概要
台湾の麻雀ルールで、日本のリーチ麻雀とは全く異なるゲーム性(詳しくは後述)。
花牌8枚も使用するため、計144枚の牌を扱い、サイコロは3個使用し、手牌構成は5面子1雀頭(17枚)となっている。役の数はリーチ麻雀より少なく、リーチ麻雀でおなじみの役がないと同時に、役にもならないような役(待ち等)もある。
リーチ麻雀とは違い、親が東家とは限らず、開門した場所が東家となる。
点数の単位は1で役も『台』として計算する。役については喰い下がりが無く、代わりに面前で和了すると『門清』という役がつき、1台加算される。
花牌は、春・梅は東、夏・蘭は南、秋・菊は西、冬・竹は北に対応している。
花牌はツモったらすぐに抜いて扱う。抜いた花牌は和了した際、その花牌と自家との関係によって点が加算される(場風・自風共に一致する場合は2台、いずれかが一致する場合は1台、いずれも一致しない(いわゆるオタ風)場合は0台)。花牌を全て集めた時点で16台役『八仙過海』で和了可(必ず1台役『嶺上開花』と複合し、実質17台)。なお、16台はリーチ麻雀でいうダブル役満に相当し、8台は役満に相当する。
また、抜いてツモ和了した場合も嶺上開花がつく。
槓について、暗槓は相手に何を槓したか伏せておき、和了した際に開示する。また、大明槓での嶺上開花の和了は禁止されている。
点数計算は全台の加算で、基本台(任意だが、1台以上)に全役加算する。積み場1本につき1台、親が点数変動に関わる場合1台追加(和了・放銃共に)される。
和了の条件は役云々での制約は特にない(役無し和了可)が、前述の大明槓での嶺上開花や、同巡フリテンでのロンは勿論ツモでの和了も禁止の『過水』という概念がある。
『過水』の状態で和了しようとして倒牌するとチョンボとして聴牌している全家(自分も含めて)の最も高い点を全員に支払う。
ロンアガリは放銃者から点を取るのに対し、ツモアガリは全員から点を取るため、ロンアガリの3倍弱の得点になる。
前述の通り、役の数こそ少なく、役無しで和了できるものの、扱う手牌が1面子多く、王牌16枚のため、リーチ麻雀よりツモの数が少なく、面前での和了は至難の業。そのため、「223」等の牌効率を駆使した上で自分の手牌における有効牌の数を把握(対子を折角揃えるも場にその牌が河に2枚あると死に対子になってしまう等)しておかないと一局もあがれずじまいも珍しくない。
リーチ麻雀や中国麻雀が『役・点に縛りがあるが、その縛りを満たせば和了可』なのに対し、『揃えれば誰でも和了できるが、その和了にこぎつけるのが難しい』のが台湾麻雀の特徴と言っていいだろう。
基本的なルール
- 1台単位
- 一荘戦(北場まで)
- 役なしでも和了可に伴い後付けの概念なし
- 王牌16枚を残して流局(連荘)
- 複数ロンは頭ハネ(上家優先)
- 『過水』に抵触する場合、ロンは勿論ツモも不可(捨てた後で解消)
- 喰い替えなし(筋・現物共に)
- チョンボは自分も含めて聴牌している全家の最も高い点を全員に払う
など。
関連タグ
外部リンク
しらぎく麻雀(HTML5 版) - 台湾麻雀がプレイ可