「『みつかい あんじー』と読むのですっ! あて字ですけどっ!」
「わかりません?」
「みつかい、すなわち神の御使い。わたくし天使ですのよ!」
概要
声:林玉緒
『どろろんぱっ!』のキャラクター。作中では周りから「アンジー」と呼ばれている。
…というか本編描写上では「アンジー」が本名であり「御使安爺」は単なる宛字(もっとぶっちゃければ偽名)である。御使とは天使の事で自らの身の上を名として名乗っているだけだったりする。
pixivでは同名キャラのイラストとの区別(棲み分け)の必要性から「偽名ではあるがいちおうは本人が名乗ったから」という理由で「御使安爺」が使われている。またWikipediaでも同様の理由で「御使 安爺(みつかい アンジー)」と記載される始末。本編上ではあんこと小町から「女の子に見えるけど本当は爺さんなんだ」「安ものの爺さん」とイジられる羽目に。トドメとして単行本の登場人物紹介(大抵は担当編集が作成する)ですら「御使安爺」が優先されて本名の「アンジー」が通称扱いされる始末。…自業自得といえばそうなのだが不憫でもあるかもしれない。
本来、純粋にタグを作るなら「アンジー(どろろんぱっ!)」が正しいのだろうが、元々作品数が少ないことや、タグ編集を投稿者ができないようにしていることもあり、「御使安爺」が定着している。
職業は下級天使。大天使ミカエルに仕えていて、人間界で死んだ者を霊界に連れて行くのが主な仕事。小町の担当なのだが、小町を成仏させられないでいるため、「のーなし天使」と呼ばれることしばしば。
その小町とは、おおよそ「泥棒さんととっつぁん」のような関係。小町の転生成仏を巡っては対立する間柄だが共通の脅威(小町を不正に地獄へ引きずり込もうとする悪魔とか、あるいは小町やあんこの消滅を目論む不正な死神とか)には共闘する関係でもあり、密かに「小町さんを天国から転生へと導くのはわたくし」という確かな使命感と何よりもかけがえのない友情を抱いている。
真面目ぽんこつで頼りないあーぱーな性格だが、腹黒い一面も持っていて、怒ったり、心の中の黒い感情が爆発するなどして堕天使化(黒化)したときはガラが悪くなり、リミッターが外れてかなり強くなる……のだが、同時に魂を導く職務もどーでもよくなって、魂を導くどころか殲滅消去に至らしめようとする(逆に言えば加減をする必要がないから強くなったように「見える」だけの可能性もある)。
上司のミカエルに憧れていて、いつか出世してミカエルと同じ大天使になることが夢。
小町を天国に連れていくために、あんこが持つ数珠と同じものを貰おうと、大福寺藻奈寛に頼み込んだところ、大福寺で小坊主として修行することになり、天使業と寺の修行を掛け持ちしている。(そのため、天使なのに仏徒という立川の二人が見たら、なんか生温い目を向けられそうな事に……)
藻奈寛のことを、腹黒化したときに(修行にかこつけてこき使われた事もあって)「クソジジイ」「クソ坊主」呼ばわりしたりした場面もあったが、師弟関係はそこそこ良好。堕天使化した時、御仏の慈悲(南無阿弥陀仏)を以て彼女を正気に戻したのも藻奈寛だったりする。異動でいったん天界に戻されたアンジーが帰ってきたときは藻奈寛と抱き合って喜んでいたり、アンジーが正式に天界に帰るときには藻奈寛から別れの餞別として数珠(アクセサリーみたいな小さなもの)を渡されて感涙していた。
原作の終盤では、小町を好きにさせておけというミカエルの命令で天国に帰る。しかし、「恐怖の大王」の登場と「人間界の最後」を予言したミカエルが、地球を引っ越して見切ろうとするのを知り(天使たちが管理しなくても魂の輪廻転生はなされるため)、大事な友達を見捨てられないと一人でも地球に残ると訴える。その優しい心根をミカエルに認められ、正式に上級天使に昇格した。
その後、「恐怖の大王」が転生した小町だと知って、ミカエルに「こんなことなら転生させないほうがよかったんじゃ…」とツッコミを入れていた。
客演
実は同作者作品であるあさりちゃんにも「神様の代理」という名目で登場する。
よく知られるのが53巻収録の「あさりちゃんのミッシングワールド」。
ただ、名前は出ず単に「天使」と名乗っている。
ここでも相変わらずな安定のあーぱーぶりを晒して、あさりとタタミにヒドい目に遭わされる。