右筆

ゆうひつ

”右筆”とは、書状や公文書を作成する公的な職業の一つである。

概要

”右筆”とは、書状を代筆したり、政治・外交文書を作成する公的な職業の一つである。同じ読みで”祐筆”と書くこともある。

もとは文書を書くことが苦手な(平たく言えば字を書くのが下手な)身分の高い人物に仕える私的な職責であったが、次第に公文書の作成に携わる公的な職責になっていった。

が、もちろん、”右筆”が書いたというだけで公的な文書として通用するわけではなく、書状の最後に君主や責任者の署名と花押、あるいは印璽や国璽、御璽を押すことによってようやく正式な文書として通用するものとなった。