概要
合衆国(United States)を国名に最初に使用したのは、1776年に大英帝国から独立し建国された「アメリカ合衆国(United States of America)」が最古とされる。
漢字表記で最初に使われたのは米国と清の間で締結された1844年の「望厦条約」で日本にも幕末期にこの表記が伝わったとされる(諸説あり)。
その後も合衆国を称する国家は世界各地に現れたが、いずれも短期間あるいは100年足らずで体制の変化などにより消滅している。
21世紀現在、存続しているのはアメリカとメキシコ(United Mexican States)の2か国のみとなっている。単に「合衆国」だけの場合、特に指定がなければアメリカのことを意味する。
ちなみに合衆国(United States)を日本語に直訳すると「連合諸州(諸国・諸邦)」、「連邦」となる。州の連合体であることから「合州国」とする場合もある。
なお、2021年に発売された三省堂国語辞典第八版では「合衆国」の由来欄で「「衆=多い」で、「合衆」は古い中国語で「多くを集めること」。十九世紀、United Statesの中国語訳として「合衆国 〔=合衆した国〕」が作られた。「合州国 〔=州を集めた国〕」という説明は誤り。」という記述が加えられた。
余談
2023年2月、カイラサ合衆国の大使を名乗る人物がスイスの国連会合の場に現れ発言までするという事態が起こり話題となった。そのような国は存在しないのだが、あろうことかアメリカのニューアーク市がカイラサ合衆国と姉妹都市提携を結んでしまっていた(もちろん、この提携は数日後に破棄された)。
広報によると南米エクアドル沖の島を領土にしていると主張しているが、代表とされる男が詐欺師の経歴を持つため、つまりはそういうことなのだろう。
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