概要
剣闘獣ダリウス(グラディアルビーストダリウス)は、遊戯王OCGに登場する地属性・獣戦士族の効果モンスターである。剣闘獣の一体。
軽装備の鎧を身につけ、褐色の毛皮と黒いたてがみを持つ馬獣人のモンスター。カードイラストでは金属製のムチを手にしている。
カードテキスト
このカードが「剣闘獣」と名のついたモンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、
自分の墓地の「剣闘獣」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、
このカードがフィールド上から離れた時、デッキに戻す。
このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードをデッキに戻す事で、
デッキから「剣闘獣ダリウス」以外の「剣闘獣」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
解説
剣闘獣共通のバトンタッチ能力と、剣闘獣モンスターの効果により召喚された際、墓地の剣闘獣モンスター1体を蘇生する効果を持つ。
この効果での蘇生は、蘇生可能な剣闘獣モンスターであればレベル・属性・種族の制限なく相手を選べる。
剣闘獣はバトンタッチ能力でデッキから希望するモンスターを召喚できるので、墓地利用に頼らないカテゴリーとして見られることが多い。
しかしこのカードの効果を活用すれば、墓地も利用してより広く素早い戦術を実現できる。
例えば、墓地に剣闘獣ベストロウリィが存在するなら、ダリウスの効果でベストロウリィを蘇生すれば、この2体を素材として効果が強力な剣闘獣ガイザレスを召喚できる。
剣闘獣モンスターが素材として必要な場面や、リンク2以上のリンクモンスターを召喚する場面で、墓地から素材を確保してくれるのだ。
一方でダリウス自身の攻撃力は1700と、アタッカーとしては頼りない。
また、効果で蘇生した剣闘獣モンスターは、パラメータこそ下がらないが効果が無効化されてしまうので、剣闘獣として戦闘しバトンタッチするメリットを得られない。
そのため、蘇生した剣闘獣モンスターとダリウスを素材とした後、ほかのモンスターに攻撃などを任せる動きが主となる。
なお、ダリウスだけが先にフィールドから離脱した場合、蘇生したモンスターもダリウスの効果でデッキに戻ってしまう。素材の選び方には注意したい。
「墓地への依存が少ない」という剣闘獣カテゴリーの長所を活かしたい場合、このカードを採用しない剣闘獣デッキも選択肢になる。
逆に、その長所を意識しなかったり対策を用意できるなら、展開が遅くなりがちな剣闘獣デッキのスピードを上げてくれるカードのひとつとして評価できる。
備考
- 名前の由来は、実在した剣闘士の一種 Essedarius (エッセダリウス)と見られている。古代の戦車に乗って戦ったタイプの剣闘士の呼称らしい。
- 遊戯王OCGでは、「剣闘獣ダリウス」のほかにも「DDD磐石王ダリウス」が存在する。ネットなどで検索する際は注意。
- ダリウスの姿は、モンスターカードのほか、剣闘獣カテゴリーの罠カード「ハンディキャップマッチ!」や「グラディアル・チェンジ」にも描かれている。特に後者は、ムチを振う勇ましい姿が印象的。