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概要編集

「八咫烏シリーズ」に登場する東西南北ある四つの領地のうち、南の地を治めている大貴族。

他家同様、金烏宗家に仕えている。


商才に長けており、天狗との交易の主導権を有する。

交易は山の外の天狗と行われるため、唯一外界に出ることが許されている

外界との交易を一手に握るため、物品の売り買いにおいて南家は巨万の富を得ており、実質的に管理と運営は南本家に近い分家が行なっている為、当主と本家がそこに口を挟む隙はない。


南家系列の貴族達は、お互いの利用価値でのみ団結し、それを失ったとみると排除するのを躊躇わない。

南本家の当主に求められているのは、ただ南家系列の貴族の所有する利権を守ること。


南家当主であり続けるには、分家の言いなりになりつつ、朝廷において、他三家に出し抜かれないように振る舞うこと、それだけだが、「それだけ」が非常に難しく、歴史書には不自然な死を遂げた南家当主の例の枚挙にいとまがない。

さらに顔色を窺うだけでなく、彼らの思い通りに動きながら、彼らの期待以上の動きをしなければならず、ただの無能ではなく、南家当主が務まるのは自分の立場を理解できる「賢い無能」であり、かつ「大貴族としての強烈な意地と誇りを持てる者」だけである。


また、当主以外にも見限られた者は存在し、宗家に輿入れして皇后となる駒の姫が必要なのだが、あの「大紫の御前」の異母姉妹達や、当主の側室達など、不審な死を遂げた者が数多くいるらしい。


正式には南本家。他は南家系列の一族からなる分家である。

若宮の皇后選びの際には、南家一の姫の浜木綿が登殿した。

一応分家には、南橘家(みなみたちばなけ)という南本家の側近として長く仕えている一族がおり、南家邸宅に最も近い場所に屋敷を構えている。


数年前から徹頭徹尾、南家出身の皇后「大紫の御前」を旗頭に、若宮ではなく兄の長束を推しており、反若宮派の筆頭格である。

南家当主及びその系列の中央貴族は皆、若宮を快く思っておらず、若宮が幼い頃から隙あらば排除を試みている。


関連タグ編集

八咫烏シリーズ四家四領

烏に単は似合わない 烏は主を選ばない

浜木綿 大紫の御前

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