小野小町(どろろんぱっ!)
おのこまち
「映画でしょお芝居でしょコンサートでしょ、たまにはディスコでハメを外して、寄席にすもう、野球にプロレス、エトセトラ……ぜーんぶタダ!」
「いやー、おばけって三日やったらやめられなくって!」
「でも、おジュズ締めはこわい……」
声:白石冬美
『どろろんぱっ!』のキャラクター。同作の主人公。
お化け(幽霊)の女の子。100年前に死んで成仏しないまま、大福寺あんこの家に居候している、いわゆる浮遊霊。長い黒髪で着物を着ている和風少女。100年も幽霊やってる事から霊業界では結構な重鎮らしい。
性格はお気楽でノーテンキ。明治時代の生まれであり、手先は器用で料理も上手い(だが小町自身は幽霊のため飲み食いはできない)。
幽霊として、空を飛んだり、壁抜けしたり、ラップ音を起こしたり、ポルターガイスト現象を起こす事ができるが、どれもたいしたことがない。しかし魂に秘められている力は100年幽霊が出来るあたり一級品レベルであるため、その「魂の地力」を求める悪魔に狙われピンチに陥る事もある。
弱点はあんこの持つ数珠(実体の無い幽霊を殴れる法力入りの数珠)や藻奈寛のお札。あと結構お人好しで簡単に騙される事もある。
天界によって大福寺あんこの未来の娘として転生することが決められている。ただ他ならぬあんこがソレを嫌がった上「あんこの娘になんかなったら虐待同然の苛烈な鬼教育に晒されるに決まってる。そんなのは御免だ」として転生に逆らうためにしぶとく現世に居座ることを宣言していた。転生の担当天使はアンジーであり、その業務完遂のために人間界に常駐する事になった彼女とは対決と交流の結果泥棒さん(小町)ととっつぁん(アンジー)のような関係となる。
終盤では、アンジーがミカエルの命令で天国に帰ったことや、自分とは違って日々成長して変わっていくあんこに寂しさを感じるようになる。
あんこが中学生の時に、世界中を回ってから成仏することを決心して、大福寺チヨコ(あんこの母)に「あんこに早く結婚して子供を産むように言ってね。次に会うときはおばさまの孫よ」と言い残してあんこの家を出て行った。
原作では小町が大福寺家を旅立ったところで終わったが単行本最終巻である第5巻に書き下ろされた話ではあんこが小野匡と結婚し、小野あんこになった頃に天国にやってきた小町はギリギリのタイミングで成仏・転生を果たす。
そして、1999年にあんこの娘としての小野小町に生まれ変わった小町は前世の記憶は掟で消されているが小町のことを覚えているあんこから前世小町の二の舞にしないために英才教育を受けさせられることになるが転生小町は地球を滅ぼす恐怖の大王に成長することが運命付けられていたことが、ミカエルによって語られた。
復刻版第3巻に収録された2015年の世界では後ろ姿のみだが高校生になった長身の転生小町が登場。
幼い頃から英才教育を施されたにもかかわらず、成績は良くない。この為、セラフィナは「小町が恐怖の大王になるのは地質学者と結婚し、その学者が作ってしまったマグマコントロール装置を小町が物は試しに起動させたことで地球を滅亡させる恐怖の大王になるのでは?」と推測した。
ちなみに2015年の時代には弟と妹も出来ており、セラフィナの想像内では中年太り状態の大人小町も登場。
ラストシーンは自分がどんな顔をしているのかが気になる転生小町のボヤきで幕引きとなった。