敵は綺麗事の通じない無法の怪…
だからこの収集を私の糧にする
万事を成す度量 清濁併せ吞む器をこの魂に刻むため
CV: 篠原侑
概要
螢多朗と同じく霊媒体質で、髑髏のような模様の重瞳が特徴的な少女。小学3年生。
小学1年生の時に交通事故で両親を亡くしており、現在は従姉妹の寶月詠子の家で暮らしている。
事故の際に母の魂を強大な悪霊『空亡』に奪われており、母の手掛かりを探し空亡に対抗するため、心霊スポットに出入りしては、潜む悪霊の類を捕獲して育てるという危険な行為を続けてきた。
そして家庭教師としてやってきた螢多朗と出会いによって、彼女の悪霊収集はより加速していくことに。
人物
事故前はごく普通の明るい性格の女児だったが、事故を経て霊視能力が確立し、さらにIQ160を超える天才児となる。
事故時の臨死体験によるものか、はたまた急激に知能が増したためか現在は小学生離れした冷静沈着な性格となり、表情の変化に乏しい。とはいえ無感情というわけでもなく、オカルト絡みの話題には目に見えてテンションが上がる。螢多朗の言葉に照れたり、同級生の男子と張り合ったり、お菓子をいっぱい買ってもらおうとするなど恐怖以外の情緒は割と豊か。その他、霊群久作の話術に騙され不機嫌顔になったこともある。
年配の人物には「お爺ちゃん」「お婆ちゃん」と呼ぶ。
家族や仲間に対する情が厚く、一度身内と認めた相手の危機はいかなる危険を冒してでも救済しようとする。空亡に連れ去られた母親を始めとして、右手を悪霊の呪いに侵された螢多朗や神の花嫁として命を落とす運命にある神代愛依を救うために悪霊を集めては鍛えている。
こうした身内に対する優しさとは裏腹に死してなお他を害する悪霊に対しては時に人道を無視した苛烈な姿勢を見せ、その過程で周囲が霊障などの被害を被っても顧みず、改善するつもりもない。
特に母親を攫った空亡に対する憎悪は激しく、螢多朗の「クレイジーオカルトロリ」という表現は夜宵の苛烈さをよく表していると言えるだろう。
それ故に霊媒体質ながら"霊からも恐れられる生者"として避けられている節があり、自分だけでは曰く付きの心霊スポットに赴いても、3回に1回程度しか霊に会えないらしい。
ただし悪霊と言っても、そうなった経緯に情状酌量の余地があるものに対しては憐憫の情を持って丁重に扱う。また、心霊スポット巡りを重ねる中で悪霊ではない善霊と協力関係を結ぶこともあり、霊という存在全てを憎悪、嫌悪しているわけではない。
ここまで述べた通り、夜宵の知性と精神性は霊障によって歪な過成長を遂げているが、身体能力も影響を受けたのか非常に高い。具体的には
- パンストで包んだ地蔵をハンマーのように軽々振り回す
- 不意をついたとはいえ悪霊に憑かれた成人男性を単独で制圧
- 電柱を伝ってマンションの3階のベランダに侵入
などなど、到底小学3年生の女児とは思えないスペックを持ち、悪霊との戦いの際には大学生2人を差し置いてアクション担当となる。
ただし霊への対処方法は独学的、あるいは悪霊という毒を持って毒を制す外法的な部分が多いため、作中で出会った霊能力者達には興味を示す。一方、霊能力者側には引かれたり驚かれたりもしつつ、素質から弟子入りをスカウトされている。
お菓子をいっぱい買ってもらおうとするなど年相応の行動をすることもあり、見た目の小ささを利用してだだをこねる一面も。
霊視能力
生まれつき、現世と幽世を同時に見れる瞳を持つ。
事故前は双方を分けて見ることができなかったが、事故時の頭部の負傷によってそれぞれの世界をくっきりと見分けることができるようになった。本人曰く「4K画質」らしい。幽霊ばかりではなく、人間がまとっている生命エネルギーも視認できる。
幽霊を明確に視認できる一方で視覚に結び付いた霊感であるため、暗所では幽霊を視認しづらくなる。悪霊たちが見せる幻覚の類にも弱く、作中ではしばしば螢多朗たちと分断されている。
夜宵の部屋
壁一面の棚に可愛らしい人形が所狭しと並んでいる、一見すると年相応の少女の部屋。しかし、人形の中には夜宵が心霊スポットを巡って集めた選りすぐりの悪霊が封じられており、常にカタカタと震えている。
そのヤバさは霊感の強い螢多朗が一目見て腰を抜かすほどであるが、寶月家が心霊現象に見舞われることはない。これは全ての人形が寶月家の面々の体の一部(爪など)が入った形代として、身代わりになっているためである。つまり、
- 霊が夜宵らを攻撃すると、そのダメージが夜宵を通り越して部屋の全ての霊に入る
- 一部霊が自爆覚悟で特攻を考えても、巻き添えにされたくない他の霊によって邪魔される
という流れであり、これによって夜宵達は悪霊からの霊的攻撃を無効化している。
霊感の無い詠子は最近までこの部屋の真実を知らず、ただのコレクションだと思っていた。
この部屋は夜宵達の心霊スポット巡りを支える防衛システムであるのと同時に、悪霊たちが互いに牽制し合う状況を作り出すことで悪霊の強化を促す蟲毒の場でもあり、この部屋にすら置いておけない程に強くなった悪霊は卒業生と呼ばれる。
家族構成
従姉。非常に仲が良く、心霊スポット巡りでは非常に息の合ったやり取りを見せる。
ただし彼女のストーカー行為については冷ややかな視線を送ることも。
- 寶月征嗣
父。職業は自衛官。
交通事故で亡くなっている。
- 寶月千歳
母。専業主婦。
交通事故で亡くなって、何故か魂を空亡に囚われる。
- 寶月叡一・寶月詩音
叔父と叔母。事故後は養子となった。
作中で顔を合わせる描写は少ないが、先述の身代わり措置を施している。
関連イラスト
関連タグ
ポケモン:ダークギャザリングは邪悪なポケモンバトルと言われることもあるが、夜宵が新たな悪霊を封じるのに成功した際の決め台詞が「ゲットだぜ」なことも理由の一つ。