概要
銀魂のスピンオフ小説「3年Z組銀八先生」の登場人物、坂田銀八×高杉晋助のカップリング。先生(担任)×生徒(不良)である。
ちなみにTwitterでは、「八高」は異なるものが検索に掛かる場合が多いため「ぱったか」もしくは「八高(銀高)」での記載が望ましい。
2018年時点で既刊8巻という長寿番外小説であるが、高杉が小説本編に登場したのは5巻目の『銀魂 帰ってきた3年Z組銀八先生リターンズ 冷血硬派高杉くん』である。
かねてより高杉がカラーイラストにてそろばん塾に通っている旨が原作者によって描かれており、小説内でもその設定に倣っている。
公式グッズに高杉の銀魂高校成績表が存在し、学力4・体力3・生活態度1・反抗度5・破壊度5である。銀八は出席簿であり、高杉の欄には「出欠/〇、備考/明日日直」と記されている。備考に関しては他の生徒は全員あだ名であるが高杉だけあだ名でない。
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以下記事内に本編のネタバレあり
『銀魂 帰ってきた3年Z組銀八先生リターンズ 冷血硬派高杉くん』
停学が明けた高杉が学校に復帰し、鬼兵隊の面々と共に校内で揉め事を起こしたり揉め事を鎮圧したりとタイトルに違わず高杉が主役として展開している。
最終章では高杉との果たし合いを望む神威が銀魂高校にまで手下を連れて暴れ回り、高杉が一騎打ちに臨もうとするのを銀八が割り込む。
決着をつけずして気が収まらない両者に対し、「オメーら一発ずつ俺に入れろ」と、喧嘩最強の二人に殴られても尚立っていられたら、その時は引けと銀八は提案した。
神威の一撃に耐え抜いた銀八に対し、高杉はカムフラージュのために纏ったエリザベスの布の中から真剣を取り出し、「俺の一発はこれでやらせてもらう」と宣言。
本気の抵抗を見せる銀八に、宣言通り一発斬り伏せた高杉。結局銀八がジャンプを懐に入れていたお陰で殺傷沙汰と決闘は回避され、事態は収束した。
『銀魂 帰ってきた3年Z組銀八先生もっとリターンズ 冷血硬派高杉くん』
問題行動(?)を起こし続ける鬼兵隊のメンバーに対し、職員会議で『一ヶ月の奉仕活動』を義務づけるよう決定された。
草むしりしか発案できない銀八に、ただの奉仕では面白くないと高杉は鬼兵隊に寄せられた依頼をこなす活動にすることを提案。のちにその活動を行なう自らを『万事部』と名乗り、『部長』を自称することに。
『坂田銀時』と『万事屋』が存在しない世界線で、その役割を埋めるような高杉の行動に銀高の民が狂喜乱舞したことは言うまでもない。
そして銀八は第三講にて半ば強制的に『万事部顧問』の任を押し付けられ、部活動の顧問×部長という関係まで誕生した。
原作でも因縁深く殺し合いを演じた朧と高杉であるが、今巻においては兄弟弟子という関係性はなく初対面。悪のカリスマとして名を轟かせる高杉を朧及び天照院高校は一方的に狙い続けていた。
最終章においてまた子が天照院高校の連中に拉致され、高杉に廃工場まで来るよう連絡がいく。
高杉は3Zのクラスメイトだけでなく万事部のメンバーまで巻き込まずに一人で天照院の前に現れ、高杉に本当の苦痛を味わわせ、屈服させようとする集団から無抵抗で暴行を受け続けるという同人誌顔負けの展開に多くの腐女子が頭を抱えた。
朧の目的と、また子を護り万事部の依頼を完遂するという高杉の魂(尊厳)を護った上で高杉をこれ以上痛めつけさせないために取った銀八の手段は、自身の手で高杉を殴り気絶させることだった。
そうして武市の策を実現し、3Zは天照院高校を退かせることに成功する。
倒れたままの高杉に、銀八は1ヶ月の万事部の労をねぎらい、そんな彼に対して高杉は誰にも聞こえない声音で「うるせーよ。……バカ」と呟くのだった。
これらのエピソードの幕引きとなるエピローグは悶絶必至のため、必読必見。
ちなみに特典の物差栞に表裏一体で描かれているのは、高杉と高校時代(現在の3Z高杉と同い年の)銀八である。