概要
―― ふたりの関係は、理想の専属パティシエ。
リベル・エンターテイメントにより配信中のイケメン役者育成ゲームアプリ『A3!』に登場する劇団員
腐向けであるため二次創作時には『A3!』のタグは使用せず、『A腐リー』『腐向け』を使用し、棲み分けることが望ましい。
読み方に関してはじゅおみ、じゅうおみがあり、どちらも主流である。
※注意※ 以下の項目にはストーリーのネタバレを多く含みます。
プロフィール
左側はACT1、右側はACT2の情報です
兵頭十座 | 伏見臣 | |
年齢 | 17歳→18歳 | 20歳→21歳 |
誕生日 | 9月27日 | 11月2日 |
身長 | 185cm | 190cm |
血液型 | A型 | O型 |
職業 | 欧華高校3年生→葉星大学1年生 | 葉星大学3年生→葉星大学4年生 |
フラワー | ヒガンバナ | カーネーション |
好き/嫌い | クリームあんみつ/キムチ | バーニャカウダ/生牡蠣 |
趣味 | 甘味のお取り寄せ(家族にも内緒) | 手芸全般(羊毛フェルト・レース編みなど) |
特技 | 書道 | 料理、お菓子作り、写真、プロレス技 |
家族構成 | 父、母、弟、いとこ | 父、弟 |
部屋 | 104号室 | 105号室 |
一人称 | 俺 | 俺 |
呼び方 | 臣さん、アンタ | 十座、あいつ |
同じ『秋組』所属で部屋は隣同士。
年齢差は3歳、身長差は5cm。
出稼ぎ時に表示されるふたりの関係は 【理想の専属パティシエ】 である。
ふたりの関係
秋組共通の背景として、第三幕のタイトルにもなっている【バッドボーイ】がある。
それぞれに不良な過去があり、十座はO高最恐と呼ばれるほどの喧嘩の強さで悪名高く、臣は西東京に君臨していた最強の暴走族ヴォルフのW総長の片翼だった。
ふたりともカンパニーに入団する時点で、お互いに暴力からは足を洗っている。
また十座は臣のかつての相棒にそっくりだと言う。(19話ショック)
臣のかつての相棒とは、暴走族時代にW総長のもう片翼であった『那智』のことである。
力量差については、入団前に十座に喧嘩を売って返り討ちにされた万里と、入団後に十座と万里の喧嘩に笑顔で割り入り、「おーらおらおら、喧嘩はやめろ」と真っ先に十座の腕をリストロックして抑える臣の描写がある。
その喧嘩の後で十座は臣に対して「挑発に乗せられてカッとなったら、今みたいに止めてくれますか」と頼みこみ、臣はそれに「わかった。俺たち仲間になるんだしな」と頷き了承した。
メインライターtom氏による公式ノベライズ巻末書き下ろしでは、握力を測定した際に万里が65キロ、十座が67キロ、臣が77キロという結果になった。
単純な力の強さ、喧嘩経験などは「臣>十座>万里」と言えるかもしれない。
「――いっ、さりげなくリストロックすんな」(出典…第三幕6話)
・他には【バイク】に乗るという共通点がある。
ACT1開始時点では十座は免許を取得する段階、臣は過去のトラウマから、二人ともに積極的な趣味ではなかったが、物語が展開されるにつれてよく触れられるようになった。
ストーリーではバイクで移動する場面や、バクステでは十座が免許を取得する話や臣の過去に触れる話が登場したり、誕生日ボイスでは互いにツーリングに誘ったりと大きな共通点でもある。
ストーリー | 異邦人(第二回公演)、ACT2、渚のパッション |
---|---|
バクステ | 単車上等(十座ガチャSR) |
ボイス | 2018十座・臣誕生日 |
・反対に、対照的な点は【歌】である。
十座は歌が上手いのに対して、臣は音痴(公式呼称)である。
公演曲やキャラソンでは中の人が実力を発揮しているため二人ともとても上手なのだが、作中では明確にそう設定されているようだ。
臣は劇団員の特訓メッセージにて「歌が得意じゃない」と自称し、家族にも止められていると明かした。
十座はSSR波打ち際の感傷(渚のパッション)のバクステにて、海の男前コンテストに出場した際に予選の項目『カラオケ』で「人前で歌うなんざ、柄じゃねえが…」と言いながらも決勝進出を果たした。
また同バクステでは監督から太一が『カラオケに行ったとき、十座サンがめっちゃ歌上手くてめっちゃ驚いたッス!』と言っていたと応援する場面もある。
・推しメン設定にするとホーム画面で再生されるボイスのうち、時間帯(朝・昼・夜・深夜)限定の台詞にて、名前を呼び合い且つ内容が繋がっているものがある。
夜(16時~22時) | |
十座 | 「ああ、これか。臣さんにもらった。今日の差し入れはスコーンらしい」 |
臣 | 「お疲れ。さっき十座にも渡したんだが、差し入れはスコーンでいいか?」 |
他に互いの名前を出して言及しあう組み合わせは「天馬・幸」「万里・十座」「密・誉」の三組のみ。
劇団員の名前を出すだけならば、綴や太一など他にも数名が確認されている。
・ふたりの名前を数字で表すと、「十座→10 臣→03」。
語呂合わせで10月3日は十臣(1003)の日。
9月末から11月初頭にかけての秋の3ヶ月は、二人の誕生日に十臣の日にと十臣強化月間と言えるだろう。
理想の専属パティシエ
ゲーム内の出稼ぎでは劇団員総勢24人、1対1それぞれの関係性に名前が付けられており、十座と臣の関係性は理想の専属パティシエである。
出稼ぎ場所は三ヶ所あり、開始と終了でそれぞれ会話を見ることが可能。
開始 | 終了 | |
ビロード駅前 | 十『昨日食ったどら焼、美味かったっす』 臣『良かった。今度は抹茶と黒砂糖生地にするか』 | 臣『何か食べたいもんあるか?』 十『…あんみつ』 |
ビロード公園 | 臣『臨時収入があったから、今日のデザートは二種盛だ』 十『…!』 | 十『……』 臣『早く帰りたそうだな。そんなにデザート楽しみなのか?』 |
ビロード町図書館 | 臣『パリ・ブレストとタルトタタン、帰る頃には食べごろだな』 十『!!!あれ、家で作れるんすか…』 | 臣『作って欲しいものがあったら教えてくれ』 十『…うす』 |
稽古台詞では「臣さんはよく菓子をくれる。…餌付けされてんのか俺?」「十座にはつい菓子を作ってやりたくなる」とふたりとも菓子について言及している。
兵頭十座は甘党であることを隠しているが、出稼ぎ会話やACT1第三幕では伏見臣に対して、スコーンに付けるクリームの増量を願い出ていたり、スイーツのリクエストまでしている。
「ジャムとクリームもあるけど、のせるか?」「っす」「……もっと?」「っす」(出典…第三幕16話)
伏見臣は普段から家事をこなすなかで料理が得意になった経緯があった。
監督、綴と共に劇団の食事当番を兼任する彼にも、作ったものは美味しく食べて貰いたいとの想いがある。
その点「十座がいつも美味そうに差し入れ食べてくれるの、結構好きなんだ」と言うように一方通行の関係ではないと分かる。
(出典…十座への臣のボイスコメント※外部公式サイト)
「持っていくと案外喜んでくれるんだ。特に十座が。顔には出さないけどな」「あいつの分だけクリームは山盛りにするんだ」
(出典…第三幕19話)
以上から『理想の』という言葉にかかるのはどちらか片方の意思ではなく、両方の意思と解釈するのが妥当だ。
料理やお菓子作りをするのが得意な臣と、甘党である十座は、需要と供給が噛み合った相性の良い関係であり、故に『理想の専属パティシエ』なのである。
サービス開始一年目である2017年、臣から十座への誕生日ボイスは「今日は十座のためにスイーツのフルコースを作ったんだが…もちろんこれ、食うだろ?」。
周囲が個々のスイーツをプレゼントするなかで一人だけスイーツのフルコースを作ったうえ、「もちろん」や「食うだろ?」との有無を言わさない甘くも強い圧力と独占欲。
左京から「甘やかしすぎだ」とたしなめられるのも頷けるほど、誰から見てもふたりの関係は甘々である。
『理想の専属パティシエ』は伊達じゃないと思い知らされる破壊力抜群の内容だった。
ストーリーでのふたり
ACT1、ACT2、イベスト、バクステなどのふたりについて掘り下げる。
※重大なネタバレ注意※
《ACT1》
- 第三幕『バッドボーイポートレイト』
俗に言う19話ショック。
ACT1第三幕19話『ポートレイト4/伏見臣』にて、差し入れ用のスコーンを作る途中で十座の話題になり、そこから臣の"過去最大の後悔"をテーマにした課題であるポートレイトを告白された監督。
独白後、臣の口から飛び出したのは
「あいつに似てる十座に軽蔑されるのが怖い。それが怖くて、優しくしてるだけかもしれない」
との言葉。
――『狂狼』臣が「あいつにだけは背中を預けられる」と語り、唯一無二の相棒だったと称する『狂狐』那智。
彼は既に故人であり、死因は二人でツーリングに出かけた際に敵対チームの襲撃により起きたバイク事故。
臣は顎の左下に消えない傷を負いながらも命に別状はなかったが、那智は還らぬ人となった。
那智の弔い合戦に敵対チームを一人で壊滅させたあと、臣はヴォルフを抜けて真っ当な道を歩む決意をする。
那智の葬式から数年後の墓参り時に鉢合わせた彼の両親から聞かされたのは『役者になりたい』という、相棒であった臣にも初耳の彼の『夢』だった。――
「……だからこの夢は俺が見てる夢じゃない。あいつの代わりに見てる夢なんだ」
「でも、十座を見てるとそれが心苦しくなる」
「あいつはまっすぐな気持ちで、芝居に賭けてる。誰よりも真剣で誠実だ」
と十座を誉めたその次には、
「他人のかわりに役者を目指して、罪滅ぼしで芝居をしてるってバレたらどう思うか……」
と自身を卑下するような発言をする臣。
そして十座に軽蔑されるのが怖いとの発言に繋がる。
監督は臣に対して臣自身もまた真剣に芝居と向き合ってるように思うと答え、「臣くん自身に芝居に対する気持ちが芽生えたなら、それはもう親友の夢じゃないよ。二人の夢だし、臣くん自身の夢になる」と説いた。
臣はちょっとすっきりしたと笑いながら、「今はあいつだけじゃない。俺の夢でもあるのか」と一歩前進することができたようだ。
《秋組第二回公演『異邦人』》
(主演・伏見臣 準主演・七尾太一……配信日:2017年5月19日)
ボイス無し11話構成からなる新生秋組の公演イベント。
旗揚げ公演から公演数が第二回と更新されている他、2019年にフルボイス化が予定されているメインストーリー相当のイベントストーリーである。
主演準主演の劇団員を掘り下げるもので、この『異邦人』では主演伏見臣の過去とその葛藤が描かれた。
―― かつての相棒・那智が写真を撮ってくれと頼んできた過去の出来事を夢で回想していた臣は、その那智が発した覚えのない言葉に飛び起きる。
翌朝、太一と監督と共に今まで撮った写真の整理をしていると、左京から「次の公演の主演は伏見でいく」と告げられ、秋組第二回公演へ向けての幕が上がった。
粗野な一匹狼の流れ者ウォードは、大きな体とかつて暴走族だった臣の過去を活かせる役柄だったが、他人を優先する気質と未だ重い過去に引きずられ、なかなか上手くいかない。――
- 第1話……写真整理の際に太一が十座の笑顔の写真を見つけて、臣はそれに「出来立てのチーズスフレケーキで気を引いた。あまりの柔らかさにびっくりして笑ったな」と明かした。太一と監督からは動物写真家みたいと感心されながら、臣はその写真をアルバムに入れることを即決している。
- 第2話……臣主演の公演内容の相談をする際に十座から「一匹狼とか」との提案が上がった。旗揚げとの対比もあって良いと採用される。
- 第4話前半……考え事をしていた臣が夕飯のパエリアの味付けを間違えた時には、皆が戸惑いながらもフォローした。その際に臣はまず手を止めずに食べ続ける十座の皿を回収しようと声をかけ、それに十座は真っ先に「……別に、普通にうめえ」と感想を告げ、食べ続けた。
- 第4話後半……悪夢にうなされ眠れずにいた臣がバルコニーへ出ると万里に遭遇。十座の歯ぎしりが五月蝿くて眠れないと言う万里の過激な対策案を聞いた臣は、「石より甘いお菓子を突っ込んだ方がいいんじゃないか」とアドバイスをした。「密さん方式か」と納得する万里に対して、臣は「お菓子は俺が用意しとく」と発言し、万里と十座双方への甘やかしが存分に発揮された会話となった。
- 第5話(5話ショック)……主に十座と臣の会話が繰り広げられる。最初から最後まで会話のなかにみっちりと詰まった二人の関係性と思いは必見。
監督と臣による夕食の買い出し帰りに、臣のかつての仲間であったリョウが現れる。
那智亡き後『ヴォルフ』を半ば捨てるようにして辞めた臣に対して、恨みと悲嘆、当て付けなど思いの丈をぶつけるリョウは「『狂狼』伏見臣は死んだ!」と叫んだ。
そこへ学校帰りの十座が通りかかり「……おい、人の身内勝手に殺してんじゃねえぞ」と牽制する。
十座を見たリョウはその姿に絶句し「那…智さん――?」と呟いたことから、ACT1での臣による十座と那智が似ているとの発言が、臣個人による印象から出た言葉ではないことが証明された。
その後走り去ったリョウを監督が追いかけて、二人きりになった十座と臣。
危害を加えるような奴じゃないと諭す臣に、十座は「……なら、いいっすけど」と心配を飲み込んだ。
そして十座は、「……そういや、アンタに聞きたいことがあった」と切り出す。
「前に俺にバイクのこと教えてくれたとき、自分は最近乗ってないって言ってたよな」
「ああ……」
「……思い出すからか?」
「昔のこと、あんまり思い出したくないんだろ。アンタ」
「……そうだな」
――鋭く指摘する十座に対して、肯定の相槌を返す臣。
「昔の自分に繋がるものは、全部どうしても避けてしまう。自分の中に眠る『狂狼』って呼ばれた頃の自分自身も」
「『狂狼』は全てを失うことになった原因だからな」
「さっきのリョウは、そんな臆病な俺を見て失望したんだよ」
――静かに語る臣の返答に、更に追及する十座。
「その『狂狼』ってのは、本当にすべてを失った原因ってだけの存在なのか?」
「……」
――沈黙する臣へと十座が畳み掛ける。
「ちげぇだろ。じゃあ、そもそも、その失ったすべてを得たのは、なんのおかげなんだよ」
「アンタが俺に誰を見てるのかは知らねえ」
「昔のアンタなんて、会ったこともねえからわからねえし。ただ、俺に言えるのはこれだけだ」
「アンタが強くいられた理由を思い出せ」
そう強く発破をかけた。
そして太一が臣とのタンデムを経験したがっていること、臣が自身の過去に苦悩していることに気が付いていることを教え、十座もまた臣への思いを告げた。
「俺も、アンタとツーリングがしたい。速ぇんだろ」
「ああ、そうだな。……近いうちに、きっと」
「絶対だぞ」
「約束する」
固く誓いあう二人の会話で第5話は幕を閉じる。
その後、太一に誘われ連れ出し連れ出される形で再びバイクへと乗った臣は、夜の街を二人で明け方の海へと走り出した。
バイクへの感慨に、太一との会話、写真を撮ること、すべてに支えられた臣は覚悟と決意を新たにして、自身の過去へともう一度向き合うことを決める。
すっかり明けた朝の街を、バイクで走る寮への帰路にて、十座の言葉を思い出す臣。
臣が強くいられた理由、その答えとして「……狂狼が強くいられたのは、那智が、『ヴォルフ』の奴らが大好きだったからだ」と呟く。
風でよく聞こえなかったという太一に臣は「今は同じくらい、秋組やカンパニーのみんなのことが大好きだー!」と叫び「みんなのために、俺は強くなる」と高らかに宣言した。
左京から厳しくとも示され、万里から信頼と共に背を押され、十座からは発破をかけられ、太一に強く支えられた臣は、自分の過去を丸ごと背負って舞台に立つために、自身の演じる役名をヴォルフと改めさせて欲しいと希望した。
那智の両親やリョウも招いた『異邦人』公演初日を乗り切った臣は、過去へのひとつの区切りとけじめをつけることが出来たようだ。
エピローグでは、臣は監督と二人で那智の墓参りへと向かっている。
新しい仲間たちに出会い助けられたこと、代わりに追っていた役者の夢も自分の夢として抱けるようになったことなどを墓前に語りかけた。
いつか秋組のみんなとも挨拶に来たいと告げた臣は、もう過去に捕らわれていた姿ではなく、役者としての覚悟がはっきりと見て取れるまでになっている。
公演のテーマ曲として作られた公演曲のタイトルは『Just for myself』である。
いつも他人を優先し気遣う気質と、かつての相棒の夢を追い、誰かの代わりに目指した役者での主演となる舞台。
そんな彼に『ただ自分のために』と歌わせるのはある意味では残酷で、同時に必要なことでもあり、物語にも彼と彼の演じたヴォルフにも沿う秀逸なものとなっている。
《秋組第六回公演『Fallen Blood』》
(主演・兵頭十座 準主演・伏見臣……配信日:2019年4月17日予定)
ボイス無し11話構成からなる新生秋組の公演イベント。
主演準主演の劇団員を掘り下げるものであり、今回は十座と臣が主演準主演を務める。
詳細は後日。
《ACT2》
メインストーリー第二部であるACT2では、第四幕から第五幕というように幕の数も更新されている。
- 第五幕『目覚める月』
春組メインストーリーである第五幕では、真澄が退団する騒動になり、早朝に一人抜け出した真澄を追いかける際に、バイクに乗れる面子はバイクで空港まで移動する描写があった。
- 第六幕『続・克服のSummer』
夏組メインストーリーである第六幕では、十座の弟の兵頭九門が入団する。
- 第七幕『ボーイフッドコラージュ』
秋組メインストーリーである第七幕では、新団員であり左京と所属する銀泉会に深い関わりを持つ泉田莇が掘り下げられる。
親子とも兄弟ともつかない左京と莇の複雑に拗れた関係性に際して、各団員が昔の幼い頃を思い出して回想したり諭したりするといった内容が、ボーイフッド(少年時代)としてACT1時のポートレイトに近い形式で展開された。
それぞれのボーイフッドに共通する要素として、ACT2開始時の莇の状況と同じく『家出』がある。
家出に関する十座と臣の過去のエピソードが明かされ、現在の人格形成において重要なエピソードとなった。
《イベントストーリー》
メインストーリーとの詳しい関連や時系列、状況などは事細かに明かされてはいないが、イベントストーリーで登場した話や設定がメインストーリーでも既知のものとして登場することがある。
また明確にパラレルと銘打たれたイベントストーリーも存在する。
- ギラギラ☆渚のパッション(配信日:2017年8月7日)
初のエチュードイベント。登場人物はシトロン、椋、一成、十座、臣、丞。
ガチャSSR十座、報酬SR臣。報酬SSR丞と十座でイラストが繋がり、イベントスチルは十座と椋が登場。
並んでツーリングをする場面や、料理をする場面、ビーチバレーに興じたり芝居を共にする場面など二人がよく絡むイベントである。
知人に頼まれ海の家の手伝いに行くことになった臣の話を聞き、暑さに耐えかねた劇団員たちは丞を運転手に巻き込んで手伝いへ行くことになった。
その際に臣は他の劇団員に話すより先に、海までのツーリングも兼ねて十座に手伝いを頼んでいる。
臣がバイクに乗れること、海での一成シトロンの会話から、冬組第二回公演経過後の時系列であることが窺える。
ずっと暗い表情をしていた十座は、過去の失敗と思い出から椋と上手くコミュニケーションが取れずに、ビーチバレーも海の家の手伝いもどこかギクシャクして波長が合わない。
幼い頃、椋が作った砂の城を雨から守ろうとしてどうにも出来ず、結果壊してしまったところを目撃されて以降、椋に怯えられていたのだと語る十座。
「俺は、ずっとあいつに怖がられてると思ってた。話しかけたら、怖がらせると思ってた」
「それを言い訳にして、昔のことを謝りもしないで、そのままずっと過ごしてきた」
それを謝りたいのだと吐露した十座に対して、一成やシトロンにずっと前のことだろうと問いかけられた時には、臣はまるで自分にも言い含めるようにこうフォローした。
「そうだな。だけど、些細なことに思えても、当人にとってはずっと忘れられないこともあるんだ」
「それが苦い思い出なら、なおさら」
「十座。思ったままを椋に伝えれば、いいんじゃないか」
他の海の家との営業権をかけたエチュードバトルに発展した際には、煮え切らない態度の十座に丞が切り込み、エチュードの内容に組み込む形で十座の願いである椋への謝罪を叶えさせた。
ちなみに、このエチュードでも秋組公演と同様に十座と臣は敵対した役を演じている。(砂の国の騎士と嵐軍の将)
エチュードを経て夕方、MVPとして片付けの免除がされた十座と椋は砂浜でアイスを食べながら共に素直に気持ちを語り合う。
夏組の椋の芝居を観て夢に向き合う決意が出来たのだと、十座はここで初めて本人へ打ち明けることが出来た。
またエピローグでは一成に十座と臣のツーショットを撮られ、二人とも不意打ちに驚いた顔をしていた。
イベントストーリー第5話では、一見して裸エプロンと見紛う格好をした臣の立ち絵が登場した。
更に報酬SRの臣を開花させると、水着にエプロンのその臣のイラストになる。
オーナーとも親しげな様子の臣であるが、海の家の名前が『OMI'S HOUSE』となっていること(備品のエプロンも同様)についてはストーリー中で一切触れられていない。
- タッグマッチ・ハロウィン'17(配信日:2017年10月3日)
劇団員全員参加のエチュードイベント。主な登場人物は綴、一成、太一、臣、丞、東。
報酬SSR臣。ガチャSSR綴と臣でイラストが繋がる。
天鵞絨町のハロウィンは各劇団がストリートACTをして回るのが通例となっており、劇団の宣伝には持ってこいとのことで全員が参加する。
ペアを組んで行動しながらストリートACTで観客から菓子を貰ったり、他劇団とのエチュードバトルにて獲得したお菓子の量を競う催しとなっていた。
仮装は十座がつぎはぎの大男(フランケンシュタイン)で密のゴーストとペア、臣が包帯を巻いたミイラ男で綴とお揃いのペアを組んだ。
エピローグ『お菓子泥棒の正体』では、十座密ペアの持ち帰ってきたお菓子の量が少ないと万里に指摘されると、テレビから天鵞絨町のハロウィン特集の映像が流れ出し、優勝インタビューを受ける太一丞ペアの後ろでお菓子を食べる十座密ペアが映り込んでいるのが発覚する。
集計後であったことから咎められはしなかったものの、呆れる万里の後ろで臣が「まだかぼちゃは余ってるしパンプキンプリンでも作るか」と言うと、十座はハートを飛ばしながら「パンプキンプリン……」と嬉しそうに呟いた。
すぐさま万里から「臣は甘やかしすぎだろ!」とツッコミが入ったところでストーリークリアとなり、甘党の十座と甘やかす臣との関係性でオチがつけられた形となった。
《バクステ》
- 兵頭十座 SSR【満開Birthday】チャイナタウン・メモリー
ACT1のバースデーカード。
「十座の好きなもの、全部詰め込んだスイーツタワーだぞ」
「生クリームもたくさんあるからな。おかわりするなら言ってくれ」
などと嬉しげで誇らしげな臣の発言が見られる。
- 伏見臣 SSR【満開Birthday】お互いを想って作るもの
ACT1のバースデーカード。
「臣さんほどじゃねえけど、味は保障する」と十座が自分と太一で協力して作った料理をすすめる。
臣へのプレゼントは秋組団員揃いも揃って多種多様なキッチン用品だった。
- 兵頭十座 SR【開花の軌跡】贅沢な日常
一周年を迎える新生満開カンパニーを祝して日頃の礼にと劇団員から監督へのプレゼント(個別イラスト付)を貰える内容となっている。
十座からのプレゼントは専門店のジャムの詰め合わせ。
監督とジャムの贈りあいをした十座は翌朝早速ジャムを堪能していた。
ずるいと騒ぐ太一をたしなめながら臣は「こらこら、太一、落ち着けって。ああ十座、もう一枚厚切りトースト焼いてるからな」と世話を焼いている。
- 伏見臣 SR【開花の軌跡】貴重な集合写真
一周年を迎える新生満開カンパニーを祝して日頃の礼にと劇団員から監督へのプレゼント(個別イラスト付)を貰える内容となっている。
臣からのプレゼントは手作りのフォトフレーム。
- 兵頭十座 SR【満開Playback】O高最恐の誕生
ACT2のバースデーカード。イラストは土と傷に汚れて制服の上着を肩にかけた高3時代の十座が描かれた。
談話室に入ってきた十座にクラッカーを鳴らす秋組の面々。
皆で用意した料理が並ぶなか、「ケーキはもちろん臣クンの手作り!」と太一が嬉しそうに笑い、臣も「必要だったら生クリームの追加も出来るぞ」と微笑んだ。
臣はいつものように喧嘩になる十座と万里、それを制そうとする左京を遮って、「たくさん作ったから、みんなで楽しく食べような。十座も、おかわりはいっぱいあるから好きなだけ食えよ」と存分に甘やかしている。
談笑するなかでぽつりとこぼすように臣は「……こうやって、ケーキを食ったり、弟の話をする姿を見てると、O高最恐なんて言われてたこと、忘れちまうな」と呟いた。
強面と不器用に暴力の噂から人に恐れられる十座でも、臣にとっては普通の人間の一人であり恐れるような存在ではないのだという認識を確認出来る発言である。
O高最恐と呼ばれた経緯についても回想という形でいまいちど詳しく明かされ、強面故に人から避けられ、上級生や不良から絡まれるのをことごとく潰していたらそうなっていたとのこと。
十座のモノローグでは「(ケンカ以外じゃ誰も寄りつかなかった俺のまわりが、今はこんだけ賑やかで……。仲間たちと、やりたかった芝居もできてる。……昔の俺に言っても、到底信じねえだろうな)」と現在の自分の幸せをそっと噛み締めていた。
- 伏見臣 SR【満開Playback】あいつに会いに
ACT2のバースデーカードであり、ACT1のバースデーカードのバクステを踏まえた内容となっている。
イラストは「石竹第一商業高校2年生・17歳・188センチ」の臣が描かれ、学ランを羽織りバイクに跨がる様から当時には不良であったと推測される。もちろんまだ顎に傷もない。
去年は臣の誕生日でありながら、みんなが用意する前に自分でケーキを作られてしまったことを反省した秋組の面々は、深夜からサプライズを準備するほか臣を物理的に拘束するなど徹底的に対策をしていた。
プレゼントを渡す描写がされたのは十座と太一のみで、十座からはバイク用のグローブが贈られ、「また一緒にツーリングに行こうな」と臣から礼を言われる。
後半では臣の願いから秋組と監督の皆で那智の墓参りへと向かう。
異邦人エピローグにて触れていた『いつかみんなと挨拶に来たい』という伏線が、一年越しに回収されたことになる。
ここでは「那智もまた11月生まれ」なのだと臣の口から明かされた。
皆一言ずつ那智へと語りかけ、十座は目を逸らしながら「アンタが生きてたら……一緒に芝居したり単車転がしたりもしたんすかね」と呟き、視線を真っ直ぐに定めると「……これからも臣さんと、ガチの芝居をしていきます」と宣誓した。
また十座の時のみ、一言目と二言目の間に臣が無言のまま伏し目がちに佇む描写が立ち絵と吹き出しにて挿入される。
劇団員ブログ
2018年2月より開始した劇団員ブログではふたりが共にいる姿が度々話題に上がる他、担当記事で相手の名前や内容が登場することもある。
- 2018/10/2 ……十座によるブログでは「あの人に作れねえもんなんか、ないんだろうな。うまかった。」との発言がさらりと飛び出した。
- 2019/3/9 ……太一によるブログでは、咲也のBDケーキ作りをする臣が添付写真にて初登場。
- 2019/3/23 ……十座によるブログでは、椋と九門が主演準主演を務める夏組第六回公演について書かれており、臣と隣同士で観劇したことや、王冠越しに椋の頭を撫でる十座が添付写真にて初登場。
2018/2/6 | 伏見臣『大騒動』 | 「――(前略)実はこのあいだ寮のオーブンが壊れて大騒動だったんだ。幸い、原因が部品のゆるみだったから丞さんに頼んで翌日には直ったんだが…。その日一日は菓子を作ってやれなくてな。椋とチョコレートクッキーを作る約束をしていたから、十座と二人そろってひどく落ち込んでいたから心が痛かった(後略)――」 |
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2018/3/8 | 兵頭十座『(無題)』 | サプライズを無意識に漏らしつつホワイトデーの準備をする内容。 |
2018/6/9 | 伏見臣『梅雨のベストショット』 | 梅雨の雨の日に結露する窓に落書きする真澄(写真付)たちに幼かった頃を思い出す。 |
2018/8/4 | 伏見臣『夏休み』 | 暑い日が続きアイス(特に氷菓)が人気。かき氷器導入検討。帰省についての内容。 |
2018/10/2 | 兵頭十座『(無題)』 | 「最近、ケーキ屋に行くと、やたらカボチャ味が増えてる。なんでか分からなかったがハロウィンが近いからだって、椋と九門が言ってた。 その話を臣さんにしたらお化けの形をしたカボチャのケーキを作ってくれた。そんなつもりじゃなかったから、悪い気もしたが…有難く食わせてもらった。あの人に作れねえもんなんか、ないんだろうな。うまかった。(後略)――」 |
2018/11/10 | 伏見臣『お気に入りの一枚』 | 密と猫(写真付)を撮って以来夕方の写真にハマる臣。上手くなくともお気に入りの一枚は誰にでもあるだろと問いかけで締められる。 |
2018/12/12 | 兵頭十座『(無題)』 | 「――(前略)たしかに、最近どこのケーキ屋にいっても。クリスマス用のケーキの予約ばっかだ。寮じゃ臣さんが用意してくれるみてえだが。(後略)――」 |
2019/1/7 | 伏見臣『【No.5】二度としたくないミス』 | 天馬からのリレーブログ(劇団員の食を支えてくれてる人)。質問は【最近一番腹が立ったこと】回答は莇と太一のテストが良成績だったことから祝いに中華屋へ行き写真を撮ったが、ミスでデータを消してしまったこと。真澄へのバトン、質問は【いまハマってる食べ物】回答はコーヒーゼリー。 |
2019/1/18 | 兵頭十座『(無題)』※No.15 | 「――(前略)秋組の兵頭十座だ。臣さんと綴さんと同じ大学に通ってる。勉強は得意じゃないが、大学の授業は楽しい。(後略)――」至からのリレーブログ(強面だけど実は可愛いところもある大学生)。質問は【とっておきの武勇伝】回答は九門曰く昔コンビニ強盗を捕まえたこと。紬へのバトン、質問は【大学時代に戻れたらしたいこと】回答はもっと写真を撮る。 |
2019/2/2 | 摂津万里『バレンタイン準備』 | 「――(前略)この前臣がチョコレート系のいろんな菓子作ってたけど、相変わらずバリエーションがすげえ。(中略)そんとき食べるか聞かれたけど、近くで黙々と食ってる奴がいて、見てるこっちが胸焼けするわってレベルだったからちょっと貰うだけにしておいた。味は文句なしにうまかったけどな。(後略)――」 |
2019/3/9 | 七尾太一『サックンBD☆』 | 「――(前略)俺っちと、臣クン、むっちゃん、紬サン、密サンはご飯担当だったんだけど…。密さんが突然寝落ちしちゃったり(は、いつものことッスけど)飾り付けをしてた万チャンと十座サンが喧嘩始めたり(これもいつものことでMANKAI寮の日常風景ッス!)(後略)――」(生地を泡立てる臣の写真付) |
2019/3/23 | 兵頭十座『(無題)』 | 「――(前略)二人の晴れ舞台とあって劇場に入るまではとにかく楽しみだったが…。 席についたら、なんだか俺まで緊張してきて隣に座ってた臣さんに笑われちまった。(後略)――」(王冠越しに椋の頭を撫でる十座の写真付) |
リンクスキル
兵頭十座 | 伏見臣 | |
Co | 甘党 | 団内手芸部 |
Ac | ひたむきボーイズ、欧華高校組、新生秋組 | 団内サッカー部、新生秋組、スパイシー料理研究会 |
Sr | いとこ同士、葉星大学組(2) | 元ヤン、葉星大学組 |
秋組らしく特にアクションに秀でており、続いてシリアス、コメディは苦手なようだ。
それぞれの趣味や特技、経歴などが反映されていて、扱いやすく強力なのも嬉しいところである。
ちなみに二人とも所持しているリンクスキルの属性とその数が共通している。
(Co:1 Ac:3 Sr:2 合計:7)
ACT2以降に追加されたリンクスキルでは、葉星大学組が特徴的だ。
皆木綴、伏見臣との既存スキルに、ACT2にて葉星大学へ進学した兵頭十座を加えたものとなった。
派生カップリング
作中、メディアミックスでの演劇、公演内にて二人が演じた登場人物によるカップリングが存在する。
役柄の説明は観劇時に表示されるものの引用。(斜字によるCP略称は左が十臣、右が臣十)
・秋組公演内では臣が悪役(ヒール)を演じたのが半数以上。そのうち悪役でないものは主演の第二回『異邦人』ヴォルフと、助演の第五回『燃えよ饅頭拳!』ハンのみ。(また主演をしたヴォルフに関しても真っ当なヒーローというポジションではなかった)
・十座と臣は旗揚げから第五回公演までのすべての公演で敵対した役とポジションを与えられている。(一度たりとも協力関係は描かれていない)
・第六回公演にて初めて協力関係にある役柄となった。
- 旗揚げ公演『なんて素敵にピカレスク』……ランデュ、デュラン
準主演※設定上ではW主演 | ランスキー(十座) | 二重スパイでランスキーの相棒。守銭奴 |
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助演B | デューイ(臣) | 組織の情報を探る検事 |
デューイがランスキーを脅迫する場面があるが、最終的にランスキーに敗北する。
- 第二回公演『異邦人』……ジョンヴォル、ヴォルジョン
助演A | ジョン(十座) | 少女を追う男 |
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主演 | ヴォルフ(臣) | 流れ者の異邦人 |
ジョンは命令によりヴォルフの前に立ちはだかり戦闘をする場面がある。
- 第三回公演『任侠伝・流れ者銀二』……龍横、横龍
準主演 | 龍田謙(十座) | 龍田組の若頭 |
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助演B | 横田(臣) | 興誠会所属のヤクザ |
龍田は敵対する横田に命を狙われ、しのぎを削って戦う。
- 第四回公演『DEAD/UNDEAD』……ドギレ、レドギ(レッドギ)
助演D | ドギー(十座) | イヴァンが頼りにする情報屋 |
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助演B | レッド(臣) | ロイを殺した赤目のアンデッド |
アンデッドに対抗する立場である人間の情報屋ドギーと、アンデッドのなかでも強者であるレッドの対比
- 第五回公演『燃えよ饅頭拳!』……赤ハン(赤飯)、ハン赤(飯赤)
助演A | 赤龍(十座) | 道場破りにやって来たカンフーの達人 |
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助演C | ハン(臣) | 面倒見の良いチャンとユンの兄弟子 |
ハンのいる道場を襲う赤龍と、敗北したハンが赤龍を追う展開がなされる。
- 第六回公演『Fallen Blood』……ブラヒュ、ヒュブラ(ヒュイブラ)
主演 | ブラッド(十座) | 詳細未定 |
---|---|---|
準主演 | ヒューイ・ブラウン(臣) | 詳細未定 |
- ナンジャタウンコラボ
2017年 | イベントなし、または詳細不明 | ||
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2018年 | 迷探偵 猫田一(にゃんだいち)六兄弟の事件簿 | 猫田一五郎(十座) | 猫田一四郎(臣) |
関連イラスト
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逆CP:臣十