日本の場合
歴史上臣籍降下は何度か行われている。
平安時代に桓武帝は一世皇親3名を含む100名余りに臣籍降下を行った。
また、藤原氏によって26人(定省親王含む)が一斉に臣籍降下、
戦後にもGHQによって十一宮家51人が一斉に臣籍降下され、元皇族となった。
明治22年(1889年)に成立した旧皇室典範では、
「四世までは親王」「五世以降は永世にわたって王」とされ、
臣籍降下は永久に行わない永世皇族制がとられた。
このことから1889~1947年まで元皇族という概念は一度消失していたともいえる。
平安時代、源定省(後の第59代・宇多帝)のように元皇族が皇族復帰し、皇位継承を行ったことがある為、一度臣籍降下されたら皇位継承は不可というようなことはこの頃は特になかったようだ。