坂上田村麻呂(Fate)
さかのうえのたむらまろ
征夷大将軍に任ぜられ後世の武将から崇敬された英雄、『坂上田村麻呂』。
彼の子孫には頼光四天王の卜部季武や独眼竜・伊達政宗の正妻愛姫がいる。
鈴鹿山で神通力を使って狼藉を働いていた鈴鹿御前を、帝の命令で退治するために向かった。初対面時に彼女からは大嶽丸と勘違いをされていたものの、戦闘の最中に彼が名乗りを上げ、それに彼女が驚いた隙を突いて勝利を果たした。しかし騙し討ちのようになったために勝負を持ち越した。
しかしお互いに一目惚れをしていたため、色々あって一緒に暮らすことになる。
その後は二人で悪路の高丸や大嶽丸といった数多の鬼を討伐する。しかし、鈴鹿御前が二十五歳で寿命を迎えると自ら冥府まで赴いて直談判して、生まれ変わった鈴鹿御前と幸せな結末を迎えた。
というのが一般的に知られたお話。
Fate/EXTRA CCC FoxTailにて鈴鹿御前のマスターである坂神一人は彼女の恋の顛末を知る事になる。
大嶽丸を見事単騎で倒し、ようやく愛する恋人の元へと戻れると喜んでいた鈴鹿御前。
しかし彼女を待っていたのは怒れる田村麻呂であった。
大嶽丸を油断させる為とはいえ何も知らせずに田村麻呂を裏切った様な行動をしたことで国は荒れ、失望した田村麻呂は自分の恋心ごと鈴鹿を切ることを決断。
しかし、自分を殺しにきた田村麻呂の気持ちに応えて最後まで悪鬼を貫く鈴鹿御前と打ち合う内に彼女が自分を裏切っていないこと、今も変わらず自分を愛していることに気付くも時すでに遅く、大義や使命がある田村麻呂はもし次の生があるなら今度こそ彼女が良い恋に巡り会えるよう祈りながら恋人であった鈴鹿御前を斬り捨てた。
彼の愛刀・素早剣は、祖父・田村利春が星から誕生した際に産まれ持っていたモノであり、父・田村利光に受け継がれた際に今瀬ケ渕の毒蛇退治に用いられた逸話も加わって、星の聖剣であると同時に竜殺しの聖剣でもあるという属性てんこ盛りの聖剣である。鈴鹿御前との戦いでは烏や火焔に変化した素早剣を、鈴鹿御前が大通連と小通連を鷹や水流に変えて迎え撃つという神通力同士による戦闘を繰り広げている。本作では鈴鹿の大通連(宝具『天鬼雨』)との連携攻撃も可能である。
一人称は「オレ」。
シルエットではボブヘアの男性。
鈴鹿の回想シーンを見る限りでは、結構軽い口調をしている模様である。少なくとも『クズの見本市』とまで吐き捨てられた、Fate時空における征夷大将軍達の中ではマトモな分類だと思われる。
Fate設定では鈴鹿御前と悲恋であったとの独自の解釈がなされているが、2人は夫婦神として結び付きが強く、今も信仰されており、聖地へ参拝の際には田村明神と鈴鹿明神への敬意を持たれたし。