの体に敢えて病魔を宿している「罹人」(かかりと)と呼ばれる存在。病魔を喰らう力もそれに由来している。
恐ろしい顔立ちをしているが、性格は繊細で人見知りする。生徒たちと関わりを持とうと気遣いを怠らないが、その容姿のために生徒たちからは恐れられ、裏目に出ることが多い。決め台詞は「咀嚼完了」。
明日葉 郁(あしたば いく)
常伏中に通う二年生。気弱でおっとりした性格。もう一人の主人公的な立場であるはずだが、あまり目立たない性格をしている。変わり者が多い保健室出入りする人物たちの中では平均的な常識人の部類である。
微妙な変化に気付ける深い洞察力を持っており、ハデスと関わり病魔の存在を知ることになる。
pixivではもっぱら作中の呼び名である「アシタバ」タグが多い。
藤 麓介(ふじ ろくすけ)
常伏中学二年生。アシタバの友人。女生徒に人気のあるイケメンだが、本人はまったく気付いていない様。殆どの生徒達から恐れられているハデスに全く怖気づくことなく、保健室にも平気で出入りしているなど神経は太い。授業をサボって寝ていることが多く、保健室には既に彼専用のスペースができてしまっている。
美作 蓮太郎(みまさか れんたろう)
常伏中学二年生。アシタバの友人で太めな体型。口が悪く高圧的な態度をとることがあるが、友達想いの優しい一面も持っており、なんだかんだでアシタバや藤たちと仲良くやっている。試験前は本好に勉強を見てもらっており、成績は中の下程度を維持している。
女好きだが藤とは対照的に女生徒に嫌われていて、藤への嫉妬心を病魔「自己愛」につけ込まれ、美少年化して女生徒たちの精気を奪い取っていたところを、ハデスに助けられる。
鏑木 真哉(かぶらぎ まや)
常伏中学二年生。通称「シンヤ」。スタイル抜群の美少女だが、「返し刃」の異名を持つ喧嘩の達人。数多の修羅場を切り抜けてきた長年の経験から危険な人物は眼を見れば解るらしい(その為初対面のハデスが悪い人物でないことを見抜いている)。料理が不得手らしく、チョコを石炭に変える技術を持っている。
小学校時代はボーイッシュな容姿で空手をやった経験からか、男子とケンカをする事が多かったが、好きな男子に「男っぽい女はいや」とふられた事で、女らしくなろうと決意(一応空手は現在も習っている)。しかし、その事が災いし、「挑発」に取り憑かれてしまうが、ハデスによって救われる。その後、本格的にハデスに恋愛感情を抱いている模様。
生徒
2年
1年
教師
サロン・ユグドラシル
家族・血縁者
その他
備考
作者、藍本松はジャンプのコメント欄によると自分はメガテン信者である、とのこと。
病魔のデザインや言動、展開にニヤニヤしながら読み進めるのもありかもしれない。
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