概要
会社が大きくなると、経営陣と末端との意思疎通が図られなくなり、やがて不合理な方針や理想論に依存した仕事が増えてくる。
このような仕事は利益に直結せず、末端の手間をいたずらに増やすため作業効率に悪影響を与え、業務の圧迫や残業時間の増加につながる。
しかし、末端からの不評が経営陣に届くことは殆どなく、逆に都合のいい報告しか上がってこないため、経営陣は問題を把握することなく次々と無駄な仕事を増やす。
このようなサイクルに陥った状態が、いわゆる大企業病である。
末期になると、無駄な仕事を無駄な仕事で補うという悪循環から抜け出せなくなり、やがてその結果は離職率や業績に表れるようになる。
原因としては、日本企業特有の精神主義やトップダウン体質(縦社会、官僚制)が挙げられる。