概要
第2シリーズに登場する黒銀学院高校の生徒。
幼い頃に両親が離婚し、その後母親が再婚するも、義父とは折り合いが悪かったため中学時代から暴力沙汰を起こすようになり、そのせいでどこの高校にも受け入れてもらえなかったが、実の父親が理事長に泣きつきながら黒銀に入学させてほしいと言ったため理事長は断りきれずにやむを得ずに入学。しかし、父は矢吹たちのせいで小田切がグレたと思い込んでおり、一ヶ月前に矢吹との喧嘩もあったため学校に来ない状態で卒業するという条件を付けた。そのため、1話では実質不登校状態であり、Barで働きながら不良たちと関係を築いていた。その状況をみて学校にもう一度通わせようと奮闘する山口に対しては、「(不良たちから抜け出すには)借りた金を返す必要がある」と嘘をついて彼女を落胆させてしまう。その一連をみていた熊井から山口が渡したお金が工事現場で働いて小田切のために懸命に稼いだお金だと知って動揺する素振りをみせ、後日返金して「残りの金はすべて返すから俺に近づくな」という言葉を残す。しかし、本気で自分に向き合う山口に少しずつ心を動かされ、グループを抜けようとすると一歩踏み出した。結果、袋叩きに合うがその気持ちに答えた山口によって救われ、学校にも再登校する。
2話では荒高との決闘を止めたために矢吹と関係が険悪になった事が語られたが、それは武田を思っての事だった(本人曰く武田のためではないが母が悲しむかと思ったと言っている)。その後、一人で荒高と決着をつけようとした矢吹に加勢したこともあって彼と和解。
9話にて父親から学校に行くなと言われて母親に監視されていたが、矢吹たちの協力もあって自分の本心をぶつけたことで認めてもらうことに成功し、再び学校に登校した。
性格は黒銀…というか歴代のごくせん生徒の中でもかなりクール且つ無口で、どんな事があっても自分の気持ちを表に出さず冷静。矢吹を筆頭とした3-Dに多々鋭いツッコミを浴びせている。また、矢吹たちが熱くなって手を出そうとした時のストッパー。初期は周りの輪から外れた一匹狼的な存在だったが、徐々に仲間との絆を深めていき、表情も少しずつだが豊かになった(山口からも9話で最近よく笑うようになったと言われている)。更に、矢吹とバレンタインのチョコの数を競い合ったり、矢吹が熊井のラーメン屋で手伝っている際には日向たちと共に地味に猫のポーズをしたり、いつもは参加しない合コンに参加するなどいい意味で変化が顕れる。また、9話では初めて本気で父に向かって皆と一緒に卒業したいという気持ちを打ち明けた。
ちなみに矢吹、武田とは幼馴染みで矢吹のことについては母親、父親のことも知っていた(矢吹の方も小田切の父親のことを知っていた様な様子だった)。
理由は不明だが、家がかなり大きく山口も驚いていた様子だった他、その時に通りかかった女性が小田切のことを「竜ぼっちゃま」と呼んでいたのでかなりお金持ちな模様。
山口のことについては最初はうざがっていたが、次第に彼女の熱い気持ちに感化される。色々おかしな部分が多い彼女には矢吹たち同様に突っ込むことが多い。6話で酔っ払った達川を矢吹と共に家に連れて行ったことで彼女が大江戸一家の孫ということを知るが、「センコーの家柄に興味ない」と言って内緒にしている。その後、矢吹がバラしそうになった際には山口、矢吹と共に誤魔化した。その後も9話や映画などで山口の家に何度か行っている。実は彼女の一番の理解者でもあり、7話で他の4人が熱くなっている中、1人だけ山口の気持ちを分かっていた。その後、彼女と卒業するまで喧嘩はしないという約束をして、その後は殴られても殴り返すことはしなかった(ただし、9話では殴り返しており、約束破って悪かったと謝罪している)。最終話で工藤と話をつけようとしたが、彼の心は動かずその後も必死にやめて欲しいと頼むも叶わず危機に陥るが、山口に助けられる。その後、山口が自分たちのせいで学校を辞めるということを知り、山口を復帰させるためにボイコットをしようとする。しかし、山口の説得によって胸を張って卒業することを決め、無事に卒業する。山口に「俺達の自慢のセンコーだよ、これからもずっとな」という言葉を残している。
ごくせんTHEMOVIEでは重要人物で第1、第2シリーズの生徒が彼を除いてゲスト出演(友情出演)だったのに対して、小田切だけは赤銅学院高校の卒業生らや3年D組と共にメインキャストとなっている(クレジットも他の第2シリーズの人物と分けられている)。
赤銅学院高校の教育実習生となり、山口と再会。彼女と共に行動する。相変わらず彼女のツッコミ役で性格もクールなのは変わっていないが、やや大人びた様子で赤銅学院の生徒や卒業生に山口のことを教えたり、フォローすることが多い。
また、元々頭は良かったらしい(本編の第1話で出てきた家庭調査表でも1年から出席していた3年1学期まで全て〇判定)。終盤で黒瀬の悪行を暴くために友達の土屋に協力してもらい、中継を考えるなど機転が利く部分を見せた。
家族構成
父(実父)-小田切信也
警視監。9話に登場し、「学校に行かずに卒業資格を与える」という条件を理事長に与えたはずが、未だに矢吹たちとつるんでいる息子をみて家に閉じ込める。その後、矢吹達が家に不法侵入し、結果的に息子が行方をくらませる原因を作ったこと(実際は閉じ込められた竜を何とかして全員で卒業したいという思いからやった行為)により、竜を最終的に留学させようとする。しかし、山口の説得や息子自身の「全員で卒業したい」という思いをきいて考えを改め、引き続き黒銀学院に通わせることを決意。
ちなみに山口の家に行っているため、当然山口の正体は知っている。
やり方自体は間違っているものの、息子への愛情は誰よりもあり、山口に対しては「親は息子に対して一生の責任がある」と言っている他、竜が自分の本当の気持ちをぶつけた際には嬉しそうな表情をしていた。
母(義母)-小田切百合子
信也が再婚した相手。基本的に彼の言いなりだった。