『死役所』の登場人物で死後の世界の役所「シ役所」の職員。
概要
本名は松重謙三。交通事故死課に所属する滑舌の悪いおじさん。元他殺課所属でシ村処刑時点ですでに職員だった。半袖のポロシャツを着用している。
「ら」行が「だ」行になるなどかなり訛っており、おまけに歯が抜けているため言葉が聞き取りづらい。唯一、シ村だけは彼の言葉を理解できている。
基本的にはお客様に対して優しいおじさんではあるが時折加護の会の教えを持ち出すため、加護の会と因縁を持つシ村からは目をつけられている。
第97条(コミックス第20巻)を以って任期満了で成仏した。その際シ村から黒塗りにされた娘の死の真相を問い詰められるが、「あの事件に加護の会の人間が関わっていたため、衝動的に美幸の人生史を墨で黒く塗りつぶした」「美幸殺人犯の名前については覚えていない」と白状。美幸の死の真相はうやむやのままだった。
生前
死刑になる決め手となった殺人を犯す前から窃盗の前科があり、家族から赤の他人にまで物をせびる自己中心的な男だった。
甥から金をせびるために彼が通う大学の学長夫妻及び逃走中にたまたま出会った農家夫妻を殺害し、死刑判決を食らった。
加護の会の教えに出会ったのは死刑囚になってからだった。
妹が差し入れた加護の会の本を辞書を片手に読み、加護の会に興味を抱いた松重は代表・蓮田栄徳との面会を懇願。「父の名前で出版しただけで本を書いているのは私」とのことで代理で来た蓮田栄山と面会を重ねるうちに自らの罪を受け入れ猛省。被害者遺族に手紙を書くほどまでに改心していった。
松シゲの信仰心はシ村曰く「極端すぎる」らしい。