壱師の花とは、彼岸花の別名の一つである。
概要
登場作品
道の辺の 壱師の花の 灼然く 人皆知りぬ 我が恋妻は
(みちのへの いちしのはなの いちしろく ひとみなしりぬ あがこいつまは)
出典は『万葉集』巻第十一 2480 『柿本人麻呂歌集』
歌意
道に咲く壱師の花のように、はっきりと、愛しい妻のことを皆に知られてしまった。
嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・。
補足
この和歌に詠まれた「壱師の花」については諸説あるが、最も有力なのが「彼岸花」である。
ただし、約4,500首の和歌が収録されている『万葉集』の中で、壱師の花が登場するのは、この一首のみである。
ちなみに、WOWOWドラマ「ふたがしら」(原作:オノ・ナツメ)には、主人公らが彼岸花を「壱師の花」と呼び、それを自分たちの盗賊名に決めるエピソードがある。
別名・表記ゆれ
詳しくは、彼岸花のページを参照