ストーリー
冬の終わり、来たる
開幕:イヴェール学園の象徴であった「常冬の氷橋」の崩落――それは学園から「冬」を奪い去った。
橋の崩落に巻き込まれ、谷底に呑み込まれたファムは記憶を取り戻したヤーコプ・グリムと言葉を交わす。二人はこれから何をすればいいのか――?
終幕:二人は多くの言葉を交わし、自分達には整理しなければならない情報が多過ぎることを理解する。
そんな中でも二人が優先すべき目的とは――
クリスタル・ハント
開幕:早急に「冬」を取り戻す――それが二人の目的。
ファムとヤーコプは崩落した氷橋の欠片である《セゾンコア》を用いて、イヴェール学園にもう一度「冬」を取り戻すことを決意する。
終幕:舞台はイヴェール学園から、遠く離れた――プランタン学園。
春の地をオータムヌ学園の学生であるドロシーが訪れる。彼女は連絡係であるファントムから、とある伝言を託されていて――?
枯れた白雪
開幕:地下水路を進むファムとヤーコプ。二人が次に遭遇したのはカオス・白雪姫だった。
満身創痍の彼女は、ヤーコプに強い憎しみを抱き、二人に襲い掛かってくる。
終幕: 傷を負い、戦えないヤーコプに代わって、ファムは何とかカオス・白雪姫を退けることに成功する。
だが、カオス・白雪姫の心は傷付いたままで――
谷底のスナイパー
開幕:カオス・白雪姫に加え、赤ずきんとカオス・アリスとも合流したファム達。
地下水路を進んだ先に、地上へと続くと思しき通路を見つけた一行は、そこで姿を隠した射撃手から奇襲を受けるのだが――
終幕:一行に攻撃を仕掛けて来たのはなんとカオス・赤ずきんだった。
ヤーコプが記憶を取り戻していることに気付いたカオス・赤ずきんは、今まで抱えていた自らの思いをヤーコプに吐露する。
突き刺さった鏡の破片
開幕:地上へと繋がる地下洞窟を移動する一行。
そんな折、一行の前に現れたのは傷付いたカオス・ゲルダだった。
そしてカオス・ゲルダを追って、奇妙な妖精が一行に襲い掛かってくる。
終幕:妖精を撃破することに成功したファム達。
地上がこの奇妙な妖精で溢れており、イヴェール学園の生徒を襲っていることを知ったファムはまだ顔を合わせていない他の皆が、いまどこで何をしているのかについて思案する。
手掛かりを探して
開幕:カオス・ゲルダを安全な女子寮まで送り届けた一行は、教員寮及び講堂を次の目的地として定める。
だが、妖精の魔の手は一行のすぐ側まで迫っていて――
終幕:一方その頃、渦中の人物の一人であったルートヴィッヒ・グリムは奇妙な場所で目を覚ます。
そこで謎の男と言葉を交わしたルートヴィッヒは自身が次に手掛けるべき「絵」についての構想を授かることになる。
災厄の魔女、再び
開幕:講堂へとやって来たファム達は戦闘中のカオス・シンデレラとモリガンに出くわす。
「打倒モリガン」という同じ志を持つファムはカオス・シンデレラと力を合わせ、モリガンとの決戦に挑むことになるが――
終幕:モリガンは先の戦いで校章を失っており、また相次ぐ戦いで大きく疲労していた。
何とかモリガンに膝をつかせることに成功したファムだったが、次に彼女の口からもたらされたのは、まるで予想もしていなかった言葉で――
決断
開幕:一行と力を合わせ、イヴェール学園の危機に立ち向かおうと提案してきたモリガン。
災厄の魔女と呼ばれ、様々な負の感情を撒き散らす彼女と共闘することについて仲間達は一斉に反対する。が、そんな折、秋の悪精・モミジが一行の前に現れて――
終幕:モリガンは圧倒的な力でモミジを消滅させる。
彼女は圧倒的な戦力を有しており、手を結ぶことが出来れば、これからの戦いが楽になるのは間違いなかった。
宿敵の意外な申し出に対して、ファムが下した回答は――
父と娘
開幕:《セゾンコア》と仲間を探して、ファム達は校舎の北側にある山小屋を訪れていた。
そこで一行は妖精達と戦うエルノアとミールを発見する。
終幕:エルノア達との再会を喜ぶファム。
だが、この山小屋において、少し前に、とある「悲しい別れ」があったことをファムは思い出していた。ミールは辺りを見回す。そこにあるであろう「何か」を確かめるために――
春と夏、そして――
開幕:エルノアとミールが所持していた《セゾンコア》を入手し、六つの欠片のうち、四個を手にした一行。
だが、そんな一行に予期せぬ出会いが訪れる。シャルロッテ・グリム。春と夏、二体のイビルフェアリー。彼女たちの目的は――
終幕:二人の学園長、シャルル・ペローとウィリアム・シェイクスピアが駆け付けたことによって、アネモネとポーチュラカの撃破に成功したファム達。
一人残ったシャルロッテ・グリムがイビルフェアリーによる憑依状態にあると判断した一行は、彼女を救うべく、戦いを挑もうとするが――
邪悪な妖精
開幕:シャルロッテの創造した兄達の「幻影」――その圧倒的な強さにより、一行は窮地に陥る。
だが、頼りのシャルルとシェイクスピアも力尽き、絶体絶命と思われた矢先――予期せぬ人物が姿を見せる。
終幕:ヴィルヘルム・グリムの活躍によって、何とか一命を取り留めた一行。
そして、彼が現れたことによって、これまで疑問とされていた数々の事柄に答えがもたらされることになる――
真相
開幕:ルートヴィッヒの前に現れた冬の悪精・プリムラ。
これまでのやり取りによって、ルートヴィッヒはプリムラが極めて危険で、そして真の意味で邪悪な妖精であることを察知する。
終幕:激闘の末、プリムラに勝利したルートヴィッヒ。だが、彼女は優しいルートヴィッヒでは、プリムラにトドメを刺すことなど出来ないと口にする。
ルートヴィッヒの選択は――
末弟にして「兄」
開幕:ファム達はついに図書館塔に足を踏み入れる。
ルートヴィッヒ・グリム、シャルロッテ・グリム、冬の悪精・プリムラ――
ついに――決戦の幕が開く。
終幕:激闘が続く中、シャルロッテは兄・ヴィルヘルムの幻影を創造し、ファムに対して、苛烈な攻撃を仕掛ける。
不意を突かれたファムだったが、そこに予想だにしない援軍が――
帰るべき場所
開幕:プランタン学園、学園長代理――エクス。スゴ腕エージェント、レイナ。
二人の旧友が駆け付けたことによって、ついに最終決戦の舞台が整う。
兄と妹、兄妹の絆――その行き着く先とは。
終幕:少女の世界には、他になにもなかった。兄達だけが少女の全てで、兄達を愛するときだけ、少女の世界に光が満ちた。
兄達の幻影は消え、少女は一人きりになる。そのとき、少女の前に立っていたのは――
全ての季節を抱きしめて
開幕:正気を取り戻したシャルロッテ・グリム。自らの犯した罪について謝罪するシャルロッテを、一行は優しく迎え入れる。
だが、まだ季節の狂想曲は終わりを迎えていなかった。ついに揃った六つの《セゾンコア》が、予期せぬ人物の手に渡ったことによって――
終幕:学園――それは「出会い」と「別れ」の場。
夢や希望、愛、友情――無数の綺羅星のような想いと感情が行き交う場所。
伸ばした手の先にあったものは、どんな未来だったのか。それを知るのは「学園生活」を走り抜けた者だけ――
前回 | グリムノーツ学園「四季と学園の終わり・前編」 |
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