CV:川島零士
概要
『デジモンゴーストゲーム』第24話のゲストキャラクター。
花屋を経営している青年。ボブカットが特徴。
宙とは昔からの知り合いで、彼からは「優人にい」と呼ばれている。
心優しい性格で植物も丹精込めて愛情を注ぎ、子供の頃から一緒の旧式ロボット「GW-1」ともまるでパートナーなような関係を築いていたりと分け隔てなく心優しく接する。それが功を奏したのか最近になってGW-1が言葉を話すようになったと言う。
だが、そんな性格が遠因で、とある存在を呼び寄せる事になってしまう…。
作中での動向
ここ最近、自分の関わった人間や友人の四肢が蔦に変質すると言う、悍ましい怪奇現象が周囲で頻発するようなり、頭を抱えていた所SNSで瑠璃が運営している心霊現象を調査している「りるるん」のサイトを発見、その写真に宙が写っていたので相談しに葉櫻学園へと行ってみる事にした。
その後、瑠璃と清司郎を連れた宙を花屋へと案内し、怪奇現象の正体を突き止めるにキャンプを構えて夜通し見張りをしてみるが、「GW-1」からアヤタラモンが現れ、昼間に襲われかけた清司郎共々人気のない所へと連れ去られ、柱に拘束されてしまう。
するとアヤタラモンが無数のカメラアイを起動させ、記録した過去の優人の映像を見せると口を開き始める。
アヤタラモン「ずっと優人の近くにいたのよ。私がこの世界に来た時、私の姿は人間には見えてないみたいだったわ……。存在も認識されない私に、優人は話しかけてくれた」
身に覚えのないアヤタラモンの言葉に混乱する優人。すると清司郎がGW-1のカメラアイだと気付き、アヤタラモンから「GW-1を自身の仮のボディとして利用していた」、「優人に“恋”をし、自身の同じ姿に変える為に人間を毒の実験体にした」と周囲に起こっていた怪奇現象の主犯こそが、「諦めなければ、必ずうまくいく」と言う彼の言葉を一心に信じ、恋と嫉妬で暴走していたアヤタラモンである事を知る。
清司郎を毒の見せしめに完全に四肢に変質させた所で、毒を飲ませようとアヤタラモンに迫られるがガンマモンの嗅覚で匂いをたどり、居場所を突き止めた宙達が駆けつけ、死闘の末にアヤタラモンを戦闘不能に追い込み、彼らに救助された。
アヤタラモン「これは運命なのよ…。さぁ、優人。これを……」
だが、アヤタラモンはすぐに立ち上がり、諦めずに毒液を飲ませようと歩みを進める。
「僕は…君のようには、アヤタラモンにはなれない…」
「君は『GW-1』なんだろ?今まで一緒に上手くやってたのに…。なんでこんな事……」
優人は人間とデジモンと言う垣根は越えられない為に突き放すが、今まで通りに共に過ごすことは出来ないかと優人は説得を試みる。
アヤタラモン「あれではダメなの…。あの姿ではもう、満足できないのよ…」
アヤタラモンはもうかつてのGW-1の姿では満足出来ず、ならばと「自分が人間になれば良い」と自身の体に毒針を突き刺し、見に纏う装飾を脱ぎ捨てて優人と同じ「人間」の姿になったとその姿を見せつける。
アヤタラモン「ほら、見て優人…。あなたと同じ……。あなたと…同じ…。“Go Well”…“Go…Well”…」
だが、その姿は人間に程遠く、あまりにも痛々しい姿。
当然デジモンである彼女も人間になれるはずもなく、突き刺した毒でみるみる衰弱していく。
アヤタラモン「失敗だわ…。上手く…いかなかった…。どうして…?分からない…どうして…?」
優人「アヤタラモン…!」
アヤタラモン「……ゆう…と」
そして、優人が駆け寄る前にアヤタラモンは消滅・死亡してしまった…。
事件が収束して元の生活に戻った優人だったが、もう今は物言わぬ店のオブジェとなった「GW-1」の姿をふと見て、彼は何を思うのか。
もし、理解し合えてたら、もし彼女の道を間違わないように支えていれば…本当に良いパートナーとして築ける事ができなかもしれない……。