CV:三木眞一郎
概要
封印を解く際の言霊は「散華して」。封印されている人形は柴犬。
3期生の育成と同時期にスカウトされた善霊であり、出会った時点で卒業生に並ぶ格を備えていたため、夜宵の蟲毒部屋は通過していない。故に飛び級として数えられる。後述の捕獲組に近いポジションの存在だが、11巻のおまけページでは育成組に含めて紹介されていたため、本記事でもこれに準ずる。
鬼軍曹自身が軍刀を用いた高い戦闘技術を持つが、それを攻撃に使うことは稀で能力によって共倒れとなる様な戦い方を好む。これは後述の彼の願望に由来する。
能力は『衰弱の祈り』。これは鬼軍曹の戦時中の極限状態を一定の範囲内に再現するというもので、三段階あり軍曹が新たな武器を抜く度に効果と範囲が拡大する。ただしこの能力によって死に至ることはなく、能力を食らった者は決して死ねないまま、かつての軍曹と同じ飢餓や疲労を体験することとなる。
- 一段階目…軍曹が短刀を抜くことで発動し、開放時に地面に展開した目のような形の紋様の内側に能力を付与する。同時に筋肉質だった軍曹の肉体が痩せて服装も変化し、普通の霊なら立つことも厳しいほどの飢餓を味わわせる。
- 二段階目…軍曹がライフル銃を持つことで発動し、能力範囲は目の形から三角形に拡大、軍曹もさらに痩せて髪の毛が伸び、普通の霊はもはや動くことさえままならない。
- 三段階目…軍曹が手榴弾のピンを抜くことで発動し、能力範囲は三角形から円形へと拡大、この段階では軍曹すら立つこともままならぬほどに衰弱し、他の者は呼吸する筋肉すら動かすことが困難になる。そして軍曹に取り憑いた水を求める悪霊に血を吸われ、何もできなくなるほどに衰弱するが死が訪れることは決して無い。
- 零式…軍曹が軍刀を振るう直接戦闘形態。従来の様に軍曹が衰弱することはなく高い白兵戦能力を有する。その刃は『衰弱の祈り』を集約したものであり、一太刀入れるだけで相手には即死レベルの衰弱が訪れる。軍曹が追い込まれることで軍刀は巨大な単眼を有する大刀へと変化するが、それについては夜宵も詳細を把握していない。
上述のような能力となった理由は、軍曹が生前も霊となった後も人間離れした不死身の肉体を持つ故であり、敵兵の霊に取り憑かれ、周囲の無害な霊達にまで被害が及んでも「霊としての死=成仏」ができず苦しんでいたことが、自身を死に至らしめる究極の衰弱状態を作り出し『衰弱の祈り』の目覚めに繋がった。
アニメでは生前の様子が描かれており、敵味方も乾き飢え戦いがいつ終わるのかと悲観しながらも戦う様子が描かれた。
また旧I水門の霊、月蝕尽絶黒阿修羅戦では遅効性の呪いの大僧正と違い、戦闘での相性は良かったものの、夜宵から「女子供に甘い」と言われており、当てにならないとされていた。
なお、某ゲーム風にステータスを表現するとレベル60、♂、ゴースト・どくの複合タイプで、わんぱくな性格をしていて打たれ強いらしい。