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大豆田とわ子と三人の元夫

おおまめだとわことさんにんのもとおっと

『大豆田とわ子と三人の元夫』は、フジテレビ系列で2021年4月13日から6月15日まで関西テレビ制作により「火曜21時枠」で放送された坂元裕二のオリジナル脚本によるテレビドラマ。
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概要編集

『大豆田とわ子と三人の元夫』は、フジテレビ系列で2021年4月13日から6月15日まで関西テレビ制作により「火曜21時枠」で放送された坂元裕二のオリジナル脚本によるテレビドラマ。主演は、松たか子


本作は「"新感覚"ロマンティック・コメディ」「役者の演技を楽しむ雑談ドラマ」というコンセプトの元制作され、松たか子によるタイトル・コールの前に物語の要所要所をあえてダイジェストでネタバレしてしまうなど、今作においてはその場面に至るまでの過程の物語や登場人物同士のやりとり、役者の演技、ドラマの細部などに意識がいくような「雑談ドラマ」として楽しんでもらうための実験的な試みがいくつかされている。


プロデューサーの佐野亜裕美はドラマの制作に関するインタビューの際に今作のテーマに関して、今作の脚本を執筆した坂元との共通の知人が突然亡くなった経験を通して「別れ」「不在」というテーマがこのドラマの企画の前提にあったと語り、加えて「コロナ禍の環境で誰にも会えず1人で亡くなっていくご高齢の方のニュースを見て、残された人間の背中を押せるようなドラマを作りたいという思いがありました。だから、かごめは『大豆田とわ子と三人の元夫』を作るきっかけを背負っているとも言えます。市川さんにはオファーの段階から、6話でかごめが死を迎えることを説明していました。」「いつ自らに、周囲に起こるか分からない。身近な人を大切にするという当たり前のことに気づかされる日々だからこそ、かごめという登場人物が作り出されました。」と答えた。


また、今作においては人間個人の在り方の複雑性や、人間と人間との関係性にある奥行きやグラデーションなどの曖昧さを最後まで保った状態のままドラマの最終回を迎えたいという考えから、さまざまな登場人物個人の在り方の複雑さ、登場人物同士の曖昧な関係性に対して作り手側が明確なラベリング、名前をつけるということをできるだけ避けるという試みがされている。


登場人物編集

本作の主人公で、建設会社「しろくまハウジング」の新社長。3度の離婚歴があるため、田中・佐藤・中村の名字で呼ばれることがあるが、説明するタイミングを逃しているため特に訂正もせず適当に話を合わせている。

最初の夫・八作との間に産まれた中学3年生の娘・唄と2人暮らし[2]。26歳の時に八作と離婚。原因は彼が他の女性への思いを消せないまま自分と結婚したことに気づいたためだが、とわ子の41歳の誕生日に八作が靴下をプレゼントしたことを切っ掛けにその相手が親友のかごめだと知る。

母親は自分を産んだことで生きたいように生きられなかったのではないか、自分は生まれてきて良かったんだろうか、という思いを抱えている。

前の社長に指名をされたことで社長に就任するも、立場が変わり、社員たちと距離ができてしまい寂しさを感じている。社長になる前は設計部にいたため、社員たちの気持ちやこだわりを尊重したいと思っているが、社長という会社の利益を考えなくてはならない立場から現場と対立することもあり、自身は社長に向いていないとこぼすこともしばしば。

ベランダの網戸をよく外す。(なお、物語の最後には、自分で直せるようになっている。)家具の組み立てが苦手。悩みごとが多い夜は数学の問題を解く。朝のラジオ体操では周囲と動きが合わない。自転車に乗れない。


とわ子の最初の夫で、唄の実父。東京・奥渋谷のレストラン「オペレッタ」のオーナー兼ギャルソン。

誰に対しても表面上優しくしてしまうため、その気がなくても自然と女性にモテてしまい、困っている。親友である俊朗曰く「オーガニックなホスト」。

俊朗の彼女・早良からの強引なアプローチに頭を悩ませているが性格上強く拒めず、周囲から幻滅されるための行動(失礼な言動や不潔感のアピール)をレクチャーされ実践するも、察しの良い彼女に効果はなく、結果的に親友である俊郎との関係が悪化する。

とわ子と結婚する以前から、彼女の親友・かごめに恋をしているが、彼女が恋愛に興味をもたないことを知って片思いの気持ちを抱えたままとわ子と結婚してしまい、それに気がついたとわ子からの申し出で離婚する。


とわ子の2番目の夫。業界ではまあまあ有名なファッションカメラマン。

以前はスクープカメラマンをしていたが、潜入取材で訪れた社交ダンス教室でのとわ子との出会いを契機に現職に転身した。

離婚後もとわ子には未練たらたらで、事あるごとに好意を示しているが相手にされていない。離婚の原因については「(とわ子の)しゃっくりを止めてあげることができなかったから」と語る。スタジオにはとわ子の写真が飾られており、周囲には自身の最高傑作だと自慢気に話す。

撮影を担当した女優・美怜からアプローチを受け、新たな恋の予感に浮かれるが彼女の目的は鹿太郎に瓜二つな不倫相手の影武者だった。

周囲からは器が小さいと言われている。口笛を吹くのが下手。やたらと「家族」を強調してくる。


とわ子の3番目の夫。「しろくまハウジング」の顧問弁護士。

とわ子との離婚後は渋谷の同じビジネスホテルに2年間泊まり続け、近所付き合いがないために楽だと感じている。

何でも否定から入るひねくれ者。顔に似合わず走り方がダサく、体育の評定は12年間「1」だった。パンダの動画を見て癒されている。強がりで他人に弱みを見せられず、自分で自分を励ますタイプ。

周囲から面倒くさがられ残念だと言われている自覚はあるが、直す気はない様子。

ある日公園で派遣切りにあったと自称する翼と知り合い弁護を引き受けようとするが、彼女から嘘をつかれていたことに不信感を抱く。


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