概要
Diesiraeの登場人物の一人である遊佐司狼のキャラクター紹介ページにある台詞で、彼の信念………であると同時にシナリオライターの正田卿氏の思想を代弁したものであるとも言える。
なお司狼本人は本編中この台詞を言っていない。
この台詞が出るに至った切っ掛け
電撃オンラインでのインタビューにおいて正田氏は
「『Dies irae』の企画当初の段階は2005年くらいだったと思うのですが、ちょうどその辺りから“なんでもかんでも女の子”という風潮が目につきだしました。」
「それはそれでいいんですけど、かわいさも強さも、カッコよさも女の子に取られたら、男はなんのためにいるの?となるじゃないですか。それが気に入らなかったんです。だからそれと戦いたかったんですね。」と残している。
言ってみればこの台詞は当時の萌え一辺倒な業界やそれを疑いもせずただ与えられる美少女を貪り食っていた美学のない家畜のような者達へのカウンターであり、相変わらず美少女を戦わせて自分は指揮を取るのような類のコンテンツ楽しんでいる今の我々にも十分突き刺さる皮肉と言えるだろう。
…………あれ?この企画の立ち上がり方他にもあったような?
近年では、美少女を集めて戦わせて自分は指示を出すだけのコンテンツに対する批判としてこの台詞が引用される事がある。
問題点
ここまで言えば美学の話にしか聞こえない。だが言うまでもないがその美少女を戦わせて自分は指揮をとるコンテンツが好きな人からしたら立派な価値観の押し付けに他ならない。
また上記にあるようにそのコンテンツに対しての批判、言い方を変えればアンチの錦の御旗として悪い意味で有名になってしまったという側面もあり、Diesという作品や発言者である司狼の評判を悪くするという事態に陥ってしまっている。
この台詞やそこに込められた美学は決して悪いものではないのだがあくまで司狼や正田氏個人の価値観でしかない事、そしていくらかっこよくてもそれに全員が従う必要はないという事を頭において、使う場所を考えて使った方が良いだろう。
関連タグ
Fate/GrandOrder:アニメ放送中に上記の「美少女を指揮して戦わせる主人公」に対して批判が飛び、主人公を戦わせた所今度はサーヴァントの出番が減って批判されるという血を吐きながら続ける悲しいマラソンがごとき事態に陥ってしまった。