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「俺にはお前が お前には俺がいる」
「コイツを斬るのも護るのも この俺だ」

概要

漫画「銀魂」内における、坂田銀時×高杉晋助BLカップリング。
幼馴染であり戦友であり、長らく仇同士でもあった二人である。

銀時最大の特徴にしてコンプレックスの代名詞である天然パーマであるが、意外なことに高杉はこれについて侮辱したことは原作で一度もない。銀時の性格や行動をバカと言い、白髪甘党であることを言及し蹴ったり踏みつけたり顔面を鷲掴んだりぶん投げたことはある。
それでも天パ、毛玉、モジャモジャetc…と毛質を罵るのは二次創作だけで、少なくとも原作作中では週刊連載を経てGIGA、アプリに移籍以降を含めた現在(2019年5月27日第703訓)までで確認されていない。

プロフィール

坂田 銀時高杉 晋助
身長 / 体重177cm / 65kg 170cm / 60kg
誕生日10月10日8月10日
髪色 / 髪質白(銀)/ 天然パーマ黒 / ストレート
瞳の色※(アニメ)白銀(赤)赤(緑)
好物糖分(いちご牛乳,パフェ等)胃に優しい乳酸系(ヤクルト,ヨーグルト等)
健康不安糖尿病予備軍基本いつもストレスまみれ

※原作者曰く原作の瞳の色は「その時何を見ているか」ぐらいの意味合いでその都度変わる。

本編の軌跡

再会

単行本第4巻(第29~31訓)にて高杉は初登場する(正確には第2巻第13訓に銀時の回想にて登場済み)。
花火を眺める銀時の背後に高杉が現れ、咄嗟に銀時が獲物に手をかけ振り向こうとするのを刀で脅す形で高杉が制止するという、旧友同士が数年振りに会うというには余りに不穏な再会であった。
利き腕で銀時に刀を突きつけた高杉に対し銀時は左腕で押さえ込んでおり、純粋な腕力では銀時の方が上であることが仄めかせられている。

息子である旧鬼兵隊隊士・平賀三郎を喪った源外がこの回のキーパーソンである。機械の修理を手伝わされ途中で茶番を繰り広げる神楽に対し「なんてドロドロしたままごとやってんだ」と突っ込んだ源外に神楽が返した「あなたにとってはままごとでも私にとっては世界の全てだった」が将軍暗殺篇への長過ぎる布石となっていると思われる。

紅桜篇

岡田似蔵嫉妬による行動が発端で始まった長篇。
高杉の世界に対する憎悪の深さと、銀時・・高杉を繋ぐ恩師・吉田松陽の存在が明かされた。
似蔵は主である高杉の魂の輝きに強く惹かれており、過去高杉と共に戦い、今なお彼の心に住まう銀時と桂を疎み「あの人の隣にいるのはもう奴等じゃない 俺達なんだ」と暗殺計画を独断で行った。

映画新訳紅桜篇及び実写版では、新規カットとして「高杉に刺される夢を見た銀時が飛び起きる」というシーンが追加されている。実際に銀時を刺したのは似蔵であり、その際に「あの人もさぞやがっかりしているだろうよ」「かつて一緒に戦った盟友たちが揃いも揃ってこのザマだ」と挑発する発言をする。恐らくそれが元で銀時は高杉と紅桜の繋がりに勘づいている。

桂は鬼兵隊の陰謀を潰し高杉を取り戻すべく鬼兵隊の船に乗り込み、銀時は仲間と依頼のために再び似蔵の前に現れる。
しかし旧友二人の首を差し出すことを条件に高杉が宇宙海賊春雨に取り入っていたために、幼馴染であり戦友だった関係が決裂。
「次会った時は仲間もクソも関係ねェ! 全力で…てめーをぶった斬る!!」
言葉通り、この事件以降銀時と高杉は決別する。
これより一国傾城篇まで一度も邂逅せず将軍暗殺篇まで会話することもなく離れ離れとなっていた。

真選組動乱篇

鬼兵隊と内密に手を組んだ伊東鴨太郎真選組組織内で巻き起こした抗争について描かれた長篇。
終盤、高杉と紅桜篇にて共に船に乗っていた万斉と銀時は交戦する。
人の顔を全く覚えようとしない銀時が万斉に対して「てめぇ…高杉のとこにいた野郎だな」と確信を持って問い質すなど、高杉に関する情報はしっかり判別している。
騒動が終結したのち高杉は銀時が「俺の護るものは昔から何一つ変わっていない」と言っていたことを万斉から告げられる。「晋助…何かわかるか」と尋ねられるも、高杉は嘆息し、三味線を弾き続けるのだった。

たまクエスト篇

異常をきたしたカラクリ家政婦・たまの体内に直接入りウイルスを駆除することになった万事屋の奮闘を描いた長篇。
白血球王ドラクエ風コスチュームに、銀時は「なんでターバン巻いて来なかった! なんでビアンカ連れて来なかった! つってもビアンカは俺の嫁だけどね!」と発言。この他、一国傾城篇等においてもビアンカ派であることを度々主張している。
ビアンカとはドラクエ5「天空の花嫁」に登場するキャラクター。主人公と約十年越しに再会した幼馴染であり、他の花嫁候補と違い主人公を呼び捨てで呼ぶ幼い頃は勝気な性格で、成長してからは子どもに優しく思慮深い一面を持つ。一途に主人公を想い、彼の幸せのために身を引こうとしたシーンもある健気かつ純真なヒロインである。
完全に余談であるが原作者も圧倒的ビアンカ派であり、事あるごとにビアンカ愛を語る上、他ヒロイン二人をディスることを忘れない。
もうひとつ付け足しておくと、銀時が番組を毎朝欠かさず観ており異様な執着を見せるお天気お姉さんの髪型はそっくりである。

悪党回

かぶき町四天王篇の後日談にあたる物語。
吉原炎上篇以降久方振りに目にした「侍」である高杉に目を付け、彼を鬼兵隊から孤立させ勝負を強制しようとした神威。二人きりで相対し、彼は高杉に銀時と同じ匂いがすると告げた。この時神威は銀時を指して「あの侍」としか言っていないが、高杉は「その白髪のバカ侍」と神威の思い浮かべた人物を言い当てている。
神威捕縛後に高杉は「俺の一太刀をうけてもなお 最後まで笑ってやがったな」と神威が彼の刀身を左手で握り締め、笑いながら右拳を構えていた姿を思い返しており、これは上記の祭りでの銀時とのやりとりと非常に似通っている。結局振りかぶった右拳が高杉に当たったか躱されたのか読者には解らないのも同じで、もし花火回では躱された銀時の拳が、将軍暗殺篇でやっと届いたと仮定するならば殊更感慨深いものがある。

ちなみに他人のイメージではない本編の高杉が僅かながらボケ要素を見せた初めての回であり、また長らく自分自身の戦う姿を見せなかった高杉が神威の拘束具を一刀で斬り落とした上、春雨の兵士相手に神威と背中合わせで悠々と戦う様を見せている。

一国傾城篇

万事屋が吉原の年老い引退した遊女の依頼で将軍のもとへ向かった先で、銀時は松陽投獄を命じた先代将軍・定々と相見える。
かつて攘夷戦争で敵として戦った天照院奈落(八咫烏)・が定々の護衛に就いていたことから壮絶な戦闘を繰り広げた。
松陽との「仲間(みんな)を護ってやって下さいね」という約束を力に、銀時は地獄にいるであろう「先生に よろしくな」と伝言を皮肉げに告げ朧を撃破する。

「悪ィな 先約を思い出した 予約はもうとっておいたから 先に地獄(そっち)で待っといてくれ」
「いずれ天導衆…ふざけた烏ども… いや 世界の首ひっさげて 地獄(そっち)へいくからよォ」

その後今代将軍・茂々によって投獄された定々を自分の手で斬るため、高杉も八咫烏の姿に扮し牢まで潜入を果たす。銀時が朧にかけた上記の言葉と同じ台詞を以て斬り捨てた。
銀時との死闘後、辛くも生き延びていた朧から「似ていたか 松陽の弟子たちは」と訊かれた信女は「似てない」「けど同じだった 二人とも悲しい目をしてた」と銀時と高杉を言い表した。
この台詞のさなか街中で銀時と高杉は無言ですれ違い、銀時だけが振り向くが、既に高杉の姿は雑踏の中から消えていた。
紅桜篇で「せいぜい町でバッタリ会わねーよう気をつけるこった」と捨て台詞を吐いて退散した銀時であるが、この時の台詞の通り町でバッタリ遭っているのに何も行動を起こしていないと本誌掲載時は物議を醸した。

黒子野タスケ回

チビはこういう時いいな お前だったらあの空き缶の中にも隠れられるんじゃね ほとんどプルトップだもんな
今から負けた時用に言い訳づくりか 隠密奇襲作戦はてめーの十八番じゃなかったのか
そろそろ我らも過去篇をやるべきではないか、と編集会議のノリで出番の少なさを憂いた坂本と桂により、攘夷時代の同窓会が開かれた。
回想シーンでは高杉が皆に自腹でヤクルトを買ってきてやるも、預けた銀時が自分が買ったことにして皆から代金をぼったくっていたことを知り同志全員の前で暴露している。

武市が登場した際の高杉コスに対し、銀時は坂本の銃撃と共に木刀で無言で殴り続けた。武市が同窓会会場に持ってきた偽造の手紙に対し、銀時は「嘘だよね!?」と動揺し武市の「間違いでした」発言に「だよね!! 高杉がこんな事書くワケないよね!」と自分の知らない高杉を他人が知っているわけではないことに安堵する姿勢を見せる。
また、のちに武市は銀時がカナヅチである原因を高杉から聞かされたと思わしき描写があるため、彼がお化けの類を大の苦手としているという「噂」の出処は、高杉からのものだったのかもしれない。

攘夷志士らが宿舎から動けない状況で、銀時と高杉は遊女を取り合ったしょうもない諍いからひと月口をきかない生活を送っていた。この時、「もう一月(ひとつき)も口きいてねェ」と会話することのなかった日数をしっかり把握していたのは銀時の方である。
指名した遊女がかぶったために取り合いとなり、最終的に高杉が当の遊女に選んでもらえたものの一晩中目を血走らせて酒を呑んでいるだけ(坂本の伝聞)だったらしい。真偽のほどは不明。
思うように動けない苛立ちから鬱憤が溜まっていると解釈した坂本と黒子野の提案により、缶蹴りに興じることとなる。この時の二人の挑発合戦が上記の台詞であり、銀時が高杉に対して身長が低いことをネタにすることが今後も作中にて常態化していく。

畳み掛けるなら今しかいねェとか言っていい?
ヅラ 畳み掛けるなら今だぜ
そうして缶蹴りは敵をおびき寄せるための銀時と高杉の作戦であったことが判明するも、それ以上に衝撃的であったのが同じ場所に隠れて頭に木の枝を巻いてカムフラージュする二人である。

死神篇

銀時がお登勢と出会うより以前に、罪人として牢獄で過ごし幕府の斬首名簿に記載されていたことが発覚した。元攘夷志士の男が自分の命惜しさに娘を差し出そうとしたのを目撃した銀時は男を気絶させ、他の仲間への追っ手を止めるために己の正体をも明かし捕縛される。
追って烙陽篇銀ノ魂篇にて高杉が幕府に捕らえられた回想が描かれたが、銀時の捕縛時との類似を持たせたとおぼしき点が見られた。
二人の罪と他人を惹きつける魂が同じでありながら、その生き筋が対極とされていることが強く描写されている。
【共通点】
・終戦後幕府の手から逃れられていたのに、一人の女の子(朝右衛門また子)を救うために敢えて役人の前に姿を現して捕まる。
・牢の中で「『約束』を果たすまで死なない」誓いを交わす。(朝右衛門/万斉)
・幕臣(先代夜右衛門/武市)の手を借りて脱走を果たす。
【相違点】
・一人の女の子はのちに同じく人殺しの業を背負うことになるが、朝右衛門は人の罪を濯ぐ『魂あらい』を会得し将軍に仕える公儀処刑人の職務を継いだのに対し、また子は銃技を磨き鬼兵隊の幹部として多くの命を奪う生き方を選択した。
・銀時は囚えられたまま死ぬ気でいたものを他者からの強引な約束で生きることになり、片や高杉は「お前は何のために死んでくれる」と訊かれようと確固たる意志で「死なねェよ」と宣った。
・たった一人で静かに牢から脱出した銀時と、集団を率いて大立ち回りを演じて脱走した高杉。

坂本陸奥篇

攘夷時代の回想にて銀時が高杉のことを「ボンボン」「苦労しらずの甘ちゃん」「独善的な勘違い野郎」「長男っていうか短男」「総督気どってる」「高杉くん」「低いのに高杉」「タモさんの3倍友達少ない」などと罵っているが、その発端は高杉が遠目から坂本を「なかなかのツラ構えだ」と褒めたことであるため、銀時が高杉の気を引くために暴言を浴びせたようにも見える。
これだけ悪し様に弄られているが、高杉が反論したのは鬼兵隊をレゴブロック呼ばわりしたことと「とっくに勘当されている(ので鬼兵隊は父親に買ってもらったものなどではない)」という一部分のみである。高杉にとってそれ以外のことは苛立ちはすれど否定するものではないらしく、銀時が高杉の性質を誰より理解している顕れでもある。
そして高杉がその暴言に反応するとすかさず「別に君の事だなんて一言も言ってないけど?」と変顔でからかっており、高杉に対し好きな子ほどいじめたいを地で行く構いぶりである。
最終的に高杉からひたすら足蹴にされる目に遭っているが、全く反撃する素振りをみせずされるがままで、口は出すが手は出さないという意外な状況であった。

坂本との初対面で二人揃って吐瀉物を顔面に浴びせかけられ、声を揃えて「天誅」として報復した。

将軍暗殺篇

銀魂最終章の序幕篇。
今代将軍・徳川茂々の命を狙う一橋派の要求に応えるべく動き出した鬼兵隊と春雨第七師団。そして暗殺を阻止せんとの依頼を受けた万事屋・真選組・現政権側が立ち向かう構図となった。
銀時は此度の黒幕を知っているのかと訊かれ、「ああ ウンザリするほどな」と語り、高杉を止めるには「息の根を止めるしかねェ」と断言した。

猿飛あやめを背後から刺し服部全蔵の命を奪う直前、高杉と神威のもとに銀時と神楽、新八がやってくるのであった。
てめェが抱えたもんはただのままごと道具だ それももうじきこの国とともに壊れる 銀時お前はもう一度すべてを失う
俺は何も失っちゃいねェ ただ一つ 護る背中が減っただけさ
銀時と高杉の剣がぶつかり合い、苛烈極まる直接対決のさなかに、銀時と松陽、高杉と桂の過去の出会いが描かれた。

入塾前の回想

流れ者として辿り着いた地で、銀時を連れた松陽は松下村塾を開いていた。
時を同じくして当時高杉と桂が通っていた名門私塾・講武館では、高杉ははみ出しものとして周囲から疎まれ、侍という生き方に疑問を抱いていた。そんな折、高杉は授業中に行われた剣道で叩きのめされた報復として上級生らから襲われかかるが、木の上から「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ 発情期かてめーら」と松陽から譲り受けた刀を投げて制止したのが銀時である。
ちなみにこの先輩・堀田から繰り出された「お前(高杉)には先輩の特別授業が必要らしい」という同人誌で見かけるような台詞に反応した人は少なくない。

上記のいざこざを収めた松陽に興味を持った高杉は松下村塾へ道場破りに挑んだ。
松陽に挑む以前に銀時に打ち負かされ、松陽に侍の何たるかを説かれる。ずっと胸の中でつかえていた煩悶への答えは見つからないままに、「ただ 俺より強い奴らがいることはわかった ならせめてそいつらより強くなりてェ」と、周りから馬鹿にされ父親から一族の面汚し呼ばわりされても道場破りをやめることはなかった。
そして幾度も敗北を重ねながらもついに銀時を負かした高杉は、村塾の塾生に囲まれ、心からの笑顔を見せるのであった。
ここで銀時の(対松陽除く)不敗神話もとい処女膜を破ったのは高杉だと銀時が声高に叫ぶシーンが物議を醸したが、それ以前に高杉の不敗を破ったのが他ならぬ銀時であり、互いが互いの初めての敗北の相手なのだ。
そして銀時に一勝し帰ろうとした高杉に対し、銀時は「てめェが奇跡的に俺から一勝する間に俺はお前に何勝した? 俺に本当に勝ちてえなら 負け分取り戻してえなら 明日も来い」と声をかけた。

幼少期の回想のさなかに舞台は現在の死闘に戻り、銀時は高杉の刃に地に伏す。
「強ェな やっぱりお前は」と倒れた銀時に己の勝利を告げるも、高杉もまた力尽きてその場に倒れ込む。夢現の視界で松陽の幻影を見た高杉だったが、幻の向こうにいたのは立ち上がり拳を握る銀時だった。
血塗れで泥臭い肉弾戦の応酬を繰り広げる二人。
閉じた瞼の中ではなく、今向かい合っている俺を見ろと高杉に拳を振りかぶる銀時。
高杉はそんな銀時に対し「俺のこの閉じた左目は あの頃映した憧憬も絆も志も そして憎しみも 何一つ忘れちゃいねェ 一度たりとも見失っちゃいねェ」と告げる。

松陽の処刑回想

攘夷戦争の折、経緯は不明だが桂と共に高杉は奈落に捕らわれてしまい、銀時は彼らを助けるために幕府のもとへ向かったと思われる。その際に一人だけ刀を握らされた銀時は、「仲間を斬るか師を斬るか」の選択を迫られ、松陽の首を斬った。
この件より以前に高杉は銀時と己を指して同じ「ろくでなし」と自嘲・揶揄し「俺が先におっ死んだ時は先生を頼む」と銀時に託していた。銀時もまた同じろくでなしに「死ぬな」と願い、二人は離れ離れとなって敵兵と相対した。
この約束を反故にされ、誰よりも松陽を救いたがっていた銀時が松陽を斬るという結末に慟哭した高杉は我を忘れて銀時に飛び掛かったが、朧によって左目を短刀で貫かれてしまう。
高杉の左目に最後に映ったのは、松陽の骸を見つめ静かに涙を流す銀時の相貌だった。
烙陽篇にて明確に描かれたが、高杉の瞼には(経絡針ではなく短刀が目に刺さったというのに)一切の傷がない。それが意味するのは、この瞬間、高杉は瞬きのひとつもせず眼を見開き、その視界すべてで銀時を見ていたことに他ならない。

二人とも松陽の命を踏み台に生き残ってしまったため、互いが互いの仇であり、「俺にはお前が お前には俺がいる」という高杉の言葉に表せるように、互いがもう一人の自分なのである。

身体が力を使い果たし地べたに這い蹲りながらも立ち上がり、十年前の悔恨の念を銀時にぶつける高杉に対し、たとえ松陽や高杉を殺してでも「アイツの弟子 俺達の仲間 松下村塾の高杉晋助の魂を護る」という銀時の想いを告げられ、高杉は「そうか しらなかったよ 俺はまだ…破門されてなかったんだな」と己の中に未だ松下村塾の門下生としての魂が在ると銀時(松陽)が認めていたことを悟る。
しかしこの直後、朧が投擲した錫杖に高杉は腹を貫かれその場に倒れ込む。
追撃を加えようとする奈落から倒れた高杉を庇い、銀時は朧に対峙。満身創痍の身で、眼前に見据えた敵に対し言い放った。

「俺はコイツを斬ることになっても止める」
「だがこの世で誰よりコイツの気持ちをしっているのも この俺だ」
「この世で最も憎んだものは 同じだ」
「コイツを斬るのも護るのも この俺だ」
「それが俺の定めた侍だ」

銀魂の世界において「侍」という概念は作品の根幹であり、銀時が松陽から学んだ、自分の中の折ってはならない道理そのものである。
銀時にとって「己の定めた侍」が高杉晋助とその魂を斬り、護ることだということ、そしてそれらを他人に明け渡しはしないという確固たる宣誓に言い知れぬ感動を覚えた読者は少なくない。
この言葉を高杉が聞いていたかの描写は無いが、朧との戦闘において絶妙のタイミングで高杉が起き上がり朧の左目を突き、二人は一瞬の共闘を演じた。
その後神楽と神威の割り込みによって窮地を逃れる。兄妹に肩を借りながら各々の帰る場所へ離れていくその間際、銀時と高杉は視線を交わし合っていたのであった。

さらば真選組篇

近藤と桂、松平の救出に向かう銀時たちの前に朧が立ち塞がる。真選組らに先を行かせ「奴ァ俺達(オレ)の客だ」と戦闘を引き受ける。
朧と向き合う銀時の胸中では、忍びの里にて満身創痍の状況で奈落の大群に囲まれながらも「どちらがここでくたばろうが どちらかが必ずてめェらを地獄に送る」と誓った高杉の言葉が思い返されていた。
自分と高杉の二人をして俺達と書き、オレと読む銀時に、全く高杉の出番がない篇でもその存在を見せつけた。

烙陽決戦篇

鬼兵隊の危機

前章にて将軍となった喜々を殴り、更には投獄された桂・近藤・松平らの脱獄を幇助した万事屋(主に銀時)は指名手配され幕府から追われる身に。桂率いる攘夷党に匿われ潜伏するアキバへと信女が現れる。虚の片翼である宇宙海賊・春雨を叩くべく、信女はもう一人の松陽の弟子(高杉)の救援依頼を持ち掛け、虚について己の知り得る限りの情報を語った。

妹弟子から聞かされた銀時は虚を"生きていた松陽"ではなく「松陽も倒す事ができなかった別の松陽(なにか)」だと言い表し、烙陽で目覚めた高杉もまた以前より直感・推察していた松陽の闇について「あれだけ強かった人を事もなげに捕らえ殺す事ができる奴がいるとしたら そいつは先生自身…いや 先生の中にいた別のなにかしかあるめェよ」と同じ言葉を用いてみせた。
また、高杉がこの真実を知ったなら何というかと漏らした桂に対し、銀時は「松陽は死んだ あの時に」「高杉はそう言うだろ」とその答えを予想する。この問答の解を示すように烙陽で高杉は虚を「ふざけた化け烏」と蔑み「吉田松陽は死んだよ そしてその仇は今俺の目の前にいる」と告げ、一番弟子であった朧と死闘を繰り広げた。
しかしながら、のちに高杉は虚を「こっちの先生(アンタ)」と表し、兄弟子が師と仰ぎ仕えた存在は紛れもなく松陽の一部でもあると心境を改めた部分もある。

上記の銀時との戦闘と朧の不意打ちにより昏睡状態に陥った高杉が身を隠す場所は神威の故郷・烙陽だった。さらに神威の失踪とそれに関わる星海坊主の介入を知った神楽は、鬼兵隊の手を借りて帰郷を決める。
鬼兵隊の危機に対しては「自業自得」と言い切って助けを拒んだ銀時であるが、神楽のもとへと万事屋として桂・坂本と共に烙陽へと向かった。
往路の宇宙船にて桂から「高杉の悪いところ」を数えるよう指摘され、「高杉の悪いところがひと~つ、高杉の悪いところがふた~つ…」と悪いところが多すぎてテーブルに突っ伏して寝てしまう。
続けて桂が高杉を助けるに足る良いところがいくつあるのか数えたところ、これもまた多すぎて寝てしまう
要するに良いところも悪いところも誰よりも知っており、それをひっくるめて高杉と幼馴染でいるのが何よりも解り易い理由なのであろう。
坂本の回想でも銀時と高杉は顔を合わせれば喧嘩していたらしく、故意か事故かは定かではないが坂本の顔面へと両頬側から拳を入れている。

侍の誇り

銀時は春雨第二師団団長にして、あらゆる星の剣士を屠り「星亡剣王」と称される馬董と侍の誇りを懸けて一対一で交戦する。万斉は侍の誇りを銀時に一任させることに苦言を呈すが、「俺はお前達が懸けた侍(高杉)を何度もへし折ってきた 何度もへし折られてきた その誇りを捨てるつもりはねェよ」と、『侍の誇り』で真っ先に浮かぶのは高杉と戦ってきた積み重ねでもあると暗に告げ、馬董の相手を一人で引き受ける。

第560訓「最後の一刀」の扉絵にて高杉の刀に集い支える銀時・桂・坂本のイラストが描かれているが、ここで桂と坂本は柄頭に掌を乗せ倒れないようにしているようであるのに対し、銀時は柄を握り込んでいる。侍の魂である刀が倒れないよう支えるだけならば、二人と同じように触れるだけでいいものを態々握り込んでいる辺り、高杉の魂の所有欲が少なからず滲み出ているように思われる。
扉絵で先駆けて高杉の刀を握った銀時であるが、第573訓「十年」にて互いの刀を持ち戦場を駆ける姿が描かれた。

万斉の危機に愛刀を投擲した高杉は、烏の追撃に錫杖を奪い交戦。高杉の動きに耐えられず錫杖は折れ、武器を失った彼のもとへ新八と定春が援護に入ろうとするも、敵と膠着状態に。
銀時は新八に向かう敵を挫くために木刀を投げ、こちらも獲物を失うが敵に襲われる万斉のもとへ駆ける。
互いの腹心を救うため、二人が選んだのは互いの愛刀だった。
銀時は高杉の鍔無しの刀を握り、高杉は銀時の洞爺湖の木刀を握った。万斉と新八の命を救った二人は、未だ蔓る「烏」に向かって叫ぶ。
「どけよ」「てめェらより先に 挨拶しなきゃいけねェ奴がいる」「そこをどけェェェェ!!」
二人の「挨拶」の露払いを桂が務め、共に暴れることに賛成する辰馬。旧友の登場と懐かしいやり取りを聴いた高杉の貌に笑みが浮かび、戦場の中心で銀時と相見える。
二人の刀が交差し、互いの背後に迫っていた烏に突き刺さる。銀時と高杉は何も言わずとも相手の愛刀から手を離し、息絶えた死骸から自分の刀を抜いた。
この一連の行為は作中(特に将軍暗殺篇以降の最終章)において、銀時と高杉がとして描かれている象徴とも言えるシーンであり、対極でありながらも積み重ねた年月によって影響し合い、似た者同士になっている関係性が色濃く描写されている。
銀時と高杉の7センチの身長差も明確という萌えも提供されているので必見。

この回の扉絵煽り文は「三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい――」言わずと知れた、高杉晋作が詠んだとされる都々逸。一緒に三千世界の烏を殺した銀時、桂、坂本と、共に酒を呑み、共に朝寝を過ごしたい高杉の想いが現れているような高杉の笑い顔が印象的である。

ファッ○ユー

攘夷四天王が集結してからは銀時から高杉に放った「ファッ○ユーデス」の罵言が坂本の通訳によって「あなたとファッ○したいと」と伝えられたり、高杉が銀時の顔先に迫った戦車の砲筒を一刀両断にして救ったり、その直後に二人で剣を構えて砲台を破壊し、
「…どうだ 病みあがりの足を引っ張った気分は」
「どうだ その足手まといの手を借りねェと生き残れねェ気分は」
「「最悪だ」」と同音異口で罵り合う等ネタに事欠かない。
この砲台を破壊したシーンで銀時は右腕一本だったのに対し、高杉は右逆手に加え左掌で柄を押し込んでおり、腕力やそれに見合った剣の使い方の差が浮き彫りになった神回である。

その後坂本や桂から「今の友のためにこの旧き友を使うてくれ」と背中を押された銀時と新八は、神楽のもとに向かうべく戦線を離脱する。離れ際、高杉は新八に「銀時(そいつ)の首を誰にも渡すな」「全部片づけて銀時(そいつ)の首だけとりにいく 決着をつけにいく だからそれまで銀時(そいつ)を…」と告げ、銀時を託した。
高杉を「晋助」「晋助様」「晋助殿」と下の名前で呼ぶ鬼兵隊幹部の面々に対し妙に当たりの強い部分がある銀時であるが、同じく「シンスケ」呼びする神威を前にしても揺るがぬ意志で彼に立ち向かえたのは、ここで高杉が一心に自分を追いかけてくれている自負を再確認した故でもあるのかもしれない。

銀ノ魂(シロガネノタマシイ)篇

地球と宇宙

地球を終わらせることで自分自身の生を終わらせんとする虚は、天導衆の「鍵」を奪い宇宙中のアルタナを暴走させることで、戦争を誘発させる。天導衆に宇宙中のアルタナを管理させることに決定的な危機感を与えたことで『アルタナ解放軍』が地球へと進軍する。
万事屋は集結する仲間達と共に、虚の暴走、そして『アルタナ解放軍』や彼らに雇われた傭兵部族らの暴挙を止め世界を救うべくかぶき町を最後の砦として外敵を排除・籠城に徹していた。
源外の発明であらゆるカラクリの使用を制限し、かぶき町の抵抗により解放軍の動きを一時的に止めることに成功するも、業を煮やした圓翔は宇宙から破壊兵器・火之迦具土神(ヒノカグツチ)を使い地球を破壊することを決める。
その頃、一時の戦勝ムードと休息のために酒を浴びるように呑んだ銀時は吐瀉物を撒き散らしながら地球危機の報を受けていた。
残存する戦力で宇宙にいる圓翔を止めることができるのか新八や真選組が不安に顔を曇らせるが、「俺達以上に世界を壊されていくのが気にくわねェ奴が まだいるのは確かだ」と何かを確信しているように銀時はひとりごちる。
銀時の予感に違わず、桂と坂本ら地球側の窮地に鬼兵隊が到着する。

劇中ではかつて攘夷戦争の折に四人で話した仇名の回想が描かれ、賊軍と呼ばれ続ける自分達の現状に不満を漏らし「モテたい」「八つ当たりしたい」の次くらいに国を思う銀時にツッコミ(高杉本人はツッコミの概念はない)を入れ、何と呼ばれようが誰にも理解されなくても「俺達のやろうとしている事は俺達がしっている それで充分じゃねェか」と高杉は反論した。
鬼兵隊のネーミングとそれを堂々と名乗ることに銀時が嫌味を言い、鬼兵隊の何が悪いんだと高杉が反応する。いつもどおりの二人の喧嘩に坂本が茶々を入れ桂が嘆息するいつもの日常に戻っていった。

舞台は現在に戻り、桂・高杉・坂本が背中を預け合い敵に対峙する。宇宙で最も危険な戦場であろうとも、宇宙と仲間の危機に必ず来ると信じていた坂本。己に斬られに戻ってきたか宇宙を盗る気かと悪態をつく桂。
対照的でありながら変わらぬ信頼が滲む言い様に乗るように宇宙中との大喧嘩を予告し、国も宇宙も城も星も、何を懸けて戦おうが必ず銀時が立ち塞がるのを煩うように誇るように「アイツを倒さねェ限り 国も宇宙も盗れねェよ」と吐き捨てた。その邪魔者がいない宇宙ごときは容易いという大法螺を実現せんと、高杉と鬼兵隊はヒノカグツチの発射阻止を請け負う。

ヒノカグツチの深部に向かう道中にて、地球のアルタナが虚の手で暴走させられ破壊兵器起動が確実なものとなったこと、地球側の全滅も危ぶまれているという情報を受けて尚「地球はまだくたばっちゃいねェよ」と銀時の予感に応えるように確信を持って高杉は部下を鼓舞した。
「まかり間違って天に召されるバカがいたら 俺がまとめて天上から蹴り落としてやらぁ」
「絶望し天を仰ぎ見た時その濁る目に唯一映るのは 安らかに眠れる天国(死に場所)なんかじゃねェ ただそこで自分と同じように戦う仲間(やつら)の背中だよ だからここで俺達は戦うんだ」
地上がどれほど絶望的な戦局であろうとも、天上(地獄)から希望を齎すために戦う。いつかの戦場で幾度も銀時の背中に希望を見た高杉は、その価値を誰よりも理解していたのだ。

本命

こっちは余計な雑魚(もん)さっさと片づけて本命とやり合いたいだけさ」と独言し神楽すら雑魚の一人と宣い戦り合おうとする神威に「誰彼構わずおちこち再戦フラグおっ立てといて本命一人とパッピーエンド迎えられると思ってねェだろうな」と木刀を投げて制止した銀時。
上記の台詞と将軍暗殺篇の「借りを返した暁にはやり合ってくれるって約束しただろ」という神威の高杉への言葉を聞いていたことを鑑み、銀時は神威の本命は高杉だと思ってキレてるのではないかとも受け取れなくはない。

地球への通信

虚によるアルタナ暴走の余波で源外の『蜂』は吹き飛ばされ、宇宙からの攻撃に無防備になったことが分かり、絶望感に苛まれそうになったその瞬間。宇宙から地上に入る通信が入った。
「敵艦隊(こっち)の事なら気にとめる必要はねェ もう片付いたぜ 銀時次はてめェの番だろ」
「どこの誰だかしらねェが わざわざ宇宙からケツ拭きご苦労さんよ」
ずっと競うように強くなってきた銀時と高杉。高杉の戦勝報告と尻叩きに呼応するように、現存する戦力は尚健在だと返す。銀時の不安は払われ、「解放軍を止めただかなんだかしらねェがまさかその程度で…燃え尽きちゃいめェな ガラクタ(=役目を終えたもの)になっちゃいめェな」と通信を送った。
その銀時の挑発に高杉は烙陽での最後の宣戦の通り「…ああ 首洗って…待ってな」と再戦を約束。それを聞いた銀時はひときわ不敵な笑みを浮かべるのであった。
……が、実はこの時、高杉の身体は死の一歩手前といっても過言ではなく、鬼兵隊の応急処置も虚しく決して助からない状態だったことが二年後陸奥の言葉で明らかになる。
つまりこの時点で高杉は今生の別れを理解しており、銀時はそれを知らされず、虚との最終決戦を前に発破をかけられたということになる。

最終回発情期(ファイナルファンタジー)もしくはエピローグ(仮)

墓前の再会

虚との最終決戦の直後、銀時はやらなきゃいけないことを見つけたと言い残し、万事屋をやめ半壊した江戸から離れ旅をしていた。
一方、陸奥曰く高杉はアメノトリフネで負った傷により、死を待つだけの身でありながら行方不明となっていた。
そうして万事屋と鬼兵隊の大将たる二人が揃って仲間のもとから姿を消して二年後。

銀時が松下村塾の跡地に訪れると、朧の墓を建てた高杉が墓参りにやってきていた姿を見つける。銀時は高杉を亡霊と呼び、高杉自身も否定せず互いの目的を探り合うかのような会話をし、剣を交える。
「亡霊の手は亡霊にしか掴めねェ」そう告げる高杉の傷が、虚の再生を彷彿させる蒸気をあげ瞬く間に治癒する様を目撃し銀時は驚愕する。
萩(?)に左遷されていた土方と部下の横槍が入り、高杉は銀時の頭を踏み台にして高台に逃走。追い縋ろうとする銀時に高杉は「俺が終わらせる」と言い残し万事屋へ帰るよう告げ、再び行方を眩ませた。
土方の事情聴取に、銀時は「俺達は共謀して地球を滅亡させようとしただけ」「高杉が呼び出して俺がリモコンで殴りました」と背負わなくていい罪を自己申告してまで高杉との関係を主張
天導衆を担ぎ上げて宇宙でテロ行為を働いていると高杉への疑惑を述べる土方に対し、疑問を挙げた。「それでもお前は高杉(アイツ)を信じ……」と土方が言いかけるが、色々あって銀時は屯所を脱出する。

奇跡の連携(コンビネーション)プレイ

その後銀時は悪路木夢粋原作者渾身の画力で高杉の人相書きを描き上げ、街中を捜索する中で鬼兵隊のまた子と武市が同じく高杉を探していることを知る。
この時鬼兵隊の二人は高杉を探すためにお馴染みの武市の変装を行っており、後ろ姿のみでそれらしく高杉風味の台詞を繰り出したかと思わせてのオチ(正体)に銀時は十一回ひたすら無言かつ真顔で武市を蹴り続ける制裁を科している
その後謎の追っ手に襲われる銀時とまた子、武市を小柄と爆弾で高杉が助けに入り、共闘する。
この川での再会の際に「よォ 黒幕」と皮肉げに挨拶しているが、あくまで『お前黒幕なんだって?いや知らなかったわ~(意訳)』といったニュアンスであり、高杉自身も黒幕説を即座に否定している。
また高杉を追うまた子に、高杉の目的は自分と同じだと理解して「やめときな アイツはおそらく今誰のためでもねェ自分のためにだけに動いてる」と忠告もしている。つまり銀時は土方の仮説には全く靡かず、ウンザリするほど知っている高杉晋助を信じた上で探していた。

そしてこの第677訓がとんでもないことになった。
前回がシリアスな引きで終わったものの、高杉が舟を使って銀時の台詞を遮り、「春画の貸し借りはしていない」「高杉は素人モノが好き」「ポートピア殺人事件を銀時に借りパクされた」など大量の情報が暴露された。
・謎の追っ手の砲撃により二人とも川に落とされ、カナヅチの銀時は高杉の足首を掴んで引き寄せた
・さらに追撃がかかり、水中戦を前に二人は構えるが、その際の銀時の股間が高杉の尻にフィットしてるとしか見えない構図で描かれた
・直後高杉が敵の目くらましとしてサソリ蹴りで銀時を蹴り飛ばす
・敵を斬った高杉が、沈んでいく銀時を鞘で水面に引き上げてやる
・引き上げた先には敵の矢が無数に飛んできていた。銀時は楯代わりだったのである
・「ちょっと泳げるからって調子にのるんじゃねェぞ」と銀時は高杉の首に腕を回し、心中宣言
・その銀時の顔を水中に沈めたところ「鼻に水が入ったもう許さねェ」とキレる
・水中でじゃれ合う(翌第678訓ではこのシーンで高杉が銀時の下半身に膝蹴りを入れようとしているのを、銀時は蹴り返すのではなく股で挟み込んで抑え込もうとしているようであった)
・重ねて言うが敵の眼前である
・水中から敵に引きずり込まれ、高杉の着物が浮かび上がる。殺されたように見せかけ、敵の背後まで銀時を背負って泳いだ高杉が水面に上がる
・キメ顔で敵の前に躍り出ようとした銀時の顔面を鷲掴みにした高杉が敵に向けてぶん投げる

というとんでもない銀高供給回であった。
また、カナヅチの銀時とは対照的に高杉は泳ぎが得意ということが判明した。
その上、第676訓では長年謎であった「銀時がカナヅチになった原因」に高杉が関わっていたことが明らかになる。過去にその件の事件を武市に語っていた模様。

ちなみに小見出しの「奇跡の連携(コンビネーション)プレイ…!!」は第677訓本誌掲載時の引きの煽り文である。連結ではなく連携であり、プレーではなくプレイである。念のため。

航路

二人は背を預け合い、途切れることのない追っ手を薙ぎ倒していく。
「お互いヤキが回ったもんだな 本来戦場じゃ背中ってのは最も信頼のおける仲間に預けるもんだが 巡り巡って今じゃこの世で最も信の置けねェアブねェ野郎しか立っていねェとはよォ」
「安心しな銀時 俺ならいつでも振り向く覚悟はできてるぜ」「そう思える敵(あいて)じゃなければ今迄一人で動いてた野郎が誰かを巻き込むようなマネしねェだろ」「てめェなら俺の都合で殺しても構わねェ そんな勝手が通せる相手だからこそ 俺もお前も背中(ここ)立ってるんじゃねェのかよ」
自然と背を護り合う形になったことを言い訳するような会話をする銀時と高杉の表情は、未だ複雑なものを抱えながらも、どこか楽しげな笑みを携えていた。

銀時が持っているモノを奪うために現れた高杉であるが、上記の水中でのどさくさで懐にあるものを掠め取っていた。高杉は「来るなら来な」と包囲網を抜ける方法を教えるも、泳げない銀時を置いて沖にある船に辿りつく。武市やまた子、そして銀時が追ってくることを期待しながらも今生の別れを一人口にした。
しかし、銀時は高杉を追って船までやって来る。高杉の疑問に対し「泳げねェなら歩くまでだ」と奈落の追っ手を橋として進んだことを明かす。
高杉が盗んだものを返すよう言い詰める銀時に、高杉は素直に返還。その驚愕の中身とは、老舗和菓子屋圓七の名物あんころ餅であった。
「てめェ何つーもん俺にスらしてんだ」と理不尽極まりない言い草で顔面と腹部を蹴り飛ばす高杉に対し、銀時は文句を言うだけで全くやり返さない。銀時の大好物である甘味を手越しで踏まれ、目で食べる目に遭いながらも「目で食べてもうまっ」などと言う始末。
ちなみに高杉が奪おうとしていた本命のモノは虚=吉田松陽の心臓たる結晶石である。

実際この場面において『高杉が盗んだものは結晶石ではなくあんころ餅』であること、似顔絵まで描いて街中高杉を探していたこと、銀時は高杉に聞かされるまで星芒教(下記参照)の存在を知らなかったことから、銀時が高杉を必死になって追った理由は決して『目的の為に高杉が必要だから』でも『情報を聞き出すため』でもなんでもないことが示唆されている。
「松陽を救いたい」と願い、そのために仲間と離れたった独りで二年間生きてきたことを共有できる唯一無二の相手として高杉に話しを聞いて欲しかった、話を聞きたかった、ただ会いたかったのではないだろうか。

銀時は二年前、復活するであろうアルタナ変異体を見つけ出すべく、一人でこの国の龍穴を探し始めた。ある時ある神社で海に漂っていた肉塊から赤子に変化した「人間らしきもの」を神主から引き取り、短刀を向けるも殺すことができず、何も話さず何も伝えずただ共に旅をすることに。
「これは人間ですか」という神主の言葉に何も返さなかった銀時は、その問いを自問するように彼の正体を掴めずにいた。「ラスボスでも育ててる気分だよ」とかつての自身と松陽を重ね自嘲する銀時に、「吉田松陽」の記憶を一時取り戻した幼子は己の願いを銀時に託そうとする。
しかし虚の復活を目論む奈落の残党に急襲され、幼子は銀時を庇い錫杖に貫かれてしまう。彼は最後の力を振り絞り、自身の心臓(結晶石)を銀時へ渡し残された肉体は奈落の手に落ちた。
銀時の二年間を黙って聴き終えた高杉は「てめェのいう救いってのは一体何だ」「さまよってんのは自分(てめェ)の決心の方じゃねェか」と彼の心と行動の矛盾と迷いを指摘し、銀時の知らない星芒教という教団の存在と思惑を話そうとする。
だが高杉はその場で咳き込み、血を吐き出した。
二年前高杉の身に何が起きたのか、何を見たのか問い質す銀時へ語り始める。

二年前のアメノトリフネ内で、高杉は死の間際にとある行動を起こしていた。
銀時に松陽を斬らせた、虚を利用せんと実験を重ねてきた天導衆を裁くため、彼らを収監した一室に辿りつき「死に方が解らねェなら教えてやる」と刀を向ける。
しかし天導衆らは、高杉の目の前で虚の姿に変貌。
「既に虚(わたし)の因子はその血と共に国中にバラまかれている もうすぐ死にゆく君にその全てを摘み取る事ができるかな」
その予言めいた言葉に、まだ何も終わってなどいないことを直感しながらも、動揺し止めを逸った高杉に凶刃が襲う。この時高杉は今際の際に兄弟子の遺骨を心臓に突き刺し同化することによって現世に留まった。
朧や天導衆と違い、アルタナ変異体因子の受容体の骨を取り込んで生き存えたのは奇蹟に等しいと高杉は認識している。

何の因果か、銀時が救いたいと願い、護ると誓った二人は同様に全身を串刺しにされ魂を踏み躙られていたのである。
変異体の血を受け度重なる再生の果てに限界を迎えた朧と同じように、否それ以上に、高杉に残された時間はもう長くない。だからこそ高杉は己の本当にやりたいことを素直にやれるようになったと述懐し、「もういいだろう もう充分だろう 先生は お前は もう充分苦しんだはずだ」と、松陽を斬ってから銀時が生きてきた万事屋としての十年と、松陽を救うために悩み苦しんだ二年を受け入れ認め、「あの時救えなかったものを ただ救いにいこうぜ」と銀時を諭した。
このシーンの高杉の慈しむような眼差しとこれらの言葉を聴いた銀時が見せた表情は筆舌に尽くし難い。

とんでもねェ悪ガキ連れて帰郷

水夫らの頭は、二人をして「ただの悪ガキみたい顔してた」「英雄でもなんでもない悪ガキが二人 悪巧みして遊んでるような」と表し、高杉に協力したことに何一つ後悔も不安もないと言い切ってみせる。
高杉とはぐれたまた子もまた、舟上で背中を預け合う二人と高杉の表情を見たことで「晋助様のあんな顔…初めて見た」「もう少しあのまま 見ていたかったのかもしれない」と武市に漏らし、追走を躊躇するほどの何かを感じ取っていた。
高杉がかつての仲間とする背中合わせの共闘自体は、烙陽でもアメノトリフネでもまた子は目撃している。だというのに銀時との二人きりの連携においてまた子は、他にはなかった特別なものを見たと言うのである。

江戸に到着後、銀時と高杉は町を歩きながら作戦会議を雑談のように会話する。それは十二年離れていたとは思えないような、長年連れ添った知己の如くに自然で気の置けないものであった。
星芒教が動く前に高杉はやることがあると言い、銀時に顔なじみに会いに行くよう水を向ける。

そうして二人は一時別行動をとり、高杉のいない間にかぶき町の面々と顔を合わせないようマネキンになったり変態仮面になったりフンドシをかぶったりとひたすら隠れ逃げる銀時であるが、高杉(の格好をした異人のオッサン)に「お前でも役に立つことあるんだな」と誂うも反応がないことに焦れ、髪を掴んで振り向かせようとした。
そのカツラを使って偽杉晋助として町を闊歩しようとしたり、下剤を仕込まれ漏らしたり、有り金はたいて全裸にオムツ一丁になったりその格好で縛られ仏化したりとカツラをかぶっただけの銀時の姿でありながら擬似高杉にギャグをやらせる好き放題ぶりである。
ここまで高杉晋助の酷いイメージを女性陣に与えておきながら、彼女らが高杉に対し暴言を吐くと「高杉に謝れ」と絶叫した。武市が高杉のコスプレした時に無言で蹴りを入れ続けた時と同様に、自分が高杉を貶めるのはいいが他人にとやかく言われるとキレる模様。

特にさっちゃんは忍軍を率い、銀時が江戸に到着した時点で情報を集め、高杉と行動を共にしていることまでは掴んでいた。高杉の計略でよからぬことに銀時を巻き込んでいると推測したさっちゃんは、銀時が扮する杉晋助に対し「あなたに坂田銀時は渡さない」「あの人の帰ってくる場所はここにあるの」と難詰する。
公式で銀時に恋愛感情を抱き連載初期からストーカー行為を続け、これまで女性キャラが銀時と近づくたびに牽制してきたさっちゃんであるが、かつてここまで強い言葉で責めたことは滅多にない。
勿論将軍暗殺篇で故郷を壊され高杉本人に自身も刺され、主君を失う原因とも言える対象に対し強い恨みの感情もあるだろうが、寧ろこれらのことではなく真っ先に銀時について高杉を掣肘しようとした。
銀時の帰る場所はここだと言いながらも、何があろうと一筋縄ではいかないと理解しているはずの銀時を高杉に奪われる可能性を視野に入れているとすれば、彼女のアイデンティティからして凄まじい意味を持つ発言である。

紆余曲折あって気絶した新八を背負って万事屋へ足を運び、そこで入浴中の神楽と接触。顔を隠しながら脱出を図り、追ってきた神楽をターミナルの爆発から護った後、爆破の首謀者である高杉の元へ向かった。
二人で星芒教の企みを阻止すると決めたものの、高杉が銀時に黙って実行した作戦は総理大臣となった桂を殺害し江戸を餌に星芒教をおびき出すことだったと知った銀時は高杉を糾弾。
高杉もまた、それらを犠牲にするだけの覚悟もなしに共に行こうとする銀時から心臓を奪い、一人でターミナルへ向かおうとする。
再び決裂したかと思われたが、高杉の手から心臓を奪取し桂が姿を現した。高杉はターミナルを爆破はすれども、桂の協力のもと人的被害は出さずに行動していたという。

桂が誤ってビルの屋上から取り落とした心臓を追い、奈落と銀時と桂は混戦する。高杉はそんな二人の顔面を踏みつけ、心臓を再び奪取。するべきことを済ませた以上、あとは「指くわえて見てな」と宣う高杉の足首を銀時と桂が掴み、敵に向かって後頭部を叩きつけた。直後、三人は揃って奈落を一掃。
ギャグパートにおいて高杉から受ける暴力に対し反撃の素振りが目立って少ない銀時であるが、ここでようやく初めてといっていい直接的な攻撃が行われた。
一見微笑ましい(?)幼馴染三人の気安い関係性であるが、銀時の高杉への業深さ、これまでと違い銀時一人にではなく桂に対しても足蹴しているということ等を念頭に置いて考えると、銀時にとってこれは珍しく行われた「自分への暴力に対する報復」ではなく、自分以外の男を踏んだことに対する仕置の一種なのではないかと推察される。「高杉に踏まれるのも蹴られるのもこの俺だ」という俄かに信じ難い独占欲が、無いとも言い切れない。

「ヅラ お前が虚を斬るってェなら俺は虚を救うよ だが高杉が虚を救うなら 俺は虚をぶった斬る」「おめェらが選べなかった選択肢は俺が選ぶ」「お前らが選んだ道なら きっとどっちも間違いじゃねェさ だから俺はどんな道も踏めるよう まっ白でいく」
"先生が遺した世界を護るために虚を消滅させる"桂と、"先生=虚を救う"高杉。二人の選択ならばどちらも間違いではないと、二人の取り零したものを救うことも斬ることもできるよう「まっ白でいく」という銀時の出した答えを受け、三人はターミナルへと進んだ。

古事記/日本書紀等の日本神話と銀高

銀魂の作中では史実だけでなく日本神話の人物や怪物をモチーフにしたキャラクターが登場する。
公式見解ではないが、将軍暗殺篇の決闘の直前に銀時が「俺ァてめェが百の者を捨てる間に千の者とつながってきた 俺ァてめェが千の者を壊す間に万の者に助けられてきた」と告げた台詞があり、これは日本最古の夫婦とされる伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)の決別の宣誓(「貴方の国の人間を一日千人殺す」「ならばこの国で一日千五百人生まれるようにする」)に準えている節がある。
またイザナギとイザナミは夫婦であり兄妹でもある。離れ離れの半身を補うかのように銀時はと、高杉はと共に在った構図とも紐付けられ、忍びの里での銀時VS高杉と神威VS神楽の戦いが全くの同時に始まったことも、これに由来しているようにも解釈できる。

さらにアメノトリフネ内のヒノカグツチ(神話ではイザナミはヒノカグツチを出産したことで火傷を負い死んでしまう)の破壊を引き受けた高杉は代償として致命傷を負い、結果的にこの世ならざるものへと肉体が変化してしまう。わざわざ高杉の死に繋がる破壊兵器の名称をこの神の名前にしたことは偶然とは考えにくい。

アニメ

本編

第150話

日昇族があんなことになったたために、当初予定していた最終回を急遽繰り上げ放送することとなった。という体裁文句で描かれた偽最終回。
炎に包まれる江戸の町、墜落する飛行船、ターミナルの頂で、満身創痍の銀時と高杉が相対している場面から幕は上がる。高杉は左腕を失っているのかあるいは動かせないほどの重傷かも定かではないが、下げ緒を噛んで刀を抜いている(ちなみに通常高杉の刀にや下げ緒等の拵飾はなく、アニメ150話のみの演出である)。

第322話

上記の烙陽における馬董との激闘の中、馬董がずっと追い求めていた侍が実は白夜叉に弟子入り志願し焼きそばパン補給係を務めていたパクヤサという男だったことが明らかになる。
さらにアニメではパクヤサが過去回想の銀時と差し替えられるオリジナルシーンが追加される。順番の問題かもしれないが、坂本や桂の時は冷静にツッコミをする銀時だったが高杉との「先生を頼む」「死ぬな」という例の約束を交わしたシーンまでパクヤサにすり替えられるや否や、声を荒げて激怒したことから独占欲を見せていたとも取れる。

ED

雪のツバサ(redballoon)

タイトル通り、「雪」がキーワードとなり万事屋、真選組、攘夷組の雪の中での情景がほぼ静止画で描かれた。この劇中において、動きのある画をつけられているのは銀時と高杉の二人だけなのである。
開幕から雪道を原付で走り、最後にまた俯いていた顔をゆっくり空に向け、万事屋メンバーと共に降りゆく雪を眺める銀時。
凍えそうな風に吹かれ、冬景色に相応しくないいつもの格好のまま、背を向けてたった一人で佇む高杉。高杉自身は動いていないが髪や羽織がはためていており、他のキャラクターとは一線を画す。

修羅(DOES)

言わずと知れた紅桜篇放送時のエンディング曲。
万事屋・桂&エリザベスと鬼兵隊が対になった構成となっており、攘夷戦争時から現在の銀時と高杉が共に戦い、また剣を交えんと対峙する様が描かれた。

グロリアスデイズ(THREE LIGHTS DOWN KINGS)

将軍暗殺篇で使用されたエンディング曲。
松陽との出逢いからこれまで出会いを積み重ねてきた人々、これまで戦ってきた敵と対峙する銀時が描かれる。歩く銀時の足元の水面に映る高杉の足、対して高杉が歩く道の水面には高杉しかいないが 不意に振り返る。
桜を握り締める銀時と、煙管ごと同じく桜を握り締める高杉。

そして木刀を向け真正面から見据える銀時のシーンに挿入された歌詞は、
" I will save you so just trust me "
(俺がお前を救う、だから俺を信じろ)
直後剣を斬り結び、火花が散る。高杉はその眼前に立ち、相対する。

劇場版銀魂完結篇~万事屋よ永遠なれ~

高杉について明確な言及こそされてはいないが、土方達が銀時を「白夜叉」と認識していることから完結篇は歴史改変前の世界におけるバラガキ篇後の時間軸に相当していると考えられる。バラガキ篇は高杉が宇宙にいた悪党回以降初めて地球に帰ってきていると判明した回でもあり、高杉が「白詛」に感染していたか、それでなくとも既に死んでいた可能性が高い。
桂の容姿と奇行から高杉の死を察していたからこそ、銀時は「俺を殺れんのは 俺しかいねェだろ」と、もう一人の己である高杉がもういない以上、自死する他ないという結論に至った部分もあるのではないだろうか。
ラストは攘夷時代の時間軸にて、未来に帰っていく江戸の面々を眺めていたその背に高杉は「おい いくぞ」と呼び掛け、銀時は素直に「ああ」と返した。

イベント

白夜叉降誕(2008年ジャンプアニメツアーアニメ映像)

( その男 銀色の髪に血を浴び 戦場を駆る姿はまさしく 夜叉 )
アニメスタッフ渾身の嘘予告であるものの、当時供給過少だった銀高クラスタを荒ぶらせた伝説的映像。『曇天』のイントロと共にタイトルが流れる盛り上がり様は必見かつ必聴。
銀時と桂が背中合わせで敵兵に囲まれ、死を覚悟し腹を斬ろうとする桂に銀時は「バカ言ってんじゃねーよ 立て」「美しく最後を飾りつける暇があるなら 最後まで美しく生きようじゃねーか」と生き延びる意志を呼び起こす。
敵に向かって駆け、抵抗を続けた結果その場に坂本ら援軍と高杉の鬼兵隊が到着した。
刀を支えに座り込む銀時の背へ高杉は誂うように笑い「ほらよ 手でも貸してやろうか 銀時」と手を差し伸べた。銀時は「うるせえ!誰がてめェの手なんか借りるかよ」とその手を振り払いそっぽを向いて立ち上がる。
だが、必死の形相から高杉の姿を認めたことで安心したように普段の表情を取り戻していた。
ある時陣が黒夜叉なる天人の襲撃に遭い、高杉の左目が斬りつけられる。辛くも黒夜叉から距離を取り切っ先を向ける高杉に襲う剣を、間に割って入った銀時が受け止める。
松陽の仇に設定されていたらしい黒夜叉に「コイツだけは……俺がァ!!」と叫び刃を撥ね退ける銀時であるが、「コイツ(黒夜叉)だけは俺が斬る」という意味にも「コイツ(高杉)だけは俺が護る」という意味にも捉えられる。
そして「てめェは引っ込んでなァァ!」「うるせェェ!!」と競うように黒夜叉へ猛攻を浴びせる。
黒夜叉の一撃に銀時と高杉の二人は揃って吹き飛ばされるも同時に堪え、まるで対黒夜叉というより、どちらが仇を倒すかという勝負をしているかのように、黒夜叉の前へ躍り出るのであった。

銀(シロガネ)祭り(仮)

前夜祭

冒頭の諸注意を銀時・桂・坂本が揃って読み上げるが、「主人公が働いてるのに一人足りないんじゃねーのか」と高杉不在に銀時が言及。
皆大好きDOESさんがコンサート時に着用していた衣装は、雲模様と唐草模様がモチーフではないかと言われている。

本祭

アニメ完全新作制作決定のテロップと共にGIGA Vol.3より後の展開と思われる映像が流れた。
そこに登場するのは液体の中に入った虚(松陽先生?)と血まみれの高杉、そしてかつての万事屋の頃のジャージとブーツ、流雲紋様の羽織を纏った銀時だった。

関連イラスト

現代

花見酒
銀高


仇はお前だ
「お前さぁ」


二年後

0910
銀高ラクガキ3


攘夷戦争時代(夜叉督)

待ちくたびれたぜ暗殺篇!
攘夷戦争時代


幼少時代

おさななじみ
【腐】よしよし


関連タグ

銀魂 坂田銀時 高杉晋助 攘夷 腐向け
夜叉督 金晋 八高 白晋 九蛟
これはいい銀高 公式が最大手

以下単行本未収録の本誌ネタバレあり

































































































































































































週刊最終回

連載終了カウントダウンの期間、ほぼ会話なしでひたすら突き進んでいた村塾組は、最終回にてようやくまともな会話の応酬がなされた。
町中に響き渡るお通の曲にツッコミを入れる銀時、「ページ数が足りん」と憂い銀魂終了を番組で伝えた枡アナに憎しみをぶつける桂、おそらく曲の元ネタを一切理解していない高杉。
どう収拾をつけるか桂も作者も惑う中、銀時と高杉の二人は迷いなく先へと進み出す。
「俺達の戦いは ジャンプGIGA(ギガ)からだァァ!!」

こうして週刊少年ジャンプにて完結を迎えた最終回の向こう側(GIGA)にて連載を再スタートすることとなった銀魂。
最終回の巻中カラーイラストでは日常の銀魂主要キャラやこの最終章で活躍した人々がオールキャストで描かれたのにも関わらず、なんと高杉がいないのである。
この違和感ばかりの扱いに逆に特別感あるという意見が少なくなく、振り向いている銀時が優しい眼差しを向けている相手は読者ではなく高杉であるという考察もあったりなかったり。

GIGA以降

巻頭カラーから序盤にかけて銀時もとい原作者のギリギリ過ぎるパロディに対し、高杉はギャリック砲で銀時を吹き飛ばす。

ターミナルから九曜内部の松陽へたどり着くべく進む中、高杉はエスカレーターで瓦礫と共に落下しかけた銀時の手を掴み桂ごと二人を放り上げ、背後に迫っていた敵を撃退。
今生での永遠の命も来世も要りはしないと言う桂と高杉に、銀時は「残念だったな お前らまだ死ねねェよ 俺がさせねェから」「まだ死にたくねェ まだ長生きしてェ」師匠も相弟子もまだまだ殴り足りない、言いたいことが山程ある。そんな銀時の案に同調しそう言い募る三人の出した結論は、「永遠なんかじゃ足りねェや」だった。

しかし三人だけの猛攻は、影からの砲撃を機に勢いを失う。教徒に包囲されたその時、かぶき町の仲間が銀時の願い(依頼)を叶えるためにターミナルへ集結。
その隙に三人はエレベーターへ逃れる。銀時を追ってきた彼らの姿を見て、高杉は心臓を寄越し帰るよう銀時に勧告する。「俺には俺の、てめェにはてめェのとり戻すもんが…」と重ねて捲し立てる高杉に、銀時は静かに言い聞かした。

「高杉 俺はとり戻さなきゃならねェもんなんて もう何もねェよ」
「失くしてたもんなら もう戻ってきたさ」
「全部懐(ここ)にある」
「そいつを何一つ失わねェために ここにいるんだ」

この時銀時の脳裏にあったもの、「とり戻さなきゃならねェもん」「失くしてたもん」とは、他ならぬ高杉ただ一人だった。
攘夷戦争で背中を預け、同じ痛みを知る唯一無二の相手は忍の里での死闘から今に至る旅路の中で己の懐に戻ってきた、その全てを失わないために此処にいるのだと心からの想いを真っ正直に告げる銀時に、高杉は思わず閉口する(ただし高杉本人には(ルビ)の言葉しか聴こえていない上に勿論銀時が脳裏に浮かべているイメージも読者にしか伝わっていないため、「とり戻さなきゃならねェもん」「失くしてたもん」が自分を指しているとは全くもって気づいていない可能性が大いにあり、GIGAVol.2および3でほぼそれが現実のものとなっている)。

直後、突如の爆発に桂は心臓と共に階下へ落下。銀時は高杉の手を掴み、エレベーターの吊りワイヤーを握り留まろうとするも勢いを殺しきれず、ある階への扉へ高杉を避難させる。
扉を斬り飛び込んだことで一人助かった高杉は、自分を護るために銀時が墜ちたと、先の消えたワイヤーを呆然と見遣った――と思われたが、銀時は階の縁に手を掛けた状態で持ち堪えていた。
「踏んでる」。その素っ気ない台詞と銀時の生存に高杉が見せたのは、安堵したような、己を優先する銀時の行動に葛藤するような、複雑な表情だった。
今手を掴んで助けたことでエスカレーターでの借りは「これであいこだな」「てめェにだきゃ貸し作んのはゴメンだからな」と敢えて軽口を叩く銀時に、「奇偶だな 俺もさ」と高杉はまた手を差し出す。
高杉から掴み、銀時から掴み、最後に高杉から差し伸べた手に銀時からも手を差し出した。
やっと貸し借り云々でなく手を取り合おうとしたその瞬間、高杉の胸を刃が貫く。重なりかけた二人の手は離れ、背後からの敵が姿を現した。

背後からの不意打ちに、銀時は高杉の名を叫びながら自力で這い上がるも虚の姿をした男に高杉は首を斬り裂かれてしまう。まざまざと見せつけるように、虚は銀時を見ながら笑みを浮かべていた。
崩れ落ちる身体に銀時は引き結ぶ口元の端で歯を軋ませる。その直後、憎悪とも憤怒ともつかぬ相貌で虚の左目を突き潰し、怒涛の如く斬りかかった。
虚の血を受けた星芒教(元天導衆)の幹部はさらに一人増え、銀時の背後が襲われかけたその時、再生しきれていない身体で立ち上がった高杉が斬り払う。
この時銀時は敵の不意打ちに反応し視線を向けているが、高杉が起き上がったのを目の端で見つけてからは、攻撃への回避や防御も頭から失せその生を確認するように釘付けになっている。
松下村塾の弟子達がここに集ったこと、全ては虚の定めた運命であると銀時に諦念を促す敵に対し、高杉は虚の因子などではなく師と兄弟子の遺した教え、そして銀時が取り戻させた松下村塾の魂こそが自分達をここに導いたと宣言。

虚の血を受けた敵と二対二で銀時と高杉は交戦する。
虚の剣技そのものの猛攻に背中合わせで耐え、高杉のダメージに銀時が気を逸らす瞬間や、銀時の劣勢に高杉がフォローする場面が描かれた。
どれほど致命傷を与えてもすぐに再生する敵をアルタナの血ごと消滅させるため、高杉は同じく不死の力を持つ己の身を使うよう銀時に言う。川で再会した際に高杉は銀時を矢から身を守るための盾代わりにした借りを返し終えようとするように「盾代わりくらいにはなる」と自嘲し、作戦を実行に移す。
二人は互いに何も言わずとも、飛び降りたと見せかけて敵を誘き出す策を講じてみせた。

ターミナルの中枢まで辿り着くと高杉は敵の刃に貫かれながらその者らの頭を抱え込み、銀時が斬った箇所から噴き出たアルタナの高エネルギーに曝される。
ここで師と兄弟子から貰った命を使い切ろうとも、
「それでつなげられるもんがあるなら それも悪かねェ」
「そんなガラにもねェ事考えるようになっちまったのは アンタらの血のせいか」
それとも………いや それも 悪かねェ…」
と終わりを受け入れる高杉の背後から現れたのは、己をぶん投げたバカをまだ死なせないと誓った相弟子だった。
エネルギーの余波を受けながらも銀時はその階層の手すりにしがみつき、体当たりで高杉をエネルギー波から遠ざけた。その場に洞爺湖の木刀を残し銀時は敵と共に階下へ落下する。敵の一撃から銀時を救うべく投げられた新八の木刀と神楽の傘を手に、高杉を刺し首を斬った男をその手で討った。

銀時は新八・神楽・定春と再会し、長谷川とハタの助力を得て上階へと一気に昇り直したがそれでも高杉のいる階までは届かず、上へと走る。
一方高杉はその場に残った洞爺湖を握り締め、満身創痍の状態で歩き出していた。
木刀を支えに進む途中で銀時が仲間達と再会したことを察した高杉は、そちらの方向を見ることなく口元に笑みを浮かべる。その後偶々邂逅したお妙に洞爺湖を投げ託した。

宿命

目覚めた変異体は虚の因子を持つ最後の幹部を消滅させ、己の望みは自分自身を消し去ることだと独言る。その言葉に、高杉は静かに語りかけた。
「そんな悲しいツラ しないでくれよ」
「俺が…俺達がアンタを何者からも護ってみせる だから…帰ろうぜ…先生 俺達と一緒に 松下村塾に」
十二年前からずっと「壊す」ために生きてきた高杉が、ここで初めて「護る」という銀時の信念を表す言葉を用いてみせた。そして、銀時の剣はもう過去のために振るわれるものではない、「今アイツの隣にある者のために 未来のために」振るわれるべきだと、弟子の手で師を終わらせ、その伴をする役目を買って出る。
しかし、彼は高杉に対し松陽として抗った結果が招いた虚の過ちを嘆き、何より、最も護りたかった弟子を前にして何もしてやれない悲しみに涙を流した。
唯々謝罪の言葉を口にする彼の胸を、高杉の刃が貫く。虚の意識が顕在化し、再生能力を失った変異体へ追撃を加えた。
師の首を刎ねた銀時と、師の心臓を刺した高杉。この時高杉の意識が残っていたとすれば、師を斬る感触を、痛みを、銀時と高杉だけが共有し得るのだろう。

損傷したターミナル、行方不明の銀時、主要キャラ達の容姿・衣装の変化、カーネルetcとたびたび二年後の物語は劇場版完結篇とのリンクが取り沙汰されているが、銀時が白詛の感染を免れた世界線である原作軸においても尚、その因縁が置き換わるかのように銀時にとってのもう一人の己=高杉が「星を滅ぼす意志」に身体を乗っ取られる展開を迎えたということになる。

一際大きな爆発ののち、瓦礫によって仲間と分断された銀時は一人先へと進む。
砂塵の中で横たわる松陽らしき人物よりも銀時は高杉の背を注視し、振り返った高杉の笑い顔を最後に全てを察した。
陽が沈み闇夜に差しかかる逢魔が時、銀時と高杉の身に宿る虚は対峙した。

ちなみに不死の血を取り込んだ者の外見が物理的に虚の顔になるのではなく、内にいる虚を感じ取ることで視覚的なイメージとして捉えるようであるが、この現象(他人の肉体なのに虚に見える)を体感した描写があるのは今のところ銀時と高杉の二人だけである。そして「ツラ見りゃ解る」と目覚めた変異体が虚ではないと高杉が一目で見抜いたように、銀時もまた高杉の顔を目にした瞬間に、今の彼が高杉ではないことに気づいている。

右目

第七百三訓



最後にもう一回

公式が最大手

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