概要
民俗学教授・宗像伝奇が各地の名所や遺跡などを訪れ、歴史や伝承を独自の視点で検証、大胆な仮説を提示する歴史ロマン作品。その過程で殺人事件や災害、超自然現象などに巻き込まれる展開が多い為、サスペンス・冒険・SF・ホラー漫画的な要素も含む。
1995年から連載された『宗像教授伝奇考(全8巻)』、2004年から連載された『宗像教授異考録(全15巻)』、2023年から連載開始した『宗像教授世界篇』のほか、スピンオフシリーズや番外短編が複数存在する。
TBS系『月曜ドラマスペシャル』『月曜ミステリー』枠でテレビドラマ化された事もある。
登場人物
- 宗像伝奇(むなかた ただくす)
本作の主人公、名前通り宗像氏海人族を祖先に持つ。東亜文化大学に所属する民俗学教授で、ダルマのように恰幅の良い体格とスキンヘッド、口髭が特徴的な中~老年男性。黒いマント、山高帽、ステッキを常に身に着けている。「鉄」文化の広がりを専門としており、大胆な仮説を提唱する事が多いので学会では異端視されているものの、学問に対する姿勢は非常に誠実で真剣。それ故、やる気のない学生や権力争いに固執する同僚を嫌っている。命の危機に陥るようなトラブルに出くわす事が多いが、持ち前の知性と行動力で生き延びてきた悪運の持ち主。交通事故で妻子を喪った過去を持つ。TVドラマ版での演者は高橋英樹。
- 忌部捷一郎(いみべ しょういちろう)
出雲忌部を祖先に持つ歴史家。大胆な仮説を打ち立ててテレビ局に持ち込み、過剰演出な番組を作らせる「歴史屋」として知られている。プライベートでのオカマ口調が特徴的。宗像とは腐れ縁的な関係で、着想の面では宗像に通じる部分もあるが詰めが甘い。彼らの番組のせいで騒動が起き、それを宗像が解決すると同時に歴史的真実が明らかになるといった展開がお約束となっている。TVドラマ版での演者は鶴見辰吾。
- 忌部神奈(いみべ かな)
『異考録』から登場した捷一郎の妹。兄と同様に歴史研究家だが、彼女の方が歴史に対する態度は誠実。また、忌部氏としての自覚が強く、それにまつわる事件に関わる事が多い。『異考録』後半で大病を患い、大きな決断を迫られると同時に宗像への恋心を抱き始める。スピンオフ作品『神南火』では主人公を務める。
- 宗像瀧(むなかた たき)
伝奇の姪である「宗像三姉妹」の末女。伝奇の兄(『伝奇考』序盤で死去)が神主を務める海照火明神社の巫女だったが、『異考録』では宗像の助手として働き始める。スレンダーな体格の割に叔父と同様の健啖家であり、物を食べている場面が多い。TVドラマ版での演者は三船美佳。
関連イラスト
関連タグ
大英博物館:本作の原画展が開催され、それを機に『異考録』終盤の舞台となった。
妖怪ハンター:同ジャンルの先行作品。本作との公式コラボレーションも行われている。