説明
本来中国では皇帝・諸侯の嫡男一般に用いる言葉であったが、日本では意味が限定され、皇太子の意味でのみ使われるようになった。このため和訓では「ひつぎのみこ」と読む。
一時推古天皇の皇太子となった厩戸皇子こと聖徳太子が有名であり、一般的にはただ「太子」と言った場合聖徳太子の略称としてとらえられることが多い。
pixivでは通常の聖徳太子像というより、『ギャグマンガ日和』の登場人物としての聖徳太子や、東方Projectの豊聡耳神子(聖徳太子の復活した姿)の絵につけられる傾向がある。
地名など
- 大阪府南河内郡と兵庫県揖保郡には自治体として「太子町」がある。いずれも聖徳太子にちなみ、前者は聖徳太子の廟所、後者は聖徳太子が推古天皇から賜り法隆寺に寄進した田があるなどゆかりの地であることによる。
- 町名・大字名としては大阪府大阪市西成区、愛知県名古屋市緑区、滋賀県大津市などにもみられる。
- 聖徳太子が建立もしくは縁の深い寺のうち、上記太子町で廟所を管理する叡福寺を「上ノ太子」、羽曳野市の野中寺を「中ノ太子」、八尾市の大聖勝軍寺を「下ノ太子」と呼び、総称して「三太子」と称する。また近鉄南大阪線には叡福寺にちなみ上ノ太子駅がある。
- 「明太子」は「明太(鱈の朝鮮語)」の「子(たらこ)」であり、直接の関係はない。