概要
正式には黒龍の神子。
平勝真の妹。
意思が強く、ひとりで神子としての使命を果たそうとする。
だが、心の中では仲間を欲しており、八葉に守られている花梨には嫉妬と羨望を抱いている。
幼い頃から怨霊や幽霊など、不思議なものと接触する程高い霊力を秘めていた。
勝真以外の家族には、気味悪がられていたが、千歳が龍神の神子となったことで出世できるのではないかと期待している。
プロフィール
関連イラスト
背景
黒龍の神子としての目覚め
千歳は幼い頃から怨霊や幽霊、妖怪などの不思議なものと接触できました。
7歳の時、京に大火が発生します。その大火で気がゆるみ、生まれた怨霊が彼女に教えてくれたのです。沢山の人が死ぬこと、そして兄の勝真が炎の中にいるということをーー。千歳が両親にそのことを伝え、父親は身内の武士達に救助を頼みました。(千歳は父親に『勝真を含めた他の人々も助けてほしい』と頼みましたが、父親は武士に『勝真だけ助けてくれ』と頼み、武士はそのとおりにし、武士が自分(勝真)だけ助けて人々を見捨てたのは、千歳のせいで自分だけ助けられたのだと誤解し、勝真は千歳と接触を避けるようになったのです。)
沢山の人が死んでいくのを感じた千歳は、ひたすら『なにか』に助けを求めます。そして、そんな強い祈りに呼応し現れたのが黒龍でした。黒龍は燃え広がっていた火事を千歳の祈りどおり鎮めます。この事件がきっかけで、世の中が滅びに向かっているのを実感した千歳は深い絶望を覚えるのでした。
その後再び黒龍が千歳が接触してきます。黒龍は千歳を神子として認め、『京を救いたい』という千歳の願いに力を貸すと約束してくれるのでした。
ある人物を呼んだいきさつ
黒龍と何度か接触するうち、黒龍には対になる存在の『白龍』という龍神がおり、自分と同じように神子がいると知ります。さらに白龍の神子には八葉という存在があると聞いて、羨ましく思うのでした。黒龍曰く『先に選ばれた神子には八葉がいない』ということ。しかし諦められなかった千歳は強く願います。その結果召喚に似た力が発動しますが、八葉は現れませんでした。この時ある人物を呼んでいたのですが、正しくは千歳に対しての八葉ではないので存在を感知できなかったのです。自分にはやはり支えてくれる存在がいないのだーーそんな思いは千歳の絶望をいっそう深くするのでした。
アクラムとの出会い
八葉がいない代わりに千歳を補助する人物を授けるという黒龍。その『人物』というのがシリンです。しかし黒龍の神子を利用するつもりのアクラムは千歳に接触し、自分こそが黒龍のいう『黒龍の神子を助ける人物』だと彼女に勘違いさせます。
『怨霊を使い、黒龍の静の力で京の絶望を止めればいい』ーーアクラムのことばを信じた千歳はそのとおりにことを起こし始めます。しかしそれは黒龍の神子の力を捻じ曲げて使おうと目論むアクラムの虚言だったのです。