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宇宙からの色

うちゅうからのいろ

クトゥルフ神話に登場する生物。独立種族。

ラヴクラフトが自身で最も満足度のいく作品と称した「宇宙からの色」に登場する。その他の作品では「異次元からの色彩」など。

概要

 未知のスペクトルの色を持つかのような宇宙から来た存在。観察した研究者には「光学的な特徴として非常に奇妙だ」といわれた。
 非物質的な「色」としか呼びようのない形で、地球に降り立ったどこかの時点でより物質的な形態を持つようになったと思われる。作中では巨大な隕石の形で地球に飛来したところを発見された。
 地球では一度しか遭遇しておらず、この生物の詳しいライフサイクルは明らかになっていない。
 有名な出現記録は1882年のマサチューセッツ州クラークズ・コーナーズ付近。

 胚形成期は直径3インチほどの大きさの球形をしている。胚に大きな鉱石をまとった隕石のような姿で地球に飛来した。第一発見者はこの隕石は当初9フィートはあったと証言している。
 隕石のような形態で地上に降り立つと、隕石自体が揮発して小さくなっていくように見えるが、このとき一切気体を発生させていないため「消えている」としか表現できない。鉱石は見た目は鉱石だが未知の物質で、光沢はあるが固さはプラスチックほどもない。纏った鉱石が剥がれ、胚が大気に触れると球が壊れ、宇宙からの色の幼生が現れる。鉱石を剥がすためか、雨天に自らに落雷を呼び寄せる現象が確認されている。
 幼生は地下や地下水の中などに潜り、その土地に影響を及ぼし始める。
 数ヶ月ほど土壌を汚染する。宇宙からの色が水やその水で育った植物などが毒性を帯び、異常な形質の動植物が現れ始める。周辺に住む生き物は次第に狂気に侵され、怪死する。
 影響を受けた動植物は異常なサイズに変異するが、すぐにぼろぼろに崩れてしまう。こうした動植物は食物連鎖の下位のものから始まり、最終的には人間にも及ぶ。これは宇宙からの色による「食事」なのだと思われる。
 飛来した土地周辺から自身の成長に必要な要素を吸い上げ尽くすと、また新たな星へ飛び立つ。あとには全ての生命が失われた焼け野原が残される。

 謎の隕石の調査としてミスカトニック大学から研究チームが派遣されたが、サンプルは未知のスペクトルが観察できただけですぐに消失してしまった。結局この存在に関して何一つとしてわかることはなかった。

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