……戦おうとする意思がこんなにも美しく神々しくて、……そして運命すら捻じ曲げかねない、奇跡が起こせることを知った。だから私はあなたと共に戦おう。もう一度戦おう、何度でも戦おう。その先の未来に至れるまで、何度でも。
概要
彼らの関係は罪滅し編から顕著に現れ始める。
前原圭一が別の世界である鬼隠し編の記憶を本来はあり得ないフラッシュバックをしたことで、古手梨花は圭一に自身のループを終わらせる希望を見出し始める。
続く皆殺し編では、梨花のカケラ移動の直後、心配する部活メンバーをよそに、圭一の元へ駆け寄り、別の世界の記憶を持っていないかと問いかけるが、当然覚えていない圭一の反応に失意の表情を浮かべていた。
しかし、沙都子救出の折の圭一の活躍に目を見張るものがあったのか、梨花は圭一のいない世界が、運命の袋小路とまでいわしめた鉄平が帰還する世界より1番最悪の世界と語っている。
そして、刻々と自身の死の運命が近づく梨花は日に日に憔悴していくが、圭一にだけ、自身の運命に準えた詩を披露する。その詩を聞いた圭一は詩の中に組み込まれたこれまでの梨花の心情や葛藤を意図せず見抜き、自分なりの感想を述べていた。
その梨花の様子に、何か悩み事があるのではないかと感じた圭一は、その悩みを打ち明けてくれないか、と頼み込むが、自身の運命に他者を巻き込みたくないという信条の梨花は、話せば殺される、とそれを拒否。しかし、それでも引き下がらない圭一は自身が殺されるかもしれないという事実を知りながらも、「俺も梨花ちゃんのいない世界なんてごめんだ。」とまで言い切ってしまう。これには当人の梨花も驚きの表情を隠せないようだった。(鬼隠し編や綿流し編では自身が殺されるかもしれない状況にかなり怯えていた圭一がここまで言うということは、その思いは相当なものであったと思われる。)
このように、2人は他の部活メンバーとはまた違った信頼関係を築いており、梨花の成長に大きな影響を与えている。
また、昼壊し編では、圭一とレナにかけられた勾玉の呪いの解呪の際、圭一とレナがいい雰囲気になってる所を側で聞かされ、圭一のことなんてどーでもいーと思ってんのに、なぜかムカムカして腹立たしい。と不機嫌になりながら語っている。
CS版限定シナリオについて
CS版限定シナリオの盥回し編にて、このシナリオの圭一は鬼隠し編のように雛見沢の過去を知りつつも、それに関与することを避ける臆病な立ち回りをしていたが、自身の命を狙われているかもしれないと疑心暗鬼が膨らみ、御三家という立場にある梨花に不安を打ち明ける。しかし、梨花はこの圭一の姿に明らかな不快感を抱いており、こんな圭一は見ていたくないと圭一に対する信頼が高いと思わせるような発言を残している。
澪尽し編では、同じ解答編である祭囃し編とは大きく各人の状況は変わってくるが、特筆すべきは羽入の存在の有無と梨花の皆殺し編の記憶の保持だろう。梨花が記憶を保持することが出来た事により、梨花には鷹野に対し先手を打つと言う選択が増えたが、羽入がいない事で、この世界を最後の世界だと確信した梨花は、圭一だったらどうするだろうか。と考え、今までの世界で最も面白いと感じた皆殺し編の圭一の「運命は打ち破れる」といった言葉を思い出し、自己を奮い立たせていた。
さらに、鷹野の陰謀を暴くための協力者として圭一を挙げており、圭一ならきっと、何か突破口を見つけてくれるような気がする。と、これまでの世界における圭一が何度も運命の壁を難なくぶち破って来たことにより、厚く信頼していた。
とはいえ、すぐに相談…という訳にもいかず、梨花の葛藤や信頼とは何か、といった弱音を梨花は怒りと共に圭一にぶちまける。が、圭一はそれらを全て受け止め、「力になる、自分を信じろ」と、梨花に前に進む勇気を与えた。
そして、梨花と圭一は惨劇回避のため、共にルールX・Y・Z(ひぐらし)に挑む事になる。
余談
梨花はなかなか圭一に強い憧れを抱いている節があり、圭一が自分の意にそぐわない行動をすると、不機嫌になったり、悲しんだりして、それを認めないといった言動が目立つ。
澪尽し編では、圭一のようになりたい。と語っている。