三崎安奈
みさきあんな
漫画『ダークギャザリング』第17話で初登場。「心霊スポット探索系ユーチューバー」を名乗っている。
寶月夜宵らが全国各地の心霊スポットを巡っている中で訪ねた、東京都青梅市の「旧Fトンネル」で、気付かぬうちに1人になってしまった寶月詠子と、トンネル出口付近で出会う。オカルト関連の話題で意気投合し、はぐれた螢多朗と夜宵を探すため、詠子と共に再びトンネル内に入る。
しかし、トンネルを出ると再び入口にワープさせられたり、トンネルを引き返すとさっきまで無かったはずの臓器が落ちているなどの怪奇現象が次々に起こっていくが、その中でも詠子に旧Fトンネルに伝わる「『猟奇殺人鬼の霊』の噂」を聞かせようとする…
漫画『ダークギャザリング』のネタバレが含まれます。
安奈が話した「『猟奇殺人鬼の霊』の噂」は以下の通りである。
- トンネル内でお化けに襲撃される
- 捕まるとまず太ももから下を切断され、その後残った四肢も切断される
- 体内からギリギリ生きられる程度の臓器以外を引きずり出され、並べられる
- 被害者が「殺して」と懇願すると、顔の皮を生きたまま剥ぎ取され、お化けがそれを被る
- 「あたしの」のおでこに斧を当てられ、切断される(その間、自分の顔を見ながら命乞いをするしかなくなる)
噂話を聴き終わった詠子の元にあったのは…
上記の噂話通りにバラバラにされた、安奈の姿であった。
実は安奈は、「旧旧Fトンネル」で「猟奇殺人鬼の霊」によって殺害されており、詠子がずっと「三崎安奈」として見ていたのは、安奈の生前の姿をした幽霊であった(詠子はトンネル内に吹いた風で安奈の服がめくれ上がった瞬間、内臓がない腹部を見てしまい、安奈が幽霊であると感じた)。
実は安奈が被害に遭った際、友人が同行しており、その友人は安奈を助けようとしたが、同じように被害に遭ってしまう。しかし安奈は「助けて」とは微塵も思わず、むしろ自分と同じ目に遭ったことで「安心」したという。その理由は「自分だけが苦しむのは認められない」というものであり、詠子を自分と同じ目に遭わせて道連れにしようとしていた。
「猟奇殺人鬼の霊」は、夜宵が事前に回収していた卒業生「殉國禁獄鬼軍曹」によって退治され、トンネルに残った霊も夜宵が形代に封印したことで探索を終えた。詠子の車で帰ろうとしたとき…
詠子が一切触ってないのに勝手にエンジンが始動する。次の瞬間…
詠子の腹部から内臓が飛び出し、安奈の顔が服を破って飛び出した。
タイミングは不明だが、安奈は詠子に取り憑き、「自分だけ助かるなんて許せない」として、車を操り事故を起こし、詠子たちをトンネルに残らせようとした。夜宵が塩を撒いたことで安奈は沈静化し事故は免れたものの、夜宵は「ここまでやってまともに成仏できると思わない方が良い」として形代に封印しようとした…が詠子が制止。オカルト関連の話で盛り上がったことから、「少しの間だけでも…友達だったから…」と話すと、夜宵は安奈を形代に封印はしたものの、その形代を「処遇は詠子に任せる」として手渡した。
第20話では、夜宵から「身代わりの丈夫さは霊の強さに依存するが、身代わりの素材を修復すると霊も修復されることがある」と聞き、「形代を元に戻りやすい素材で作れば半永久的に身代わりにできるのでは?」という仮説を思いつき、スライムの形代を作成。その検証として、夜宵から渡されていた安奈の形代を入れた。スライムに入れられた安奈の形代はガクガク震えており(ちなみに作者の近藤憲一氏のX(Twitter)では、TVアニメ第16話の放送を宣伝するこんなポストが投稿されている、スライム形代に入れられた安奈のイメージ…なのか?)、以降、詠子に降りかかる霊障の身代わりをさせられることに…
詠子「私達…ずーーーーーーーーーーっと友達だよ。」
これ以降、安奈のことを「ズッ友ちゃん」、安奈のスライム形代は「ズッ友スライム」「メイン盾」と呼ぶ人もいる。
ちなみに名前は「水先案内人」が由来であると推測されており、「惨劇への案内人」とするとぴったりな名前と言える。