概要
「八咫烏シリーズ」に登場する用語の一つ。
東西南北ある四つの領地とそれぞれの地を統べる四つの名家を束ね、山内を司る族長一族。
異世界の山内にて、朝廷を築き生活している。
遥か昔、山神様がこの地にご光来した時、自らの代わりに山内を整する事を命じられた金烏が、現在の宗家の始まりだと言われている。
役柄の名称
金烏(きんう)、金烏代(きんうだい)
この地を司る「宗家(そうけ)」の長。尚、金烏代は真の金烏が生まれなかった際の“代理”である。
真の金烏は八咫烏とは全く違った生き物。
赤烏(せきう)
族長を金烏と言い表すことから、皇后は赤烏と呼ぶのが正式の呼び名である。
しかし宮中でその言い方をされることはめったになく、一般には「大紫の御前」と呼ばれる。
白烏(はくう)
神事を司る長であると同時に宗室典範の審判者。真の金烏を決める者。
日嗣の御子になるためには白烏の承認が必要。
黄烏(こうう)
文官最高の称号。金烏から政治的な実権をすべて全て委ねられた百官の長。
四家の当主、全ての承認と四家に属さずただ金烏を通して山神に仕える立場であることを示す為、出家をする必要がある。
また博陸侯(はくりくこう)は、黄烏の尊称。
青烏(せいう)
第二作目【烏は主を選ばない】冒頭詩文に『青烏坊夜話(せいうぼうやわ)』 という書物がある。
現在はあまり使われないが、かつては皇太子を表していた。
黒烏(こくう)
現在はあまり使われないが、軍権を握る一番の者を指していた。
大紫の御前(おおむらさきのおまえ)
赤烏のこと。
宗家の紋は『日輪に下がり藤』であり、紫は皇族以外には禁色であることから、最も力のある女宮の事を大紫の御前と呼ぶ。
桜の君(さくらのきみ)
日嗣の御子の妻のこと。
日嗣の御子が金烏として即位され、自身が皇后となるまでは正式に宗家の者として認められないので紫に準じる浅紫の衣を使用する。それが桜色に見えることから「桜の君」と呼ばれる。
神祇太副(じんぎたいふ)
式典の際などで白烏の代理を務める。
大将軍(たいしょうぐん)
羽林天軍を統括する長。北家当主が代々務める。