概要
以降の記載は奈良地裁の裁判記録に基づく。
2015年7月5日午後1時50分頃、家族で奈良県香芝市のリサイクルショップを訪れていた小学生の女児(当時11歳)が排便の為に一人で店舗外のトイレに行った所、誘拐の為に待ち伏せしていた無職の男(当時26歳)が、女子トイレの個室に押し入り排便中の女児を誘拐(当時、トイレ個室のドアの鍵はかけづらかった為、トイレは施錠されていなかった)。クルマに詰め込み女児の両手首を結束バンドで後ろ手に縛りバッグに入れた。
帰りの遅い女児を心配し、女子トイレに探しに行った母親が女児の履いていた右足のサンダルと便器内に女児の便の一部が落ちているのを発見し父親が通報。その前に店員が女児らしき悲鳴を聞いて駆け付け、犯人の物と見られる青い車を目撃していた事から警察は即、公開捜査に踏み切り約23時間後に路上の車に男と共に居た女児を無事保護した。
その後、犯人の男は猥褻目的誘拐傷害罪などで起訴され2016年1月8日に懲役4年の実刑判決を受けた。さらに女児が身体的精神的に苦痛を受けたとして民事で500万円の損害賠償を請求した。
この様に公開捜査と早期行動により被害者を救出出来ることを実証した特有なケースとなった。