呉語

ぐーご

呉語は、汉語(中国語)の方言のひとつ、漢民族の呉越民系に使用されている。主に中国の上海市、江蘇省の南部、浙江省、安徽省の南部および一部で話される。1996年の調査によると、呉語の話者は7,717万人と、母語話者数が世界第10位である。中華圏においては、普通話(8億8,500万)に次いで話者数の最も多い言語であり、広東語よりも話者数が多い。また、地形や歴史の事情により、呉語の大きな特徴として、異なるグループの違いが非常に大きく、ほぼ会話が通じないことがある。

概要

呉語は中古汉語(中国語)の濁音を体系的に保存しており、且つ濁音(b,d,g)、無気清音(p,t,k)、有気清音(ph,th,kh)の三者鼎立を保っている唯一の言語である。

明朝・清朝時代の呉語の通用語は蘇州の白話に近いが呉語文読の特徴を持つ総合的な共通語である。呉語の語彙と文法には独特な特徴がある。例えば、呉語で書かれた小説『海上花列伝』は呉語話者以外はその深い内容と意味を理解することがほぼ不可能だと考えられている。

関連タグ

・言語

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