あらすじ
「萌え」に時代なんて関係ない?江戸時代の腐女子たちの日常を描いたギャグコメディ。
登場人物
サク
本編の主人公。
『南総里見八犬伝』を読んだのをきっかけに『男同士』に強く興味を惹かれるようになり、腐女子としての素質を開花させていく。カメという仲間ができてからは完全に開き直り、日々妄想に励んでいる。犬塚信乃が大好きで、どの組み合わせでも下に持って行きたがる。好きが高じて八犬伝を題材に自作の小説を書いたこともあるが、絵の方は致命的に下手らしい。
読書家で頭が良く、手習い所一の才女と言われており、やさしく面倒見も良い。その一方で衆道や八犬伝に関することでは、ホラー漫画と見紛うような異様な迫力を見せることもある。また、『腐教』にも熱心で、『素質がある人』、『ない人』を見分ける目は確か。
カメ
同じ手習い所に通うサクの親友。さっぱりしていて、男勝りな性格。
江戸でも屈指の美貌の母親を持ち、彼女自身も近所で評判の器量の持ち主。
元々興味があるわけではなかったが、サクに『南総里見八犬伝』を勧められ、その『魅力』を語られたことをきっかけに『腐海』に落ちることとなった。『犬飼現八』が好き。
習い事を多くしているため多才で、他にも絵が上手く、自作の絵を披露したことがある。
フミ
同じ手習い所に通うサクとカメの親友。真面目で大人しい性格。
カメと同様にサクに勧められて以来『南総里見八犬伝』にハマってはいるが、そちらには目覚めていない。常識人で、基本的にサクとカメへのツッコミ役。
二人の趣味には一線を引きながらも理解は示しており、時折妄想の糧になる助言をしたりもしている。
犬坂毛野が大好きで、彼が初登場した時は感情の整理がつかなくなってしまったほど。
三人の中でただ一人腐っていないが、サクからは『(仲間に引き入れるのを)諦めるのはまだ早い気がする』と思われている。
ツルノ
米問屋大黒屋のお嬢様。サク、カメ、フミよりはやや年長。
八犬伝の話をしていた三人に話しかけ、カメが描いた現八と信乃の(衆道風の)絵を見てしまう。
当初はそれを『気持ち悪い』と罵倒したが、その後に改めて『八犬伝』を読み直した結果、自身も目覚め、紆余曲折を経て三人に謝罪し、友人となった。
性格はいわゆる『ツンデレ』であり、周囲に対しては素直になれずに強気な態度に出るが、内心は寂しがりや。その性格のせいで今までまともに友達ができたことがなく、サクたちに『ツルノちゃん』と呼ばれるようになったことを内心非常に喜んでいた。
『犬飼現八』推しだが、カメとはベクトルが違う。
ユキエ
ツルノの奉公人。淡々としており、丁寧な物腰の女性。
ツルノの側にいつも控えているが、ツルノに対しては遠慮がない(『性悪』と言った評価を平気で言い、そういった態度を当のツルノの前でも改めない)。
その一方でツルノのフォローに周り、三人とツルノとの橋渡しにもなっている。
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