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死役所』の登場人物で死後の世界の役所「シ役所」の職員。

概要編集

本名は岩清水直樹。人為災害死課に勤務する気弱な青年。ハヤシとはほぼ同年代(作中の描写から。ハヤシからは『岩シ水くん』と呼ばれており、ハヤシに対して敬語で接しているあたり、ハヤシよりは後輩らしい。)。

自分で物事を考えるのが苦手な指示待ち人間。松シゲ曰く「気が弱い」。相手の気持ちを汲み取ることも苦手としており、無神経な発言も多い。うつ病の影響で「誰からも必要とされていない」と悩んだ末に自殺した上田都築(第43条「自己診断」のお客様)に無神経な言葉を浴びせてショックを受けさせたことも(このあとニシ川からきっちり怒られ、「馬鹿シ水」と呼ばれることに)。困ったりすると握り拳を口に当てる癖がある。

またグロ耐性がなく、遠目で見る分には平気だが近くで見ると思わず「うわ」と声をあげてしまう。


生前編集

かなり厳しい(を通り越して過干渉な)父親を持ち、『父親が食べ終わってからでないと食べてはいけない』家庭で育った。そのため、幼稚園でも「お父さんがいないから」という理由で自主的に給食に手を付けようとしない子供だった。


小学校から高校までは父親の意向通り『一流』の学校に通い、卒業。だが大学受験には失敗しており、学校の先生から他の大学を勧められても「お父さんに東大に行けと言われたから」と浪人してまで受験。それでもセンター試験の足切りラインにすら届かない有様だった。

2回目のセンター試験の数日前、父親は末期癌で入院。死の間際、2回目のセンター試験に落ちた岩清水に「好きに生きなさい」と言い残して亡くなった。

だが「好きに生きる」生き方を知らない岩清水は困惑。彼は引き続き東大を目指して受験勉強をする道を選んだ。

その後、母親は近所の人の勧めでお見合いをして2人の子持ちの農家と再婚。岩清水は母親にはついていかず、1人生家に残る選択をした。

だがある日、その生家も隣家の火事の延焼被害により全焼(岩清水はたまたま近所のネットカフェにいたため無事だった)。父親が遺した通帳を除くすべてを失い、天涯孤独となってしまう。

失意のままネットカフェに戻った岩清水はガラの悪い男とトラブルになり、金を巻き上げられてしまう。

その後も「誠意」と称して金を巻き上げ続ける男と1人で考えることができない性分からいろいろと限界を迎えた岩清水はネットカフェの受付の女性からライターをもらい、ネットカフェに放火。犠牲者10人を出す大惨事になってしまう。


岩シ水は「ネットカフェを無くしたかっただけで殺したかったわけじゃない」と動機を語るが、ハヤシからは「殺意がなければ人殺してもいいのか?」と反論されている。


余談編集

実写ドラマ版では出番こそないが、死刑課に置いてある職員の人生史ファイルに彼の名前がある。


関連項目編集

死役所 死刑囚 放火

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